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一部 7話 身近な炎の慎重さ
7ー3 神様の不思議な嘘
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翌日
私は1人でくじをぽちぽち作っている。
今日行われる席替えのためだ。
日直のわたしは1から30までの数字を書区途中で手を止め、窓の外を眺めながら わたしはペンを指で回してボーッとしていた。
光星くん、どこいっちゃったのかなぁ...怪我してないといいけど... そんなことをしていると不注意でわたしはペンをポンっと飛ばしてしまった。
「あっ」
コロンと転がったペンを拾おうと体制を作った時、スッとことが現れてペンを拾っ てくれた。
「あ、ありがとう、こと」
ことは黙ってペンを渡してくれたけど、
なんか...表情が死んでる。
いつものことじゃない
いつももっと表情豊かな子なのに、どうしちゃったのか。
そのまま言葉を発しずにどこっかにふらふらと行ってしまうことの背中を視線で追う
「何......どうしたんだろ」
「あれは...五月病ね」
どこからともなく現れたなるちゃんはポツリとそう断言した。
いつからそこにいたんだろうというツッコミは口に出さずに心にしまい、五月病と
いう断言に対して疑問を投げかけた
「五月病って、やる気なくなっちゃって学校行きたくなくなるあれ?」
「ちょっと言葉が足りない気はするけれど、多分そう」
「...もしかして、やっぱりストレスだったのかな、意味わかんないのと戦わされること...」
突然火事に巻き込まれたり、砂塗れになったり、神様の生まれ変わりだからと身に覚えのない理由でやらされてるのが、やっぱり無理させてたのかな... そんな罪悪感を抱いている。
すると雰囲気を察した霜月さんがこちらへやってくる
「ご心配なさらないでください、あれはおそらくはもうすし軽い理由かと思われますので」
「心当たりあるのかしら?」
なるちゃんは霜月さんにそう問いかけると、霜月さんは少し言いづらそうに口をモゴモゴさせる
「本人のプライバシーに関わりますので、言わない方がよろしいかとは思うのです が...ちょっと、見てるわたくしも不安になってしまいますし、お二人に余計な心配 をおかけしたくはありませんので」
そういうと、霜月さんは簡単にだけ経緯を説明した。
まとめると、現実の中学生生活は憧れてた中学生生活とかけ離れていたことにがっくり来てるらしい。
流石にパンをかじって遅刻しちゃう~走ってたら道端でぶつかった男の子画質は転校生でラブ展開...とは思ってないそうだけど、
少なくとも、教室で友達とワイワイ楽しんで、部活やって先輩後輩と仲良くして、 恋愛して...楽しそうに日常を過ごしている漫画のようなキラキラしてた世界をイメージしてはいたらしい。
実際は勉強して帰って宿題して勉強して帰って宿題して、の毎日で飽きてしまったらしい
「ことって、意外と乙女なのね」
サバサバ系現実主義者だと思ってたから意外だ。
「でも、その夢まだこれから十分叶いそうだけと何も五月で判断しなくても」
「心が折れてしまったみたいですわ」
「でも心外ねぇ...私たち、普通の中学生より結構漫画寄りの日刺激的日常を送ってるかと思うけれど」
「変身できたら魔法少女だもんね」
「多分そういうファンタジーではなく、青春系の日常を送りたいんだと思われますわ、もうちょっというと色恋ざたみたいなのにご興味おありのようで」
あぁ、なるほど、一番の問題はそこか。
理想的な人がいないから嘆いてたわけね。
それを聞くと妙に納得をした。
「でもまだやっと席替えしてクラス全員の名前を覚えたくらいよ? それが普通じゃないかしら?」
「私もそれに賛同はいたしますが...ことさんの理想を否定するのは...あまりにも申 し訳がないと申しますか...」
理想が壊れる瞬間って...結構しんどかったりするもんね... 私たちは後ろの黒板で頭をくっつけていることを見ながら心配そうに話つつ
でも、そのうち戻るだろうという結論に至ったのだった。
私は1人でくじをぽちぽち作っている。
今日行われる席替えのためだ。
日直のわたしは1から30までの数字を書区途中で手を止め、窓の外を眺めながら わたしはペンを指で回してボーッとしていた。
光星くん、どこいっちゃったのかなぁ...怪我してないといいけど... そんなことをしていると不注意でわたしはペンをポンっと飛ばしてしまった。
「あっ」
コロンと転がったペンを拾おうと体制を作った時、スッとことが現れてペンを拾っ てくれた。
「あ、ありがとう、こと」
ことは黙ってペンを渡してくれたけど、
なんか...表情が死んでる。
いつものことじゃない
いつももっと表情豊かな子なのに、どうしちゃったのか。
そのまま言葉を発しずにどこっかにふらふらと行ってしまうことの背中を視線で追う
「何......どうしたんだろ」
「あれは...五月病ね」
どこからともなく現れたなるちゃんはポツリとそう断言した。
いつからそこにいたんだろうというツッコミは口に出さずに心にしまい、五月病と
いう断言に対して疑問を投げかけた
「五月病って、やる気なくなっちゃって学校行きたくなくなるあれ?」
「ちょっと言葉が足りない気はするけれど、多分そう」
「...もしかして、やっぱりストレスだったのかな、意味わかんないのと戦わされること...」
突然火事に巻き込まれたり、砂塗れになったり、神様の生まれ変わりだからと身に覚えのない理由でやらされてるのが、やっぱり無理させてたのかな... そんな罪悪感を抱いている。
すると雰囲気を察した霜月さんがこちらへやってくる
「ご心配なさらないでください、あれはおそらくはもうすし軽い理由かと思われますので」
「心当たりあるのかしら?」
なるちゃんは霜月さんにそう問いかけると、霜月さんは少し言いづらそうに口をモゴモゴさせる
「本人のプライバシーに関わりますので、言わない方がよろしいかとは思うのです が...ちょっと、見てるわたくしも不安になってしまいますし、お二人に余計な心配 をおかけしたくはありませんので」
そういうと、霜月さんは簡単にだけ経緯を説明した。
まとめると、現実の中学生生活は憧れてた中学生生活とかけ離れていたことにがっくり来てるらしい。
流石にパンをかじって遅刻しちゃう~走ってたら道端でぶつかった男の子画質は転校生でラブ展開...とは思ってないそうだけど、
少なくとも、教室で友達とワイワイ楽しんで、部活やって先輩後輩と仲良くして、 恋愛して...楽しそうに日常を過ごしている漫画のようなキラキラしてた世界をイメージしてはいたらしい。
実際は勉強して帰って宿題して勉強して帰って宿題して、の毎日で飽きてしまったらしい
「ことって、意外と乙女なのね」
サバサバ系現実主義者だと思ってたから意外だ。
「でも、その夢まだこれから十分叶いそうだけと何も五月で判断しなくても」
「心が折れてしまったみたいですわ」
「でも心外ねぇ...私たち、普通の中学生より結構漫画寄りの日刺激的日常を送ってるかと思うけれど」
「変身できたら魔法少女だもんね」
「多分そういうファンタジーではなく、青春系の日常を送りたいんだと思われますわ、もうちょっというと色恋ざたみたいなのにご興味おありのようで」
あぁ、なるほど、一番の問題はそこか。
理想的な人がいないから嘆いてたわけね。
それを聞くと妙に納得をした。
「でもまだやっと席替えしてクラス全員の名前を覚えたくらいよ? それが普通じゃないかしら?」
「私もそれに賛同はいたしますが...ことさんの理想を否定するのは...あまりにも申 し訳がないと申しますか...」
理想が壊れる瞬間って...結構しんどかったりするもんね... 私たちは後ろの黒板で頭をくっつけていることを見ながら心配そうに話つつ
でも、そのうち戻るだろうという結論に至ったのだった。
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