前世の幸福ポイントを使用してチート冒険者やってます。

サツキ コウ

文字の大きさ
28 / 50
第2章 王都にて

第24話 活動開始

しおりを挟む
 冒険者ギルドでの講習があった翌日、僕は冒険者として初の依頼を受ける為にギルドへやって来た。

 先日の講習での事があったせいで、ギルドに顔を出すとちょっとした騒ぎになったが、大事になる前にジェイクさんが場を鎮めてくれたので、僕は記念すべき最初の依頼をゆっくりと選ぶことが出来た。

 冒険者の仕事は大きく二つの部類に分けられる。
アイテム等の採取系とモンスター退治等の討伐系だ。

 採取系のクエストはほとんど命を落とす様な危険がない為、ランクの低い冒険者が資金と経験を積むには適している。が、その分報酬は低めな上に地味な依頼でもある。
 それに対して討伐系のクエストは命を落とす危険が格段に上がるが、その為に報酬が高く、短期間で多くの経験を得る事が出来る。
 僕はCランクでもあるし、前回のクエストでの経験から、中級の討伐クエストを選ぼうと考えていた。(討伐系クエストはEランクの上位クラスになると受注が許可されるらしい)

はぐれゴブリンの討伐Eランク      ホブゴブリン3体の討伐Dランク
オークの群れの討伐及び撃退Cランク  コボルドの群れの討伐及び撃退Cランク
 黒狼ブラックウルフの群れの討伐及び撃退Bランク
 飛龍ワイバーンの討伐及び撃退Bランク   蜥蜴人リザードマンの群れの討伐及び撃退Bランク  

 以上が僕のランクで受注出来るクエストの内容だ。(自分のランクの一つ上のBランクまで受注出来る仕組みの様だ。)
 良く見ると王都の途中で撃退してテイムした黒狼ブラックウルフの討伐依頼があった。群れのリーダーがいなくなった事にまだギルドは気づいていない様だ。

 結果として、僕は飛龍ワイバーンの討伐クエストを受注する事に決めた。
 目的は飛龍ワイバーン をテイムして配下に加える事だ。
 僕は冒険者としては一応 単独ソロという事になっている為、これはといえる仲間を得るまでの戦力になる魔物を配下にしておきたかった。
 現在いるテイムモンスターの黒狼は戦闘力はあるが、諜報活動用にテイムした魔物だった。
 これに飛龍ワイバーンが加われば当面は安心出来ると思ったからだ。
 それに黒狼と同じBランクに位置づけされているのなら僕一人でも大丈夫だと思えた。

 僕は依頼書をボードから取り外して受付にいるジェイクさんへ渡して手続きを頼んだ。

「おいおい。こりゃまた初依頼にとんでもない物を選んだものだな」

 ジェイクさんは僕の持ってきた依頼書に目を通すと、僕の予想通りの反応をしてくれた。

「あまり大きな声を出さないで下さい!
 また注目されてしまいます」

「まぁ、本来なら条件を満たしているとはいえお前さん様な子供1人には危険度の高い依頼は受けさせないんだが、この間実際にお前さんの実力の一端を見せて貰ったからな。しかもお前さん。まだいろいろと実力を隠しているんだろう?
 この前の模擬戦では俺もほとんど実力は出していなかったが、それでも新人らしくない余裕が感じられたからな」

「まぁ、それはまだ企業秘密です。
 あまり注目を集めすぎるといろいろと面倒ですから、ここだけの話という事で、依頼クエストの受注と、例の特殊アイテムを戴けませんか?」 

 僕は小さな声で言うと、ジェイクさんの前にある依頼書を更に彼の手前へ押し出した。

「まぁ、良いだろう。キースから報告も受けていたしな。
 だが、くれぐれも気をつけるんだぞ。なにしろ獲物は飛龍ワイバーンだからな。
 お前さん他に仲間もいないようだし、現地へ行ってみて駄目な様なら意地を張らずに戻るという選択も考える様に!引き際も大事だからな」

「キースさん達の事を知っているんですか?」

「ああ、あの人達は俺の親父と冒険者仲間だったからな。
 俺も世話になったもんだ」

「世間は狭いんですね。
 判りました。せいぜいあの人達の迷惑にならない程度で頑張って来ますよ」

「それとこれがお前さんのアイテムボックスだ」

 僕はジェイクさんにベルトの付いた鞄を手渡された。

「これがアイテムボックスですか?
 一見普通の鞄の様ですが?」

「確かに見た目は普通の鞄だがな。
 そいつにはギルドが独占している特殊な加工が施されていて、収容出来る容量はなんと荷馬車一台分程はあるし、登録された人物以外は中にあるアイテムは取り出せない仕掛けになっていて盗難防止は完璧という優れものだ。
 一応言っておくと、収納する事は誰でも出来る様になっていて、ランクアップする毎に容量は倍に増えていくんだ」

「それは凄いですね。
 これがあれば家とか要らないじゃないですか」

「まぁ、実際独り身の冒険者の中にはそういう奴もいるが、仲間や恋人が出来たりすると、やっぱり共同で使える拠点はあったほうが良いぞ」

「成る程。その通りですね」

 僕はジェイクさんに言うと、今回のクエストの準備をする為にギルドを後にした。 
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。 異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。 チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!? “真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流

犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。 しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。 遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。 彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。 転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。 そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。 人は、娯楽で癒されます。 動物や従魔たちには、何もありません。 私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

狼になっちゃった!

家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで? 色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!? ……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう? これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~

中畑 道
ファンタジー
「充実した人生を送ってください。私が創造した剣と魔法の世界で」 唯一の肉親だった妹の葬儀を終えた帰り道、不慮の事故で命を落とした世良登希雄は異世界の創造神に召喚される。弟子である第一女神の願いを叶えるために。 人類未開の地、魔獣の大森林最奥地で異世界の常識や習慣、魔法やスキル、身の守り方や戦い方を学んだトキオ セラは、女神から遣わされた御供のコタローと街へ向かう。 目的は一つ。充実した人生を送ること。

処理中です...