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番外編 マリーエルの新たな悩み
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アルラード帝国に滞在中に行われマリーエルの甘々作戦で、アレックスとマリーエルのラブラブっぷりを見せつけられたリュート皇帝。
リュート皇帝はその様子にちょっとため息をついて、そのままイチャイチャする2人がうらやましくなったのか、よく自分の後宮に行くことが多くなった。
ちなみに、リュート皇帝は、紅皇帝とは違い一途ではなく、好色で有名であり、大国統治のためにも政治的な婚姻も含めて約10人以上の妃がおり、子供も皇子3人(うち1人は皇太子で、すでに妻子持ち)、皇女5人(うち3人は他国に嫁入り済み)もいる。
「そうだ。お二人に姫君が生まれたら、私の孫と婚姻を結ばせてくださいね。男の孫がもう2人もいるのでお見合いさせて気に入った方でいいですよ。どうせ、そんな様子ならすぐにでもお子が生まれそうですしね。または、王子が生まれたら、ちょっと年上になるけど、うちの末娘か孫娘を嫁にもらってくださいな」とアレックスに言ってくるリュート皇帝。
「おい、まだ生まれてもいないが、何で私達の娘をお前に渡さないといけないんだ?ああっ!?」と凄むアレックスは、もうどっちが大国の皇帝かわからない位、偉そうで威圧感があった。
「いや~、一応、ジーンフォレスト王国と同盟を組みましたが、このままお爺様の事情も明かさず、婚姻も何もないのに友好関係を続けるのは対外的にも国としても不自然ですからね。しかも、我が帝国にとってジーンフォレスト王国との同盟の利点って、ほとんどそっちに有利な同盟内容でしたから、あんまりないのですよ。そうすると、ジーンフォレスト王国を攻めて我が国の領土にした方が利益になると言ってくる奴らの抑止力としても、我が帝国との婚姻というつながりは必要ですよ」
「……ちっ。そんなこという奴らは1人も漏らさず教えろ。血祭りにあげてやる。そして、同盟を破ったら、お前を最後の皇帝にして、この帝国を血まみれにして亡ぼすぞ!」とアレックスは半ば本気であった。
「わあ~、お爺様が言うと本当に洒落になりませんね。やめてください」と本気で止めるリュート。
「ふんっ。まあ、生まれてきた娘次第だが、もしマリーエルに似た(アホな)子だったら心配だから、こんな物騒なところに嫁にはだせんな。国内の忠臣の嫁にでもしておくから」
「わー!予想通りの答え!!
やっぱりお爺様は、『また』そんなこと言うだ~。だからシルヴィアお婆様によく似たエヴァ叔母様はお爺様が亡くなるまで、独身だったんですよね~」
実は紅皇帝とシルヴィア皇妃の間には2人の子供がいた。もう2人とも亡くなったが、1人は息子で、リュート皇帝の前の皇帝で、リュート皇帝の実の父親である。
もう1人は娘で名前をエヴァといい、シルヴィア皇妃にそっくりな子であった。
そのため、紅皇帝は目に入れても痛くない程、可愛がり、シルヴィア皇妃並みにヤンデレな父親に束縛された娘は、色々と苦労をして、血まみれな時代を歩んだのであった。
「ぐっ、エヴァの婚約者になりたがる奴らは屑や裏切り者が多かったせいだ」
「ええ~、本当に?
ちなみに、エヴァ叔母様はお爺様が亡くなって、やっと結婚されていましたよ」
「……ああ、知っている。エルフーザ・ライネル公爵とだろう。記憶が戻り次第、すぐに調べたぞ」
「ははあ、エヴァ叔母様が心配だったのですね」
「……あたりまえだ。あの子はとてもシルヴィアに似ていて賢く美しく、それなのに、私のことが大好きで、とても可愛かったからな」
「さっさとエヴァ叔母様とライネル公爵との婚姻を認めていれば、今頃、シルヴィアお婆様やエヴァ叔母様によく似た孫やひ孫に会えたかも知れないのにな~。
ああ、でもそうしたら、私の妃にしていたな。きっと!」
「ふん!エヴァの娘がお前みたいな不誠実な男に奪われずに済んでよかったわ!!」
「まあ、エヴァ叔母様が結婚した年齢では子供を産むのはもう難しい状態でしたね~。今のライネル公爵家は養子が継いでいますよ。ちなみに、あれだけモテたにもかかわらず、エルフーザ・ライネル公爵もそんな年齢まで叔母様を想って独身を貫いて、一途な方だったのですが、ご存知でしたか?そんな二人の純情な恋路を邪魔して、お爺様は相変わらずひどいな~」と呆れたように、でも意図することがあるように言うリュート。
「つまり、何が言いたい?」と真意を聞くアレックス。
「もう同じ過ちを犯すのはおやめください。
愛娘をあなたのエゴで手元に置こうとするばかりに、婚約者候補を次々と殺して、娘を結婚させないようにするのはおやめになってくださいね。さすがに自分の孫が殺されるのは何とも許しがたいですから。
おまけに、今回の婚姻は政策も含んでおりますから。ジーフォレスト王国の王女が生まれたら大人しく嫁に寄越してください」と今度は真剣に言い募るリュート。
「ほお……。お前の孫とやらは、あのライネルを超える程、一途で誠実な男になるというのか?
好色なお前の血を引いているのに?」
「……私の息子は、私と違って妻に一途な男ですよ。後宮を持つように私は言ったのに、妻は1人でいいと頑固に貫いてね。代わりに後宮もいらない位、ぽろぽろ子供ができているので、それを許していますよ。ちなみに、その息子の母親である私の妃は、ライネル公爵の血筋ですから、私の息子もエヴァ叔母様を一途に愛したライネル公爵によく似ていますよ。だから、孫も期待して良いと思います」
「……そうか」とそれを聞いて、アレックスも考え込む。
「まあ、まだ生まれてもいない子供の話をしてもしょうがないのですけど、一応、そのつもりで準備してくださいね、お爺様」と念を押すリュート。
「了承しておらんぞ」と最後まで抵抗するアレックスであったが、おそらく避けられないことは察していた。
そして、無事にジーンフォレスト王国へ戻ったアレックスとマリーエルであったが、リュート皇帝の読み通り、マリーエルは早くに妊娠することになった。
ちょ、ちょっと早すぎますよ~!
まだ私、十代なのに!!
うう。この国では割とある話だけど、母親になるのは、もうちょっと先にしたかった……。
と、日々、悩むマリーエルであった。
一方、アレックスも葛藤が続いていた。
本音ではマリーエルに似た愛らしい娘がとても欲しいが、アルラード帝国に嫁に出さないといけないなら、王子の方が良いのか、いっそのこと自分に似た娘であったら、あまり心配もせずに教育を徹底的に施して、嫁に出せるかなどと、日々、ぐるぐる考えていた。
そして、ついに生まれてきた子供は……。
アレックスが小さくなっただけのような、見た目も中身もアレックスそっくりな息子であった。ちなみに、中身は前世を思い出す前のヤンデレではない頃のアレックスである。
ジーンフォレスト王国では王子の誕生に国中で大喜びをされて、跡継ぎになりそうな子を生んでほっとしたマリーエルであった。アレックスもやや複雑な気持ちが残ったものの、嫁にやる予定の娘よりはいいかとも思い、早速、王子とアルラード帝国の皇女との婚約話を進めるのであった。
こうして、その王子はジュリアンと名付けられ、賢くすくすく育ち、マザコンになることもなかったのでアレックスとマリーエルを取り合うこともなく、真面目に実直な性格の王子に成長した。
そして、ジュリアン王子が無事にジーンフォレスト王国の王太子にも決まり、能天気なマリーエルだけではなく、王となったアレックスさえも油断していた。
かの果物による濃厚ジュースで、前世を思い出したジュリアンが、その前世が女性だったという悲劇に見舞われた。
これまでジーンフォレスト王国の歴代の王の中では、前世の性別が違うという悲劇はなかった。
しかも、今回、ジュリアンは王族の血を引くマリーエルとの子供であったため、その果物の影響が歴代の王に比べて大きかった。
女性と結婚ができないと言い出したジュリアン王子のせいで、マリーエルだけでなく、アレックスまでも巻き込み、騒動は大きくなっていった。
マリーエルは表面上、平和で豊かなこのジーンフォレスト王国で、子供のことでマリーエルの思ってもみない方向の新たな悩みが生じて、それらは尽きることなく、日々過ごすことになるのであった。
リュート皇帝はその様子にちょっとため息をついて、そのままイチャイチャする2人がうらやましくなったのか、よく自分の後宮に行くことが多くなった。
ちなみに、リュート皇帝は、紅皇帝とは違い一途ではなく、好色で有名であり、大国統治のためにも政治的な婚姻も含めて約10人以上の妃がおり、子供も皇子3人(うち1人は皇太子で、すでに妻子持ち)、皇女5人(うち3人は他国に嫁入り済み)もいる。
「そうだ。お二人に姫君が生まれたら、私の孫と婚姻を結ばせてくださいね。男の孫がもう2人もいるのでお見合いさせて気に入った方でいいですよ。どうせ、そんな様子ならすぐにでもお子が生まれそうですしね。または、王子が生まれたら、ちょっと年上になるけど、うちの末娘か孫娘を嫁にもらってくださいな」とアレックスに言ってくるリュート皇帝。
「おい、まだ生まれてもいないが、何で私達の娘をお前に渡さないといけないんだ?ああっ!?」と凄むアレックスは、もうどっちが大国の皇帝かわからない位、偉そうで威圧感があった。
「いや~、一応、ジーンフォレスト王国と同盟を組みましたが、このままお爺様の事情も明かさず、婚姻も何もないのに友好関係を続けるのは対外的にも国としても不自然ですからね。しかも、我が帝国にとってジーンフォレスト王国との同盟の利点って、ほとんどそっちに有利な同盟内容でしたから、あんまりないのですよ。そうすると、ジーンフォレスト王国を攻めて我が国の領土にした方が利益になると言ってくる奴らの抑止力としても、我が帝国との婚姻というつながりは必要ですよ」
「……ちっ。そんなこという奴らは1人も漏らさず教えろ。血祭りにあげてやる。そして、同盟を破ったら、お前を最後の皇帝にして、この帝国を血まみれにして亡ぼすぞ!」とアレックスは半ば本気であった。
「わあ~、お爺様が言うと本当に洒落になりませんね。やめてください」と本気で止めるリュート。
「ふんっ。まあ、生まれてきた娘次第だが、もしマリーエルに似た(アホな)子だったら心配だから、こんな物騒なところに嫁にはだせんな。国内の忠臣の嫁にでもしておくから」
「わー!予想通りの答え!!
やっぱりお爺様は、『また』そんなこと言うだ~。だからシルヴィアお婆様によく似たエヴァ叔母様はお爺様が亡くなるまで、独身だったんですよね~」
実は紅皇帝とシルヴィア皇妃の間には2人の子供がいた。もう2人とも亡くなったが、1人は息子で、リュート皇帝の前の皇帝で、リュート皇帝の実の父親である。
もう1人は娘で名前をエヴァといい、シルヴィア皇妃にそっくりな子であった。
そのため、紅皇帝は目に入れても痛くない程、可愛がり、シルヴィア皇妃並みにヤンデレな父親に束縛された娘は、色々と苦労をして、血まみれな時代を歩んだのであった。
「ぐっ、エヴァの婚約者になりたがる奴らは屑や裏切り者が多かったせいだ」
「ええ~、本当に?
ちなみに、エヴァ叔母様はお爺様が亡くなって、やっと結婚されていましたよ」
「……ああ、知っている。エルフーザ・ライネル公爵とだろう。記憶が戻り次第、すぐに調べたぞ」
「ははあ、エヴァ叔母様が心配だったのですね」
「……あたりまえだ。あの子はとてもシルヴィアに似ていて賢く美しく、それなのに、私のことが大好きで、とても可愛かったからな」
「さっさとエヴァ叔母様とライネル公爵との婚姻を認めていれば、今頃、シルヴィアお婆様やエヴァ叔母様によく似た孫やひ孫に会えたかも知れないのにな~。
ああ、でもそうしたら、私の妃にしていたな。きっと!」
「ふん!エヴァの娘がお前みたいな不誠実な男に奪われずに済んでよかったわ!!」
「まあ、エヴァ叔母様が結婚した年齢では子供を産むのはもう難しい状態でしたね~。今のライネル公爵家は養子が継いでいますよ。ちなみに、あれだけモテたにもかかわらず、エルフーザ・ライネル公爵もそんな年齢まで叔母様を想って独身を貫いて、一途な方だったのですが、ご存知でしたか?そんな二人の純情な恋路を邪魔して、お爺様は相変わらずひどいな~」と呆れたように、でも意図することがあるように言うリュート。
「つまり、何が言いたい?」と真意を聞くアレックス。
「もう同じ過ちを犯すのはおやめください。
愛娘をあなたのエゴで手元に置こうとするばかりに、婚約者候補を次々と殺して、娘を結婚させないようにするのはおやめになってくださいね。さすがに自分の孫が殺されるのは何とも許しがたいですから。
おまけに、今回の婚姻は政策も含んでおりますから。ジーフォレスト王国の王女が生まれたら大人しく嫁に寄越してください」と今度は真剣に言い募るリュート。
「ほお……。お前の孫とやらは、あのライネルを超える程、一途で誠実な男になるというのか?
好色なお前の血を引いているのに?」
「……私の息子は、私と違って妻に一途な男ですよ。後宮を持つように私は言ったのに、妻は1人でいいと頑固に貫いてね。代わりに後宮もいらない位、ぽろぽろ子供ができているので、それを許していますよ。ちなみに、その息子の母親である私の妃は、ライネル公爵の血筋ですから、私の息子もエヴァ叔母様を一途に愛したライネル公爵によく似ていますよ。だから、孫も期待して良いと思います」
「……そうか」とそれを聞いて、アレックスも考え込む。
「まあ、まだ生まれてもいない子供の話をしてもしょうがないのですけど、一応、そのつもりで準備してくださいね、お爺様」と念を押すリュート。
「了承しておらんぞ」と最後まで抵抗するアレックスであったが、おそらく避けられないことは察していた。
そして、無事にジーンフォレスト王国へ戻ったアレックスとマリーエルであったが、リュート皇帝の読み通り、マリーエルは早くに妊娠することになった。
ちょ、ちょっと早すぎますよ~!
まだ私、十代なのに!!
うう。この国では割とある話だけど、母親になるのは、もうちょっと先にしたかった……。
と、日々、悩むマリーエルであった。
一方、アレックスも葛藤が続いていた。
本音ではマリーエルに似た愛らしい娘がとても欲しいが、アルラード帝国に嫁に出さないといけないなら、王子の方が良いのか、いっそのこと自分に似た娘であったら、あまり心配もせずに教育を徹底的に施して、嫁に出せるかなどと、日々、ぐるぐる考えていた。
そして、ついに生まれてきた子供は……。
アレックスが小さくなっただけのような、見た目も中身もアレックスそっくりな息子であった。ちなみに、中身は前世を思い出す前のヤンデレではない頃のアレックスである。
ジーンフォレスト王国では王子の誕生に国中で大喜びをされて、跡継ぎになりそうな子を生んでほっとしたマリーエルであった。アレックスもやや複雑な気持ちが残ったものの、嫁にやる予定の娘よりはいいかとも思い、早速、王子とアルラード帝国の皇女との婚約話を進めるのであった。
こうして、その王子はジュリアンと名付けられ、賢くすくすく育ち、マザコンになることもなかったのでアレックスとマリーエルを取り合うこともなく、真面目に実直な性格の王子に成長した。
そして、ジュリアン王子が無事にジーンフォレスト王国の王太子にも決まり、能天気なマリーエルだけではなく、王となったアレックスさえも油断していた。
かの果物による濃厚ジュースで、前世を思い出したジュリアンが、その前世が女性だったという悲劇に見舞われた。
これまでジーンフォレスト王国の歴代の王の中では、前世の性別が違うという悲劇はなかった。
しかも、今回、ジュリアンは王族の血を引くマリーエルとの子供であったため、その果物の影響が歴代の王に比べて大きかった。
女性と結婚ができないと言い出したジュリアン王子のせいで、マリーエルだけでなく、アレックスまでも巻き込み、騒動は大きくなっていった。
マリーエルは表面上、平和で豊かなこのジーンフォレスト王国で、子供のことでマリーエルの思ってもみない方向の新たな悩みが生じて、それらは尽きることなく、日々過ごすことになるのであった。
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