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乱れ始める音
ゴブイチ君の執念に敵うことなんてありませんでした
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「うるさい!うるさい!うるさい!俺はお前の主人なんかよりもすごい!強い!この世界で偉いのは人間なんだ!その人間に讃えられてる俺が偉い!お前は亜族とか言う化け物にしか尊敬されていないその時点で俺が偉い。」
もう目が血眼だ。たまにいるまわりの人に誉められるから自分は偉いし強いとか思い自分がとにかく上に居ないと満足できないタイプだ。このタイプの人間自信過剰すぎて嫌なんだよね。すぐに調子にのる。物事を何でも自分の思いどうりに出来ると思っている。救いようのないバカだ。
「はいはい。お前日本人だろ。学校に行かなかったのか?差別はダメって教えてもらってないのか?そんな人間が勇者に成れるなんてあの駄女神はね。ほんとにバカだね。」
僕が嘲笑うかのように言うと、
「それは地球だろ。ここは異世界だ。郷に入れば郷に従えとことわざがあるだろ。ここの世界は優れた人が正義だからな!俺は女神からちゃんと聞いたぞ!お前は俺なんかよりも断然弱いと!だから、死ね!死ね!死ね!」
とにかく適当と思えるような振り方で剣で斬りかかってくる。
しかし、その剣が僕に届くことは無かった。
水魔法で壁を作った。玉ねぎを嗅いだだけで集中力が乱れて発動しなくなるような魔法だがスキルの効果なのか剣で斬りかかられても落ち着いていた。恐怖さえも感じない。今までなら足がすくんでいただろう。
「魔法だと!どうやって使っている!魔法は亜族にしか使えないはず!どうしてだ!」
「お前な!どうして(ステータス目視)のスキルを持っているのに使わない。その油断が命取りだからね。ステータス見ておかないと相手の奥の手に引っ掛かり負けるかもしれないよ。」
「うるさい。お前が無理ならさっき殺したお前の仲間を細切れにしてやるよ。」
水無月はさっきゴブイチ君を襲った方に向かう。
まずい。話に集中してゴブイチ君を忘れてた。水魔法なら生きていたら助けることが出来たのに!
「ふふっ、お前は黙って仲間が細切れにされるところをみてろ‥‥‥‥」
水無月の声が小さくなる。何があったのかそちらの方向を見てみるとゴブイチ君が倒れていた場所にはゴブイチ君がいなかった。
水無月は僕を鋭い目付きで見る。
「おい!あいつをどこにやった!」
その質問されても困るだろ。そんなのずっと話していたのに言いがかりは止めてほしいよ。僕は何もやってないのに。
「マスター僕ならここに居ますよ。」
ゴブイチ君が僕の後ろにいた。
「わっ、えっえっ刺されて死んだよね。お化けだ!」
「誰がお化けですか。僕はマスターをしっかりと教育しない限り死にません。死んでなるものか!」
そう言っているゴブイチ君の体は血で汚れていた。
「いやいや、どうして死ななかった?」
「それは僕のスキルでしょ。スキルもさっきの刺されたときに進化しましたよ。それにしてもやっぱり良い剣で斬られるのは違いますね。最高でしたよ。」
ゴブイチ君が嬉々として言う。
そういえばゴブイチ君はMだったな‥‥‥最近はSみたいだったから忘れてた。
「くそっ明日に森の外で待っている。勇者として一対一だからな!逃げるなよ!」
そう言って水無月は逃げるように走っていった。
もう目が血眼だ。たまにいるまわりの人に誉められるから自分は偉いし強いとか思い自分がとにかく上に居ないと満足できないタイプだ。このタイプの人間自信過剰すぎて嫌なんだよね。すぐに調子にのる。物事を何でも自分の思いどうりに出来ると思っている。救いようのないバカだ。
「はいはい。お前日本人だろ。学校に行かなかったのか?差別はダメって教えてもらってないのか?そんな人間が勇者に成れるなんてあの駄女神はね。ほんとにバカだね。」
僕が嘲笑うかのように言うと、
「それは地球だろ。ここは異世界だ。郷に入れば郷に従えとことわざがあるだろ。ここの世界は優れた人が正義だからな!俺は女神からちゃんと聞いたぞ!お前は俺なんかよりも断然弱いと!だから、死ね!死ね!死ね!」
とにかく適当と思えるような振り方で剣で斬りかかってくる。
しかし、その剣が僕に届くことは無かった。
水魔法で壁を作った。玉ねぎを嗅いだだけで集中力が乱れて発動しなくなるような魔法だがスキルの効果なのか剣で斬りかかられても落ち着いていた。恐怖さえも感じない。今までなら足がすくんでいただろう。
「魔法だと!どうやって使っている!魔法は亜族にしか使えないはず!どうしてだ!」
「お前な!どうして(ステータス目視)のスキルを持っているのに使わない。その油断が命取りだからね。ステータス見ておかないと相手の奥の手に引っ掛かり負けるかもしれないよ。」
「うるさい。お前が無理ならさっき殺したお前の仲間を細切れにしてやるよ。」
水無月はさっきゴブイチ君を襲った方に向かう。
まずい。話に集中してゴブイチ君を忘れてた。水魔法なら生きていたら助けることが出来たのに!
「ふふっ、お前は黙って仲間が細切れにされるところをみてろ‥‥‥‥」
水無月の声が小さくなる。何があったのかそちらの方向を見てみるとゴブイチ君が倒れていた場所にはゴブイチ君がいなかった。
水無月は僕を鋭い目付きで見る。
「おい!あいつをどこにやった!」
その質問されても困るだろ。そんなのずっと話していたのに言いがかりは止めてほしいよ。僕は何もやってないのに。
「マスター僕ならここに居ますよ。」
ゴブイチ君が僕の後ろにいた。
「わっ、えっえっ刺されて死んだよね。お化けだ!」
「誰がお化けですか。僕はマスターをしっかりと教育しない限り死にません。死んでなるものか!」
そう言っているゴブイチ君の体は血で汚れていた。
「いやいや、どうして死ななかった?」
「それは僕のスキルでしょ。スキルもさっきの刺されたときに進化しましたよ。それにしてもやっぱり良い剣で斬られるのは違いますね。最高でしたよ。」
ゴブイチ君が嬉々として言う。
そういえばゴブイチ君はMだったな‥‥‥最近はSみたいだったから忘れてた。
「くそっ明日に森の外で待っている。勇者として一対一だからな!逃げるなよ!」
そう言って水無月は逃げるように走っていった。
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