精霊王の契約者

布良

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2章

エドの彼女

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「シェイファー君!少しお話を!」

「是非我が家に来てください!」

「結婚してください!!!」

「だあああああああああああお断りしますううううううううう!!」


俺は全力で逃げていた。
登校中、これからどうやって訓練していこうかなーと考えていたら、どこからともなく
多くの学生に囲まれた。
そして全員が少し話をだの、家に来いだの言ってきた。
あぁ、ハンナさんや学園長が言っていたことがこれか・・・と。
全員が俺・・・というか精霊王プリム達を引き込もうとしているのだ。
人口の3~4割の人が精霊と契約している。
その中で、8割は下級精霊と契約していて、残り1.5割が中級、残りが上級以上だ。
中級以上と契約している人のほとんどは国に使えていて、上級に至ってはヘイルズ家のような名門だったり、宮廷魔法士となったりしている。
しかも俺は苗字があるが、平民だ。
ハンナさんが100年前に、各国を襲った強大な魔物を倒した報酬として賢者の称号と、苗字をもらったらしい。
他にもいろいろもらったらしいが・・・

閑話休題

とりあえず、そんな俺は貴族からしてみればいいカモなのだ。
あの時彼女たちプリムたち呼んだの失敗だったかなぁ・・・と、少し考えてしまった


☆☆☆

どうにか教室にたどり着いた俺は、机に突っ伏して寝ていた。
これからずっとこんなことが続くのだろうか・・・と、本気でやめようか考えていた時

「ルナ、すこしいいか?」

いつの間にか登校したのか、エドが話しかけてきた
顔をあげると、エドの隣に肩まで伸びた青色の髪の毛をしている女子生徒がいた
身長が140cmくらいだろうか、ほかの生徒と比べると少し小さい
顔も幼さが残っており、どこか守ってあげたくなるような女子生徒だ。

「俺の彼女のリリーだ、ほら挨拶しろ」

エドがリリーと呼ばれた生徒の頭をポンポンと叩く

「ちょっとエド君!子ども扱いやめて!・・・あ、ごめんなさい!初めまして、リリーといいます。」

ぺこり。と頭を下げるリリー
彼女というか兄妹だなぁ・・・と思いつつ、俺も挨拶をする

「で、ただ紹介したかっただけじゃないよな?」

「まぁな。ルナ、リリーも特訓に参加させてくれないか?」
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