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14 三人プレイ ※
しおりを挟む思わぬ告白に振り返ると、エルシャは自分でもバツの悪い顔を浮かべていた。
まるでこんなところで告白するつもりなどなかったという顔だ。
その外見相応の顔に、かつて見た少年の顔が結びついた。
(三年、いや四年前?)
以前にも今回と似た事件が起きた。奴隷商人が傭兵を使って小人族の村を襲い、捕まえた小人族から催淫剤を作るという計画。
家畜のように扱われていた彼らをなんとか助け出した。
そのうちの一人にやけに懐かれた。
教会でみなしごの世話を率先的にしてきたからだろうと当時は思っていた。
けれどあの時懐いてきた少年は確かに今のエルシャと同じ金髪に青い瞳を持っていた。
「まさか、あの時の……?」
確かに尋常ではない懐かれ方で男同士だというのに、いつかぼくのお嫁さんになってねと言われた気がする。
記憶があいまいなのは、当時は騎士団長に就任したばかりで覚えることが多すぎたからだ。
それですっかり記憶から抜け落ちていた。
「そうだよ。ぼくのお嫁さんにするって言ったでしょ」
唇をすぼめて、反論する姿は外見相応に見えた。
「だからあと二十回、ぼくとセックスしよ?」
「ちょっと待ってくれ。私は君と結婚するつもりは──!」
再びミシェルに唇を奪われた。
息もできなくなるほど深く吸われる。その間にもミシェルの骨ばった太い指はエルシャの精液をかきわけて、肉ひだをいじってくる。
「……ゃ、ぁ、あッ♡ ミシェル……ん、ちゅ。待て! お前とは──!」
「コイツには股ひらいたクセに俺には無しか?」
「だからあれは勝負だと言って……やっ♡ ゆび、ふとい。かきまぜるな……っ……。入り口、なぞるの……だめ……ぇ!」
懇願したがミシェルの指がとまる気配はない。
エルシャの精液の匂いにでも当てられたのか、いつもと様子が違う。
飄々として、同い年のくせに兄貴ぶる彼はどこへ消えたのか。
「俺もヤらせてくれるよな?」
どう答えれば彼がやめてくれるのか。
まったく分からず、ついエルシャに助けを求めた。それがいけなかった。
ミシェルにベッドに押し倒される。
逃げ場はない。
「おい。クソガキ。何回ナカに出したんだ?」
「クソガキとはひどいな。うーん、十回くらい出したかな。あ。ゼルは入り口の浅いところとすごい奥まったところを突かれると、弱いんだけど、人間の君ので届くかな?」
「馬鹿いえ。お前より立派だよ」
鎧を放り投げ、剣を外し、ベルトをくつろげる。そのまま取り出されたミシェルの竿は確かにエルシャのモノと比べても遜色ない大きさだった。
使い込まれた竿はほんの少し右曲がりで、エルシャと同じく凶悪な筋が浮かんでいた。
亀頭からは先走りがにじみ出ていた。それが自分の太ももにかかる。
「待て、ミシェル! 落ち着け……!」
しかし幼なじみの目はすわっていた。
「とりあえずコイツに出された分ぜんぶ俺ので塗り替えてやるからな」
「やめ──!」
ぐぷぷぷぷ、とミシェルの熱い肉棒が体内に入ってくる。エルシャにたっぷり犯された体は難なくミシェルのモノもくわえこんだ。
「あークソ。その辺の娼婦よりも具合イイのがムカつく」
「やぁ……抜け……! 頼むから、抜いてくれ……ぇ……」
ミシェルの胸を叩いたが一向に彼がどく気配はない。むしろ体を進めてきて、より深くつながろうとしてくる。
今まで子ども時代をともに過ごしたかけがえのない親友が自分を犯している。
その事実に打ちのめされた。
(どくどく、言ってる……! これがミシェルの……。ぃやだ。感じたくない、のに……ぃ……!)
ミシェルの竿に押し出される形でエルシャの出した精液があふれ出てくる。
にちゃりと結合部を白く汚し、太もものつけねを滑り落ちていく。
「浅いところと奥だけがイイんだって? そんな少なくないだろ。お前の弱点」
エルシャにケンカを売りつけるように、ミシェルの頭が胸にうもれる。そのまま乳首をほおばった。
「やぁぁ♡♡ ちくび、吸い付くなっ……。あひッ……なめるのも、らめ……ぇ……」
長い付き合いだからなのか、ミシェルに触れられた場所そこらじゅう感じてしまう。
ぴるぴる、と自分の子どもちんぽから汁がもれる。
「ゼルの喘ぎ声聞いてたら、ぼくのも立ってきちゃった。舐めて」
エルシャの巨根を口元に差しだされた。
ぷうん、と小人族独特の精液が鼻をさす。これ以上彼の精液を摂取したら、どうにかなってしまいそうだ。
しかし快楽につかりきった体は『男』を求める。
「ぁ……うぅ……」
舌先を伸ばして、おそるおそる亀頭にくっつける。ほんのりと苦みを感じる味が口にひろがる。
「んっ。ぴちゃ……今夜だけ、だからな。こんな……ぁむ。んくっ……!」
ゴクリとひと口飲み込むとミシェルと目が合う。
赤い瞳は恣謔の色に満ちていた。
「子どものちんぽ喜んでなめまわす騎士団長には、お仕置きしてやらないとなあ」
両足がミシェルの肩に持ち上げられる。腰が浮いて、自分の恥ずかしいところが丸見えだった。
「ミシェル、待て! これは……!」
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