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二部 1話 嵐を巻き起こす蝙蝠
二部 1−11不思議な悪夢の漠となれ
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「命中はしたけど…実態がないのかしら」
攻撃を仕掛けたことと、そばにいたなるちゃんがその状況に気がついて焦る
それで作戦がうまくいっていないことに気がついた室内組の私とあゆみは外側に駆け寄った。
「当たらないなら…」
ことは、弓矢を天に向かって放つ
すると、雨のように水が一瞬ザーッと降ってきた。
これで水はかかったはず。
でも、全くダメージは受けていない
「ちょっと、水が弱点なんじゃないの!?」
ことは予想通りに攻撃の効果がなく少し慌てる。
なるちゃんはポツリと私たちに声をかける
「ルイちゃんの不安的中かもしれないわ…
これ文献通りの西洋の悪魔、ナイトメアではなのかも」
「どういうこと!?」
「悪夢を見せること、馬の形をしていること、この二つの条件を考えると似てる何かではあると思うわ。
でも…それは西洋のオカルト本に載ってるようなナイトメアではないのよ、似て非なるもの」
「何それ、意味わかんない!」
なるちゃんの複雑な説明に最前線にいることは頭を抱える。
「似て非なるものって…じゃあこいつはなんなの!?」
「文献と弱点が違うのか、そもそも似て非なるものかわからないけれど、少なくとも水じゃないのよ」
「そんな!」
「じゃあどうすんの!?ここで倒せなかったら…」
ひとまずはなるちゃんの術のおかげで動きだけは封じられているけど…
これがいつまで持つかはわからない。
もし違うというなら、他の方法を探さなければいけないけど、そんな時間がたくさんあるとは思えない。
全員が必死にそいつを封じる方法を考えた
そして
「…影…」
そう呟いたのはあゆみだった。
「あれが本体であれば…の話ですけど、ことさんの攻撃をすり抜けたということは陰かもしれませんわ
だとしたら、光…ルイさんの力があればなんとかなるかもしれません」
「そんな単純に行く?」
陰だから光って…シンプルに考えたらそうだけどただの影が夢に入り込むとは思えない。
大体、ナイトメアだと思ってシンプリに聖水で対抗しようとしたらダメだったのだ。
これ以上試して失敗するわけにもいかない。
「やってみましょう!水風炎でダメならどのみち光しかないわ」
「どのみちこのままでは逃しまいますわ」
「…わかった。」
私はこととポジションシェンジして、槍を構える
「雷光!」
そういうと私は今使える一番強い光の出る技を相手にかけた。
でも…
「あれ?」
全然威力が弱い
技はちゃんと出ている。
でも、今出てる光の強さが、私の使える技の一番弱い光よりも弱いのだ。
もし、その光でも倒せるほどの弱い敵ならそれもそこまで気にしなかったでしょう。
でも、今回に限ってそうではなかった。
なるちゃんの技が効いてる間に倒すことができなかった。
効力が薄れたころ、ナイトメアは屋根に逃げてしまったのだ
攻撃を仕掛けたことと、そばにいたなるちゃんがその状況に気がついて焦る
それで作戦がうまくいっていないことに気がついた室内組の私とあゆみは外側に駆け寄った。
「当たらないなら…」
ことは、弓矢を天に向かって放つ
すると、雨のように水が一瞬ザーッと降ってきた。
これで水はかかったはず。
でも、全くダメージは受けていない
「ちょっと、水が弱点なんじゃないの!?」
ことは予想通りに攻撃の効果がなく少し慌てる。
なるちゃんはポツリと私たちに声をかける
「ルイちゃんの不安的中かもしれないわ…
これ文献通りの西洋の悪魔、ナイトメアではなのかも」
「どういうこと!?」
「悪夢を見せること、馬の形をしていること、この二つの条件を考えると似てる何かではあると思うわ。
でも…それは西洋のオカルト本に載ってるようなナイトメアではないのよ、似て非なるもの」
「何それ、意味わかんない!」
なるちゃんの複雑な説明に最前線にいることは頭を抱える。
「似て非なるものって…じゃあこいつはなんなの!?」
「文献と弱点が違うのか、そもそも似て非なるものかわからないけれど、少なくとも水じゃないのよ」
「そんな!」
「じゃあどうすんの!?ここで倒せなかったら…」
ひとまずはなるちゃんの術のおかげで動きだけは封じられているけど…
これがいつまで持つかはわからない。
もし違うというなら、他の方法を探さなければいけないけど、そんな時間がたくさんあるとは思えない。
全員が必死にそいつを封じる方法を考えた
そして
「…影…」
そう呟いたのはあゆみだった。
「あれが本体であれば…の話ですけど、ことさんの攻撃をすり抜けたということは陰かもしれませんわ
だとしたら、光…ルイさんの力があればなんとかなるかもしれません」
「そんな単純に行く?」
陰だから光って…シンプルに考えたらそうだけどただの影が夢に入り込むとは思えない。
大体、ナイトメアだと思ってシンプリに聖水で対抗しようとしたらダメだったのだ。
これ以上試して失敗するわけにもいかない。
「やってみましょう!水風炎でダメならどのみち光しかないわ」
「どのみちこのままでは逃しまいますわ」
「…わかった。」
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でも…
「あれ?」
全然威力が弱い
技はちゃんと出ている。
でも、今出てる光の強さが、私の使える技の一番弱い光よりも弱いのだ。
もし、その光でも倒せるほどの弱い敵ならそれもそこまで気にしなかったでしょう。
でも、今回に限ってそうではなかった。
なるちゃんの技が効いてる間に倒すことができなかった。
効力が薄れたころ、ナイトメアは屋根に逃げてしまったのだ
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