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08 プラグは引き抜く為にある ※
しおりを挟む射精を伴わない快感に頭が変になりそうだった。
なんとか祈りの間にたどり着いた時には、もう息もたえだえだった。
腰が使いものにならず、そのまま扉にぶつかるようにして入った。
そこへソフィアの声が降ってくる。
「あら。たくさん楽しんでくださったのですね。お昼を過ぎても来られないから心配していたんですよ。私」
まさに慈愛の女神もかくやという表情を浮かべていたが、ゲオルグには悪魔の笑みにしか見えなかった。
「さっさと来て下されば、閣下の苦痛も少なく済みましたのに。それとも、我慢するのがお好きなのですか?」
「だ、まれ……っ」
上半身を起き上がらせたが、尿道にはめられたスティックは今も体内で暴れている。
「ひゃ……う……ぅ――! やめ、もぉ、うごくなっ!」
恥も外聞も捨てて床にはいつくばったまま、ベルトを抜き、ズボンをひきずり下ろす。
下着はぐっしょりと濡れていて、ひどいありさまだった。
「あら。閣下のおちんちん私といい勝負できるサイズなんですね。ご立派だわ」
ソフィアの言葉を無視して、亀頭にはめられた栓を外そうとしたが、抜けなかった。
見えない力に手をはじきかえされる。
「あらあら」
ソフィアのくすくすと笑う声が祈りの間に広がる。
ばちゅん!
と同時に尿道にはめられた細いプラグはさらに激しくあばれまわりはじめた。
「――やめ! 奥、ほじるなぁ……ヒッ……! ……つぶつぶ、増やすの、だめ……っ、ッ、っ──!!」
もう口をふさぐことも忘れていた。
背中を丸めて必死に快楽が過ぎるのを待つ。
だがそれを目の前の腹黒聖女が黙って見過ごすはずもない。
「なんだかつらそうですから、私がお手伝いして差し上げますね」
白くかぼそい手がこちらに伸びる。
はねよけようとしたが、尿道プラグが邪魔をした。
「怖がらなくてだいじょうぶですよ。おつらいの、いないいないしてあげますから」
幼児に言い聞かせる口調で、彼女の指がプラグに到達する。さきっぽの尿道には半透明の栓がつめられている。
ちゅぽん。
ソフィアの指が栓にふれた瞬間、プラグがゆるんだ。
「ほうら、今からヌいてあげますからね」
慈母のまなざしで見つめてくる。
と同時に容赦なく彼女はプラグを引き抜いた。
ズロロロロ!
一気に引き抜かれて身体中の我慢が効かなくなる。
「やっ……! それ、だめだ……ぁ…! ひんっ……! 抜く、なぁぁァァ……っ!」
絶叫むなしく、一気に引き抜かれて射精できなかった分が今になって盛り返してきた。
聖女の、しかも自分が忌み嫌う女の前で派手に射精してしまう。
目もくらむほどの快楽と羞恥心に心と体をなぶられる。
自分のものとは思えぬ声が部屋を満たした。
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