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獲物は強かった1
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俺たちはギルド会館に行くことをやめて、アンデットモンスターのいるところへと進む。クエストだと俺とアリスの正体がバレる恐れがあるからである。
恐怖に怯える人々の言葉を小耳に挟んだ俺たちは、アンデットモンスターの居場所を特定し、王都の広場へとやってきた。すると、そこにはものすごい数のアンデットモンスターがぶらついている。300体は軽く超えそうだ。一見ゾンビのように見えるこの群れは、王宮騎士団と思しき甲冑姿の人たちと対峙している。
「ぶああああ!」
「っ!なんだこれは!?動きが早い!」
「慌てるな!訓練通りにやれば退治できるはずだ」
騎士団長が剣を抜いて、アンデットモンスターらに向ける。そして呪文を唱えた。
「聖なるこの剣に強き力を!ソードマスター!」
すると、黄金色の光が剣を包み込んだ。そして、それを一振りする。そしたら黄金色の光の一部がアンデットモンスターの体を切った。二等分になったアンデットモンスターは動きが止まった。けれど、あっという間に、その二分された体が元にもどって、騎士団長を睨め付ける。
「……やっぱり再生するのか……でも、俺はラオデキヤ王国の騎士団長だ。負けてたまるか!!!!」
「グアアアアアアアア!!!!!」
怒り狂うアンデットモンスターは騎士団長に飛び掛かってくる。
「剣の強化!身体能力増加!ふあああああああああ!!!
すると、騎士団長はものすごいスピードで、アンデットモンスターを寸断する。やがてミンチ状になったアンデットモンスターは再生することなく、動きが止まった。
それを確認した騎士団長は安堵のため息を一つついてから、他の騎士団員とやってきた冒険者たちに向かって大声で言う。
「このアンデットモンスターは再生不能になるまで細切れにしないと倒せないんだ!だからクラス3以上じゃないとまともに戦えね!おい!クラス1と2のやつは戻って平民や女性貴族に避難を呼びかけろ!残りのやつはこのアンデットモンスターを倒してくれ!やつは知能が低い。だからできるだけ協力プレーで倒せろ!」
そう言って、狩りを再開する騎士団長。騎士団の人や冒険者たちもそれに釣られる形で戦い始める。
俺の隣にはアリスとメイド二人がいる。戦ってくれる人たちが存在するわけだから、こっちは援護に回った方が効率がいい。
「アリス!」
「は、はい!」
「アリスはどんな魔法が使える?」
「私は氷の魔法が使えるの」
「だったら、俺と一緒に援護しよう。騎士団の人と冒険者が傷を負わないように、魔法でアンデットモンスターの足を止めてくれ。細切れにする必要はない。なるべく人たちを守る方向で行こう」
「わかったわ!」
「メイドさんたちはアリスを守ってください!」
「はい!ハルト様のおっしゃる通りにいたしましょう!」
「おまかせを!」
幸いなことに、今は夜だ。つまり、俺たちの正体がバレる確率は低い。だけど、油断は禁物。
「HK416召喚……」
俺が(ノリで)詠唱すると、赤外線スコープ付きのHK416という小銃が現れた。俺が特殊部隊で最も愛用していた銃である。
そして
「消音器……召喚」
消音器も召喚し、それを銃口につけた。やっぱり銃声は大きいので、それなりの配慮は必要だ。
「よし!行くぞ」
俺は、アンデットモンスターたちの頭を狙って銃を撃った。すると、アンデットモンスターが倒れる。そして10秒ほどが経つと再び起き上がるが、騎士団の人が器用に剣を振り、寸断する。
アリスはというと、詠唱なしで、氷柱を生じさせ、冒険者を襲うアンデットモンスターに飛ばした。
メイド二人はちゃんとアリスを守ってくれている。
こんな感じで約1時間ほど戦闘を続けていると、やっとアンデットモンスターは全滅した。
「ひゅ~なかなかしんどかったな!」
「なんか、俺を襲ってきたアンデットモンスターが急に倒れたりしたけど、なんでかな?」
「あ、それ俺も思ったぜ!」
「負傷者は今のところいないっぽいな」
冒険者たちと騎士団の人たちがお互いを褒め称え握手を交わしている。
これで終わりか。
「ハルト……」
「?」
「まだ終わってないわ」
「何!?」
恐怖に怯える人々の言葉を小耳に挟んだ俺たちは、アンデットモンスターの居場所を特定し、王都の広場へとやってきた。すると、そこにはものすごい数のアンデットモンスターがぶらついている。300体は軽く超えそうだ。一見ゾンビのように見えるこの群れは、王宮騎士団と思しき甲冑姿の人たちと対峙している。
「ぶああああ!」
「っ!なんだこれは!?動きが早い!」
「慌てるな!訓練通りにやれば退治できるはずだ」
騎士団長が剣を抜いて、アンデットモンスターらに向ける。そして呪文を唱えた。
「聖なるこの剣に強き力を!ソードマスター!」
すると、黄金色の光が剣を包み込んだ。そして、それを一振りする。そしたら黄金色の光の一部がアンデットモンスターの体を切った。二等分になったアンデットモンスターは動きが止まった。けれど、あっという間に、その二分された体が元にもどって、騎士団長を睨め付ける。
「……やっぱり再生するのか……でも、俺はラオデキヤ王国の騎士団長だ。負けてたまるか!!!!」
「グアアアアアアアア!!!!!」
怒り狂うアンデットモンスターは騎士団長に飛び掛かってくる。
「剣の強化!身体能力増加!ふあああああああああ!!!
すると、騎士団長はものすごいスピードで、アンデットモンスターを寸断する。やがてミンチ状になったアンデットモンスターは再生することなく、動きが止まった。
それを確認した騎士団長は安堵のため息を一つついてから、他の騎士団員とやってきた冒険者たちに向かって大声で言う。
「このアンデットモンスターは再生不能になるまで細切れにしないと倒せないんだ!だからクラス3以上じゃないとまともに戦えね!おい!クラス1と2のやつは戻って平民や女性貴族に避難を呼びかけろ!残りのやつはこのアンデットモンスターを倒してくれ!やつは知能が低い。だからできるだけ協力プレーで倒せろ!」
そう言って、狩りを再開する騎士団長。騎士団の人や冒険者たちもそれに釣られる形で戦い始める。
俺の隣にはアリスとメイド二人がいる。戦ってくれる人たちが存在するわけだから、こっちは援護に回った方が効率がいい。
「アリス!」
「は、はい!」
「アリスはどんな魔法が使える?」
「私は氷の魔法が使えるの」
「だったら、俺と一緒に援護しよう。騎士団の人と冒険者が傷を負わないように、魔法でアンデットモンスターの足を止めてくれ。細切れにする必要はない。なるべく人たちを守る方向で行こう」
「わかったわ!」
「メイドさんたちはアリスを守ってください!」
「はい!ハルト様のおっしゃる通りにいたしましょう!」
「おまかせを!」
幸いなことに、今は夜だ。つまり、俺たちの正体がバレる確率は低い。だけど、油断は禁物。
「HK416召喚……」
俺が(ノリで)詠唱すると、赤外線スコープ付きのHK416という小銃が現れた。俺が特殊部隊で最も愛用していた銃である。
そして
「消音器……召喚」
消音器も召喚し、それを銃口につけた。やっぱり銃声は大きいので、それなりの配慮は必要だ。
「よし!行くぞ」
俺は、アンデットモンスターたちの頭を狙って銃を撃った。すると、アンデットモンスターが倒れる。そして10秒ほどが経つと再び起き上がるが、騎士団の人が器用に剣を振り、寸断する。
アリスはというと、詠唱なしで、氷柱を生じさせ、冒険者を襲うアンデットモンスターに飛ばした。
メイド二人はちゃんとアリスを守ってくれている。
こんな感じで約1時間ほど戦闘を続けていると、やっとアンデットモンスターは全滅した。
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「あ、それ俺も思ったぜ!」
「負傷者は今のところいないっぽいな」
冒険者たちと騎士団の人たちがお互いを褒め称え握手を交わしている。
これで終わりか。
「ハルト……」
「?」
「まだ終わってないわ」
「何!?」
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