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4.ルーカスの苦難2
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翌朝、ミカエルがルーカスをアスター侯爵家へ謝罪に行かせるために起こしにいくと、ルーカスはすでに起きて、仕度も済んでいた。
「おお!ルーカス、お前にしては随分素直だな。本当に朝一で謝罪に行くのか?」
「ああ。昨日、お前に色々と言われてみたことを考えたら、アスター侯爵領に行って、確かめたくなってな……」
「おい、確かめるってまさか、マルス殿下にするつもりか?
それだけはやめておけ!」
「……エレーヌの件はもうしょうがない。
謝罪もする。
でも、ジュリアのことだけでも確認したくて。
あの出会いは仕組まれたことなのか、どうしても気になって……」
「いや、これ以上、マルス殿下に関わるな。
ただでさえ、エレーヌ嬢との婚約破棄の際にきちんと謝罪をしなかったと不興を買っているはずだから、今度こそひどい罠にはめられて、下手すると不敬罪とかにされるかも知れないから、本当にやめておけ!」
「考えすぎだよ、ミカエル。
そこまでのことはないだろう。
ただちょっと確認するだけだし」
「それなら、ジュリア嬢に直接、確認しておけよ。
いいから、エレーヌ嬢とアスター侯爵家に正式に謝罪して、すぐに帰ってこい!
『王族の裏事情に関わるな』と、お前みたいな上級貴族の家なら子供の頃に教わるはずだけどな?」と実はルーカスと同じ上級貴族出身のミカエル。
そう。ルーカスは、上級貴族として色々と教育をされていたのだが、カルディナン公爵家のボンクラとして、不十分なところがかなりある。
ミカエルが心配して、説得するのに、なかなか聞かない頑固者ルーカス。
そんな二人のところに、連絡がきた。
なんと、カルディナン公爵家から馬車の迎えが、騎士寮前まで来ていた。
それを聞いて、安心するミカエルと反対に、家族総出のお迎えに憤るルーカス。
「何で迎えまで、よこすんですか、父上!」
「お前が今日も休みだって聞いたものでな。
お前ならどうせ今日の休みをエレーヌ嬢に謝りに行きもせずにふて寝して過ごすつもりだろうと思って迎えに来てやったんだ。
ありがたく思え!」
「しかも、どうして兄上と母上までいるのですか!?」
「お前のことだ、このままとぼけると思ったから、引きずってでもアスター侯爵領に連れて行こうと思って」
「私からもエレーヌちゃんに直接、会って謝りたかったのよ」
「ちなみに、今回の件は隣国に嫁いだ姉上にも知らせたから、姉上からも詫び状をアスター侯爵家へ送ってもらうことになっているからな。
お前の不始末を家族総出でフォローしていることを自覚しろ!!」とルーカスを叱るエドモンド。
「あ、姉上にまで……。
里帰りされたら、また絶対ぶっ飛ばされる……」と、家族の中でもルーカスに比較的厳しい武闘派の姉を思い浮かべ、やや怯えるルーカス。
実はルーカスには姉と兄がおり、カルディナン公爵家の3人の子供のうち、ルーカスは末っ子である。しかも、歳がやや離れているため、幼い頃はまだ愛くるしい美少年であったルーカスを家族みんなで可愛がり過ぎて、ついアホなのは幼いからだと思い見逃してしまい、とうとうカルディナン公爵家のボンクラと呼ばれるようになってしまった。
世の中、甘くみている末っ子が大人になった場合の失敗の典型である。
カルディナン公爵家の馬車の中で、ルーカスはまたもや家族にこってりしぼられているうちに、アスター侯爵領に着いた。
アスター侯爵には、既に本日、カルディナン公爵家総出で伺う旨を連絡していたため、着くとすぐにアスター侯爵家の応接室に通された。
応接室にはアスター侯爵夫婦が出迎えたが、肝心なエレーヌがいなかった。
どうやら滞在中のマルス殿下の具合が悪くなってしまい、治療担当のエレーヌは手が離せない状態のため、席を外したとのことであった。
エレーヌがいなくても、カルディナン公爵家として、当主からはもちろん、ルーカス本人やエドモンド、公爵夫人も謝罪して、アスター侯爵家への正式なお詫びとしての慰謝料等の問題もあらかた片づけた。エレーヌの今後のためにルーカス以上の良縁もカルディナン公爵家の責任のもとに紹介すると申し出たが、これはすぐにアスター侯爵から不要と断られた。しかも、アスター侯爵はいまだにルーカスに腹を立てていた。
「ふん!婚約破棄は喜んでするが、エレーヌを無駄に傷つけたお前は許せないな」とアスター侯爵はルーカスに向かって鋭く睨む。
「あなた!!失礼ですよ!」とアスター侯爵をきつく叱る今日のストッパー役のアスター侯爵夫人。
「いやいや、本当にうちの愚息が申し訳ない。
もう成人しているので、大丈夫だろうと思いきや、その判断能力は末っ子で甘やかしてきたせいか、まだまだ未熟であった」
「いちから、そのボンクラは躾なおすことが必要ですよ」と身分が上の公爵にも失礼な物言いのアスター侯爵。
「あなた!!」とたしなめるアスター侯爵夫人。
「本当に、その通りです。全面的に悪いのはこちらですので」
「しかし……」
「よし!ここは一発、ボンクラに活を入れて終わりにしてやろう。
それで、うちの娘には二度と近づかないでもらいたい」と話し合いというか、公爵一家の謝罪のやり取りがとうとう面倒になってきたアスター侯爵が言い出した。
「承知いたしました」と答えたのはルーカスではなく、何故かエドモンド。
すぐにルーカスを羽交い絞めにして、アスター侯爵の前に差し出した。
「ちょっ、ちょっと、待ってくれ!兄上、何すんだ!?」と抵抗するルーカスを軽々と抑えるエドモンド。
「あなた、貴族として暴力での解決はもうお止めなさい」とアスター侯爵夫人が止めようとするが、「なに、男なら時に拳で解決することもある」と言い切り、アスター侯爵が構えた。
バキッ ゴッ
エドモンドが昨日、殴った方との反対側の頬と顎を連続して筋骨逞しいアスター侯爵に殴られたルーカス。
今回は血こそ出なかったものの、見事に真っ赤に腫れあがり、昨日の腫れもまだひいていないため、とうとう顎と両ホッペがぷくぷくの真っ赤なりんご顔が出来上がった。
「いひゃい!いひゃひゃひゃ……」と痛がり、まともに口が聞けなくなったルーカスの様子に満足したアスター侯爵は、「よし、これで手打ちにしてやろう」と笑った。
アスター侯爵夫人は夫を止められなかったことに申し訳なさそうに、殴られたルーカスの顔を見つめるが、エドモンドやカルディナン公爵夫婦から大丈夫、大丈夫と笑われて、複雑な表情となった。
結局、エレーヌがマルス殿下の治療から戻ってくることなく、カルディナン公爵一家はアスター侯爵領を立ち去るのであった。もちろん、ルーカスはそんなりんご顔のため、マルス殿下と今回は関わることなく無事に帰った……。
そして、心配してルーカスの帰りを寮で待っていたミカエルは、りんご顔のルーカスをみて、そっと氷や氷嚢を用意してくれるのであった。
明日からの隣国合同訓練は、エレーヌファンの隣国王族のシャリージャ殿下率いる軍隊との訓練であり、もちろん、ルーカスの所属する騎士団がその合同訓練に選ばれたのは意図的なものであった。
そう、ルーカスの苦難はまだ始まったばかりである。
「おお!ルーカス、お前にしては随分素直だな。本当に朝一で謝罪に行くのか?」
「ああ。昨日、お前に色々と言われてみたことを考えたら、アスター侯爵領に行って、確かめたくなってな……」
「おい、確かめるってまさか、マルス殿下にするつもりか?
それだけはやめておけ!」
「……エレーヌの件はもうしょうがない。
謝罪もする。
でも、ジュリアのことだけでも確認したくて。
あの出会いは仕組まれたことなのか、どうしても気になって……」
「いや、これ以上、マルス殿下に関わるな。
ただでさえ、エレーヌ嬢との婚約破棄の際にきちんと謝罪をしなかったと不興を買っているはずだから、今度こそひどい罠にはめられて、下手すると不敬罪とかにされるかも知れないから、本当にやめておけ!」
「考えすぎだよ、ミカエル。
そこまでのことはないだろう。
ただちょっと確認するだけだし」
「それなら、ジュリア嬢に直接、確認しておけよ。
いいから、エレーヌ嬢とアスター侯爵家に正式に謝罪して、すぐに帰ってこい!
『王族の裏事情に関わるな』と、お前みたいな上級貴族の家なら子供の頃に教わるはずだけどな?」と実はルーカスと同じ上級貴族出身のミカエル。
そう。ルーカスは、上級貴族として色々と教育をされていたのだが、カルディナン公爵家のボンクラとして、不十分なところがかなりある。
ミカエルが心配して、説得するのに、なかなか聞かない頑固者ルーカス。
そんな二人のところに、連絡がきた。
なんと、カルディナン公爵家から馬車の迎えが、騎士寮前まで来ていた。
それを聞いて、安心するミカエルと反対に、家族総出のお迎えに憤るルーカス。
「何で迎えまで、よこすんですか、父上!」
「お前が今日も休みだって聞いたものでな。
お前ならどうせ今日の休みをエレーヌ嬢に謝りに行きもせずにふて寝して過ごすつもりだろうと思って迎えに来てやったんだ。
ありがたく思え!」
「しかも、どうして兄上と母上までいるのですか!?」
「お前のことだ、このままとぼけると思ったから、引きずってでもアスター侯爵領に連れて行こうと思って」
「私からもエレーヌちゃんに直接、会って謝りたかったのよ」
「ちなみに、今回の件は隣国に嫁いだ姉上にも知らせたから、姉上からも詫び状をアスター侯爵家へ送ってもらうことになっているからな。
お前の不始末を家族総出でフォローしていることを自覚しろ!!」とルーカスを叱るエドモンド。
「あ、姉上にまで……。
里帰りされたら、また絶対ぶっ飛ばされる……」と、家族の中でもルーカスに比較的厳しい武闘派の姉を思い浮かべ、やや怯えるルーカス。
実はルーカスには姉と兄がおり、カルディナン公爵家の3人の子供のうち、ルーカスは末っ子である。しかも、歳がやや離れているため、幼い頃はまだ愛くるしい美少年であったルーカスを家族みんなで可愛がり過ぎて、ついアホなのは幼いからだと思い見逃してしまい、とうとうカルディナン公爵家のボンクラと呼ばれるようになってしまった。
世の中、甘くみている末っ子が大人になった場合の失敗の典型である。
カルディナン公爵家の馬車の中で、ルーカスはまたもや家族にこってりしぼられているうちに、アスター侯爵領に着いた。
アスター侯爵には、既に本日、カルディナン公爵家総出で伺う旨を連絡していたため、着くとすぐにアスター侯爵家の応接室に通された。
応接室にはアスター侯爵夫婦が出迎えたが、肝心なエレーヌがいなかった。
どうやら滞在中のマルス殿下の具合が悪くなってしまい、治療担当のエレーヌは手が離せない状態のため、席を外したとのことであった。
エレーヌがいなくても、カルディナン公爵家として、当主からはもちろん、ルーカス本人やエドモンド、公爵夫人も謝罪して、アスター侯爵家への正式なお詫びとしての慰謝料等の問題もあらかた片づけた。エレーヌの今後のためにルーカス以上の良縁もカルディナン公爵家の責任のもとに紹介すると申し出たが、これはすぐにアスター侯爵から不要と断られた。しかも、アスター侯爵はいまだにルーカスに腹を立てていた。
「ふん!婚約破棄は喜んでするが、エレーヌを無駄に傷つけたお前は許せないな」とアスター侯爵はルーカスに向かって鋭く睨む。
「あなた!!失礼ですよ!」とアスター侯爵をきつく叱る今日のストッパー役のアスター侯爵夫人。
「いやいや、本当にうちの愚息が申し訳ない。
もう成人しているので、大丈夫だろうと思いきや、その判断能力は末っ子で甘やかしてきたせいか、まだまだ未熟であった」
「いちから、そのボンクラは躾なおすことが必要ですよ」と身分が上の公爵にも失礼な物言いのアスター侯爵。
「あなた!!」とたしなめるアスター侯爵夫人。
「本当に、その通りです。全面的に悪いのはこちらですので」
「しかし……」
「よし!ここは一発、ボンクラに活を入れて終わりにしてやろう。
それで、うちの娘には二度と近づかないでもらいたい」と話し合いというか、公爵一家の謝罪のやり取りがとうとう面倒になってきたアスター侯爵が言い出した。
「承知いたしました」と答えたのはルーカスではなく、何故かエドモンド。
すぐにルーカスを羽交い絞めにして、アスター侯爵の前に差し出した。
「ちょっ、ちょっと、待ってくれ!兄上、何すんだ!?」と抵抗するルーカスを軽々と抑えるエドモンド。
「あなた、貴族として暴力での解決はもうお止めなさい」とアスター侯爵夫人が止めようとするが、「なに、男なら時に拳で解決することもある」と言い切り、アスター侯爵が構えた。
バキッ ゴッ
エドモンドが昨日、殴った方との反対側の頬と顎を連続して筋骨逞しいアスター侯爵に殴られたルーカス。
今回は血こそ出なかったものの、見事に真っ赤に腫れあがり、昨日の腫れもまだひいていないため、とうとう顎と両ホッペがぷくぷくの真っ赤なりんご顔が出来上がった。
「いひゃい!いひゃひゃひゃ……」と痛がり、まともに口が聞けなくなったルーカスの様子に満足したアスター侯爵は、「よし、これで手打ちにしてやろう」と笑った。
アスター侯爵夫人は夫を止められなかったことに申し訳なさそうに、殴られたルーカスの顔を見つめるが、エドモンドやカルディナン公爵夫婦から大丈夫、大丈夫と笑われて、複雑な表情となった。
結局、エレーヌがマルス殿下の治療から戻ってくることなく、カルディナン公爵一家はアスター侯爵領を立ち去るのであった。もちろん、ルーカスはそんなりんご顔のため、マルス殿下と今回は関わることなく無事に帰った……。
そして、心配してルーカスの帰りを寮で待っていたミカエルは、りんご顔のルーカスをみて、そっと氷や氷嚢を用意してくれるのであった。
明日からの隣国合同訓練は、エレーヌファンの隣国王族のシャリージャ殿下率いる軍隊との訓練であり、もちろん、ルーカスの所属する騎士団がその合同訓練に選ばれたのは意図的なものであった。
そう、ルーカスの苦難はまだ始まったばかりである。
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