知らず識らず

学校が苦手だった。

悲しいことに周りでは
無視や仲間外れ、
陰口等のいじめがあった。

そこから主張は飲み込もうとか
目立つような事は控えようとか
どんどん縮こまるように
なった気がする。

教室に来られないクラスメイトに
給食を運んで一緒に食べてという
ことをして、大変だねと言われた
こともあったけど救われていたのは
こちらの方だ。

教室という缶詰め状態からの解放、
落ち着いて食事、クラスメイトの
笑顔も見られる楽しい時間だった。


今でもちょっとしたことで
人が怖くなることもあるし、
後味が良いとは言い難い
架空の学校の夢をよく見る。


集団行動や組織に馴染むには
波風立てないようにするのが
ベターだと学び動くうちに、
良い人や害の少ない人を
演じてしまうようになった。

人間関係は割と円満だったけど、
続けてるとしんどかった。
その証拠に昼休みなどには
一人になれる場所へふらり消えていた。

無理せずに素に近い振る舞いを
と思うけど、子供の時からの
習慣は中々消えてはくれない。

例えば今は会社(社会)に属していないけれど、
ずっとそのままという訳にはいかないだろう。

今の内に恐怖心を克服し、
疲れを軽減する術を
少しずつ身に着けていかなければ。
そう思うのだ。