呼び出され勇者になりませんでした！だからぼくは女神を殺す？

乱れ狂う音

朝が気持ちよく起きれるなんてありませんでした

「マスター起きてください。もうそろそろ出発しますよ。」
そう言ってゴブイチ君は僕の体を揺さぶる。僕はあと少しと言って布団を離さないようにして抵抗する。だれど、その抵抗も意味無く布団は剥がされる。
「マスター。今夏ですよ。よくそんなにも布団の中に潜れますね。ってそんなツッコミをする必要はないですね。とりあえず、起きてください。マスターは昨日に補給部隊が帰ってからずっと寝てるんですからね。マスターは昨日は殆ど何もしていないですよね。ですから、起きてください。時間がないですよ。みんな待ってますから。マスターは毎回待たせてますよ。ですからはやく起きてください。」
「ゴブイチ君。何回も言わなくても分かってるからね。」
僕はそう言うと大きなあくびをする。そして、体を伸ばす。昨日はゴブイチ君の言ったとうりずっと眠っていたのにまだまだ眠い。
僕がそんなことをしている間にゴブイチ君はテントの中を片付けていた。１週間ずっとここで生活していたからテントの中は酷いほどに散らかっていた。
「マスター。いつも言ってますけどしっかりと片付けはしてください。わかりました？」
「ははっ、気を付けてはいるんだけど中々無理なんだよ。まあ頑張るだけ頑張るよ。」
そう言いながら僕はテントから出ていこうとする。そこにゴブイチ君の手が僕の背中に伸びる。
「マスター。片付けが出来ないなら僕と一緒に練習しましょう。練習しないといっこうに上手になりませんからね。しっかりと練習しましょう。」
ゴブイチ君は笑っているが目だけは怒っていた。これはやばい。逃げた方がいいかも。
「ゴブイチ君。みんな待たせてるんだからまた今度にしようよ。みんなを待たせるなんてそんなこと出来ないよ。」
「マスター。僕はマスターの心のうちが見えてますからね。痛い目にあいたですか。いいですよ。しっかりと意識を飛ぶまで色々とやりますよ。どうですか。そのあとはしっかりと運んでいくアフターケアつきで。」
ゴブイチ君の目がマジですごく楽しそうだった。これは片付けしないと殺される。よし、やろう。そう思い仕方なく僕は背中にゴブイチ君の殺気を感じながら片付けを始めた。そのあと少してすぐに片付けは終わった。ゴブイチ君がだいたい片付けてくれていた。僕はそのあととりあえずはコーヒーを片手にみんなの場所へといく。やっぱり、モーニングコーヒーはいいね。なんだかホッとする。そのあとはゴブイチ君からパンをもらって食べる。お米が食べたい。まあ、多分今作ってるから帰ったら出来ているだろう。そして、僕はデッド達に軽く挨拶をして、みんなに指揮をして次の町をめがけて歩き始めた。