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乱れ狂う音

ふざけないことはできませんでした

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「話していても時間の無駄だね。だから、始めようか。裁きの時間だ。」
そう言うと大川は大きく手を振り上げた。
「血の人形よ。我を仇なすものに裁きを。《踊る血人形ダンシングブラッドドール》。我に裁きの刃を与えよ。《血からなる刃ブラッドソード》。」
僕は笑い転げる。そんな間にも大川のスキルは発動し大川の回りには血で出来た兵士の格好をした人形が。そして、振り上げていた大川の手には血で作られた銃が。もう片方の手には血で出来た刀が現れる。
「何がおかしいの。この軍団を見て狂ったの?」
「いやね。君。自分の言葉を思い出してみてよ。完全に厨二病じゃん。恥ずかしくないの。恥ずかしくないのなら鋼の精神力の持ち主だね。それがスキルとして現れても全くおかしくないレベルだよ。可哀想だね。」
僕の言葉に反応して大川の顔が赤くなる。恥ずかしいことに気がついたんだろう。
「うっうるさい。これから死ぬやつが余計な口叩くな。折角、僕が貯めている血を全部使ってるんだ。感謝しろ。」
「へえ全力で相手してくれるんだ。ありがとうね。それにしても大丈夫?余力って残さないで。僕を殺したあとどうするつもり?僕が死んでも僕の回りには君と違って信じられる仲間がいるんだよ。血がなければ無力の君がどうするつもり?」
「大丈夫だよ。知ってるよ。女神から聞いてるよ。だって、君の手下にはゴブリンとか言う雑魚がいるからね。それをただ一方的に葬ればいいんだよ。ね。賢いでしょ。それじゃあ、死んで。」
その言葉と共に血の兵士が襲いかかってくる。
僕たちは対抗するがお互いが血の兵士を相手することに精一杯だ。
「大変だね。ずっとそんな大変なことするのは辛いでしょ。だから、楽にしてあげるよ。」
そう言うと血の銃が音をならす。そしてその銃口から真っ赤な弾が飛び出す。その弾は僕の左ほほを擦っていく。
「うわっ、危ない。どうするゴブイチ君。ここで逃げるのはしゃくだけど仕方ないし撤退をしようか。」
「そうですね。戦略的ですね。戦略的。」
ゴブイチ君。そこつっこまなくていいからね。それに今はそんなことするタイミングじゃないから。
「それじゃあ、その血の兵士がただの血に戻ってからまた会おう。」
僕はそう言うと持っていた爆弾のうちの1つをだす。
そして、それを地面へと投げた。大川は何をしてるんだとみたいな顔をしたがゴブイチ君は僕の心を読んでデッドを連れてきてくれる。そして、三人が集まった辺りに起動する。すると爆弾から白い煙が出てきた。
僕はこの爆弾を煙幕弾に変えていたのだ。そして、これ煙は僕には意味をなさない。煙が透視できるように設定していた。
僕はただそのまま逃げるのは嫌だったから水魔法をひとつの目標に向かって打って逃げる。
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