8 / 78
第1章 高校生活は暗闇で
8 兄妹喧嘩と俺の特訓(血反吐系)決定
しおりを挟む
「どうして」
「怖いからだ」
委員長の問いに、柿岡先輩はさらっと返す。
「慧眼通は強力な能力だ。慧眼通で未来を見ると、見たとおりの内容で未来がほぼ確定してしまう。見えたのが好ましい未来だったらいい。でもそうでなければまずいだろう。だから慧眼通は使わない」
「弱気だね」
「僕は運命にはいつも謙虚だよ。前に失敗したから」
突如、委員長が勢いよく立ち上がった。
その勢いで柿岡先輩に右ストレートを放つ。
柿岡先輩は軽く右手をスイングさせ、委員長の拳を受け止めた。
委員長は拳を柿岡先輩に預けたまま、口を開く。
「ん、何か今のお兄、変。肝心な事を言っていない」
俺から見ると、委員長も充分に変だ。何かがおかしい。
委員長のリアクションが、妙に過敏過ぎると感じるのだ。
確かに口より先に手が出るようではあるけれど。
「肝心な事って何かな」
「暴走車を止める方法」
柿岡先輩は肩をすくめてみせた。
妙に動作がわざとらしい。そう感じるのは、俺の気のせいだろうか。
「一介の人間に暴走する車を止めろとは、僕には言えない。大怪我をするのが落ちだ。運が悪ければ死ぬかもしれない」
「1人では無理でも何人か、それも人間以上の何人かで戦えば」
「無謀な挑戦はして欲しくないな、今度は」
何となくわかった。委員長が沸点を突破した事に。
やはり今の会話には、俺がわからない何かがあるらしい。
委員長が拳を引いた。
ただしまだ右手は握ったままだ。
「いいわ。なら私はここで、因果とか運命とかにもう一度、宣戦布告してあげる」
「前よりは勝率は少しは上かもしれない。まだ決定していない未来だから。それでどうする」
柿岡先輩の言葉は、あくまで平然とした感じに聞こえる。
そこが委員長との対比で、怖く感じるのだ。
「ん、申し訳ないけれど、佐貫君と綾瀬さんに全面協力してもらう。特に佐貫君には悪いけれど、血反吐さえ生温いと思える程度まで、ガンガンに鍛えてもらう。残念ながら今は私の方が強いから、抵抗させない」
委員長、ちょっと待って欲しい。
「それはちょっと佐貫君には厳しくないか」
柿岡先輩の言う通りだ。勝手に決めるな!
しかし委員長を見ると、とてもそんな事を言える雰囲気では無い。
間違いなく、今の委員長は本気だ。
「これは私が私のために、私の意思で決めた私の決断。佐貫君には私の意思で、協力を無理強いする。それに、たかが3か月程度特訓したくらいで死ぬ程、佐貫君は弱くないし、追い抜かされる程、私も弱くない」
柿岡先輩が、ここで初めて少し表情を変えた。
ほんの少しだが、これは驚きだろうか。
「事象発生時期の一部、読んだな」
「ん、これでも兄の右腕代わり目指して、それなりに鍛えたんだよ。何かが起きるという前提があれば、時期位は何とか見える」
今の台詞に神立先輩が微妙に複雑な表情を浮かべたのが、何となく見えた。
それにしてもだ。
俺の意思は無視ですか、そう言いたいけれど、とりあえず俺は黙っている。
何か事情があるのは確かだろう。俺が知らない事情が。
委員長は、自分が座っていた椅子をテーブル側に戻した。
「じゃあ今日は帰る。神立先輩、御馳走様でした」
「それはいいんだけど、いいの、これで」
神立先輩は少し、心配気な感じだ。
「ん、この状態のお兄は折れない。私も折れる気はない」
柿岡先輩はというと、微妙に苦笑して見ている。
俺と目が合うと、先輩は軽く頭を下げた。
こんな妹分だけどよろしくな。
そう言っているような気がするのは、俺の気のせいではないだろう。
多分、きっと。
◇◇◇
廊下を歩いて、階段を降りる途中で委員長が立ち止まる。
そして俺と綾瀬に頭を下げた。
「ん、ごめんね、2人とも」
「何が」
あえて俺はそう言ってみる。
「何か私が一方的に怒って攻撃してわめいていたでしょ」
委員長自身も、も自分の様子がどう見えるかわかっていた訳か。
でも、それなら。
「委員長なりの理由があった。きっと」
今まで返答以外に喋らなかった綾瀬が、口を開いた。
綾瀬なりに気を使っているんだろう。
「無理に理由を言う必要は無い。私にも人に話したくない事はある」
「ん、ありがとう、綾瀬さん」
委員長はそう言って、もう一度頭を下げた。
こうやって見ると、さっきの暴力女のイメージはまるで無い。
服装髪型その他含め、典型的な委員長系美少女だ。
そんな単語があるのかは知らないけれど。
「ん、佐貫君はまた変な事を考えたようだけれども、まあ悪い事じゃなさそうだから許す」
委員長、お前超能力者か。
いや、狸だった。
そう思った瞬間、高等部に衝撃が走る!
「ん、やっぱり余分な事を考えたような気がした」
委員長チョップ、ただし若干パワーダウン版だ。
「その口より先に手が出るの、勘弁してくれ」
「ん、今のはちゃんと手加減したでしょ」
「そうだけれどさ」
やっぱり手加減していたようだ。
「ん、それに佐貫君、これからそんな事は言っていられなくなるわよ」
えっ。嫌な予感がびしびし襲ってくる。
「まさかと思いますが、あの……」
「血反吐位生温いと思える程度までガンガンに鍛える、覚悟してね」
いや、それを笑顔で言われても。
「世の中には言葉の綾とか比喩とかがあると思うのですが」
「大丈夫、私が付き合うから」
いや、付き合うというのは、別の用途に使用していただければ嬉しいのだけれど。
委員長も、おとなしくしていれば充分美少女の範疇だし。
あっ。
「ん、やるね」
今度は何とか、委員長チョップをかわす事に成功した。
先程の柿岡先輩の対応を、見取り稽古した甲斐があったようだ。
「今度は手加減抜きでも大丈夫かな」
「やめて下さい」
ところで委員長、妙に勘が良すぎる気がする。
気楽な雰囲気の今のうちに、その辺について聞いておこう。
「ところで委員長、ひょっとして表層思考読めるのか?」
委員長は軽く頷く。
「ん、本気で能力を使えば言語化している思考なら読めるよ。でも今のは単なる女の直感」
いや、狸の直感だろう。
あっ。痛っ!
とっさに避けたが避けきれなかった。
「ん、今のはお兄に出すのの4割程度のパワーね」
綾瀬が何か横で笑っている。
「何か2人、仲良さそう」
やめてくれこんな暴力女、あっ。
振り上げられた手刀を、今度は全速で回避成功だ。
「ん、筋はいいわね。じゃあこのまま校庭に出て特訓開始!」
「勘弁してくれよ。そろそろ眠い」
「元はと言えば佐貫君の運命でしょ。だから人生諦めが肝心!」
綾瀬、笑っていないで少しは助けて欲しい。
「では私、今日はちょっと用事があるから」
そう言うと同時に綾瀬の姿が消える。
え、何だ今のは、瞬間移動か?
「感謝の気持ちを伝えに行くとか、言っていたわね」
そう言えば、柿岡先輩がそんな事を言っていたな。
だが問題は、これで委員長の暴虐を止めてくれそうな人がいなくなった事だ。
「大丈夫、今日も授業があるし、朝7時までで勘弁してあげるから」
そう言って指をコキコキ鳴らすのは止めて欲しい。マジで怖い。
誰か助けてくれ、ここの暴力女から!
誰か、お願い……
「怖いからだ」
委員長の問いに、柿岡先輩はさらっと返す。
「慧眼通は強力な能力だ。慧眼通で未来を見ると、見たとおりの内容で未来がほぼ確定してしまう。見えたのが好ましい未来だったらいい。でもそうでなければまずいだろう。だから慧眼通は使わない」
「弱気だね」
「僕は運命にはいつも謙虚だよ。前に失敗したから」
突如、委員長が勢いよく立ち上がった。
その勢いで柿岡先輩に右ストレートを放つ。
柿岡先輩は軽く右手をスイングさせ、委員長の拳を受け止めた。
委員長は拳を柿岡先輩に預けたまま、口を開く。
「ん、何か今のお兄、変。肝心な事を言っていない」
俺から見ると、委員長も充分に変だ。何かがおかしい。
委員長のリアクションが、妙に過敏過ぎると感じるのだ。
確かに口より先に手が出るようではあるけれど。
「肝心な事って何かな」
「暴走車を止める方法」
柿岡先輩は肩をすくめてみせた。
妙に動作がわざとらしい。そう感じるのは、俺の気のせいだろうか。
「一介の人間に暴走する車を止めろとは、僕には言えない。大怪我をするのが落ちだ。運が悪ければ死ぬかもしれない」
「1人では無理でも何人か、それも人間以上の何人かで戦えば」
「無謀な挑戦はして欲しくないな、今度は」
何となくわかった。委員長が沸点を突破した事に。
やはり今の会話には、俺がわからない何かがあるらしい。
委員長が拳を引いた。
ただしまだ右手は握ったままだ。
「いいわ。なら私はここで、因果とか運命とかにもう一度、宣戦布告してあげる」
「前よりは勝率は少しは上かもしれない。まだ決定していない未来だから。それでどうする」
柿岡先輩の言葉は、あくまで平然とした感じに聞こえる。
そこが委員長との対比で、怖く感じるのだ。
「ん、申し訳ないけれど、佐貫君と綾瀬さんに全面協力してもらう。特に佐貫君には悪いけれど、血反吐さえ生温いと思える程度まで、ガンガンに鍛えてもらう。残念ながら今は私の方が強いから、抵抗させない」
委員長、ちょっと待って欲しい。
「それはちょっと佐貫君には厳しくないか」
柿岡先輩の言う通りだ。勝手に決めるな!
しかし委員長を見ると、とてもそんな事を言える雰囲気では無い。
間違いなく、今の委員長は本気だ。
「これは私が私のために、私の意思で決めた私の決断。佐貫君には私の意思で、協力を無理強いする。それに、たかが3か月程度特訓したくらいで死ぬ程、佐貫君は弱くないし、追い抜かされる程、私も弱くない」
柿岡先輩が、ここで初めて少し表情を変えた。
ほんの少しだが、これは驚きだろうか。
「事象発生時期の一部、読んだな」
「ん、これでも兄の右腕代わり目指して、それなりに鍛えたんだよ。何かが起きるという前提があれば、時期位は何とか見える」
今の台詞に神立先輩が微妙に複雑な表情を浮かべたのが、何となく見えた。
それにしてもだ。
俺の意思は無視ですか、そう言いたいけれど、とりあえず俺は黙っている。
何か事情があるのは確かだろう。俺が知らない事情が。
委員長は、自分が座っていた椅子をテーブル側に戻した。
「じゃあ今日は帰る。神立先輩、御馳走様でした」
「それはいいんだけど、いいの、これで」
神立先輩は少し、心配気な感じだ。
「ん、この状態のお兄は折れない。私も折れる気はない」
柿岡先輩はというと、微妙に苦笑して見ている。
俺と目が合うと、先輩は軽く頭を下げた。
こんな妹分だけどよろしくな。
そう言っているような気がするのは、俺の気のせいではないだろう。
多分、きっと。
◇◇◇
廊下を歩いて、階段を降りる途中で委員長が立ち止まる。
そして俺と綾瀬に頭を下げた。
「ん、ごめんね、2人とも」
「何が」
あえて俺はそう言ってみる。
「何か私が一方的に怒って攻撃してわめいていたでしょ」
委員長自身も、も自分の様子がどう見えるかわかっていた訳か。
でも、それなら。
「委員長なりの理由があった。きっと」
今まで返答以外に喋らなかった綾瀬が、口を開いた。
綾瀬なりに気を使っているんだろう。
「無理に理由を言う必要は無い。私にも人に話したくない事はある」
「ん、ありがとう、綾瀬さん」
委員長はそう言って、もう一度頭を下げた。
こうやって見ると、さっきの暴力女のイメージはまるで無い。
服装髪型その他含め、典型的な委員長系美少女だ。
そんな単語があるのかは知らないけれど。
「ん、佐貫君はまた変な事を考えたようだけれども、まあ悪い事じゃなさそうだから許す」
委員長、お前超能力者か。
いや、狸だった。
そう思った瞬間、高等部に衝撃が走る!
「ん、やっぱり余分な事を考えたような気がした」
委員長チョップ、ただし若干パワーダウン版だ。
「その口より先に手が出るの、勘弁してくれ」
「ん、今のはちゃんと手加減したでしょ」
「そうだけれどさ」
やっぱり手加減していたようだ。
「ん、それに佐貫君、これからそんな事は言っていられなくなるわよ」
えっ。嫌な予感がびしびし襲ってくる。
「まさかと思いますが、あの……」
「血反吐位生温いと思える程度までガンガンに鍛える、覚悟してね」
いや、それを笑顔で言われても。
「世の中には言葉の綾とか比喩とかがあると思うのですが」
「大丈夫、私が付き合うから」
いや、付き合うというのは、別の用途に使用していただければ嬉しいのだけれど。
委員長も、おとなしくしていれば充分美少女の範疇だし。
あっ。
「ん、やるね」
今度は何とか、委員長チョップをかわす事に成功した。
先程の柿岡先輩の対応を、見取り稽古した甲斐があったようだ。
「今度は手加減抜きでも大丈夫かな」
「やめて下さい」
ところで委員長、妙に勘が良すぎる気がする。
気楽な雰囲気の今のうちに、その辺について聞いておこう。
「ところで委員長、ひょっとして表層思考読めるのか?」
委員長は軽く頷く。
「ん、本気で能力を使えば言語化している思考なら読めるよ。でも今のは単なる女の直感」
いや、狸の直感だろう。
あっ。痛っ!
とっさに避けたが避けきれなかった。
「ん、今のはお兄に出すのの4割程度のパワーね」
綾瀬が何か横で笑っている。
「何か2人、仲良さそう」
やめてくれこんな暴力女、あっ。
振り上げられた手刀を、今度は全速で回避成功だ。
「ん、筋はいいわね。じゃあこのまま校庭に出て特訓開始!」
「勘弁してくれよ。そろそろ眠い」
「元はと言えば佐貫君の運命でしょ。だから人生諦めが肝心!」
綾瀬、笑っていないで少しは助けて欲しい。
「では私、今日はちょっと用事があるから」
そう言うと同時に綾瀬の姿が消える。
え、何だ今のは、瞬間移動か?
「感謝の気持ちを伝えに行くとか、言っていたわね」
そう言えば、柿岡先輩がそんな事を言っていたな。
だが問題は、これで委員長の暴虐を止めてくれそうな人がいなくなった事だ。
「大丈夫、今日も授業があるし、朝7時までで勘弁してあげるから」
そう言って指をコキコキ鳴らすのは止めて欲しい。マジで怖い。
誰か助けてくれ、ここの暴力女から!
誰か、お願い……
39
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。

ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました
グミ食べたい
ファンタジー
疲れ切った現実から逃れるため、VRMMORPG「アナザーワールド・オンライン」に没頭する俺。自由度の高いこのゲームで憧れの料理人を選んだものの、気づけばゲーム内でも完全に負け組。戦闘職ではないこの料理人は、ゲームの中で目立つこともなく、ただ地味に日々を過ごしていた。
そんなある日、フレンドの誘いで参加したレベル上げ中に、運悪く出現したネームドモンスター「猛き猪」に遭遇。通常、戦うには3パーティ18人が必要な強敵で、俺たちのパーティはわずか6人。絶望的な状況で、肝心のアタッカーたちは早々に強制ログアウトし、残されたのは熊型獣人のタンク役クマサンとヒーラーのミコトさん、そして料理人の俺だけ。
逃げるよう促されるも、フレンドを見捨てられず、死を覚悟で猛き猪に包丁を振るうことに。すると、驚くべきことに料理スキルが猛き猪に通用し、しかも与えるダメージは並のアタッカーを遥かに超えていた。これを機に、負け組だった俺の新たな冒険が始まる。
猛き猪との戦いを経て、俺はクマサンとミコトさんと共にギルドを結成。さらに、ある出来事をきっかけにクマサンの正体を知り、その秘密に触れる。そして、クマサンとミコトさんと共にVチューバー活動を始めることになり、ゲーム内外で奇跡の連続が繰り広げられる。
リアルでは無職、ゲームでは負け組職業だった俺が、リアルでもゲームでも自らの力で奇跡を起こす――そんな物語がここに始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる