大賢者たる私が元遊び人のはずがない!

雲丹はち

文字の大きさ
上 下
6 / 16

第六話 脅迫(三) ※

しおりを挟む
寝室に入るなり、ヘンリックにベッドへ押し倒された。
ふかふかのマットの感触。
日の匂いをたっぷり吸い込んだシーツは今夜も極上の眠りを提供してくれるはずだった。
しかしそれも突然の来客によって消し飛んでしまった。

ビリビリに破かれた純白のローブはもはや寝間着としての機能を果たせない。
内ももにはさっき自分の出した精液がべっとりとついていた。

「大賢者さまは身体も柔らかいって聞いたんだよな。まんぐり返しもイケるんだろ?」
「ッ!!」

自分の股間が丸見えになるほど腰を持ち上げられる。
奴が両肩に膝を担ぎながら、股間に顔を寄せてきた。

「どこの匂いを嗅いでいる! 貴様ッ!」
「大賢者さまのメスアナル。いやぁ俺が鼻くっつけるだけで、ちっちゃくなった穴をピクピク痙攣させてるの、カワイイね。そんなにとっとと入れて欲しいのかな?」

膝を揺らされ、奴の口元に何度も尻穴をかすめさせられる。
そのたびに奴の鼻息がかかり、心臓の鼓動がやかましくなる。

(だいじょうぶ。問題ない。私は大賢者だ……。遊び人だった頃の感覚は新たな啓示を受けた時に全て捨てた。だからこんなことされたって感じるワケが――)

ぱ――――ちゅるん♡

尻穴の周りを一気に舌で舐められた。それだけでさっき盛大にイッたはずのムスコが勃起しなおす。

「……ァ♡ ァ♡ そこ、ダメッ」
「う~ん? どこがダメ? 大賢者さまならいつもみたく馬鹿な俺でも分かるように理路整然と説明してくれなきゃ」

尻穴のまわりにある小さなひだをほじるように丹念にしゃぶられる。
舌先でつつかれるたび、頼りない勢いでちんちんから薄い精液がぽたぽたとへそに垂れた。

「そ……ンな、こと、誰が説明する、かッ!」

息も絶え絶えに反論すると、ヘンリックが禍々しい笑みをたたえて黒い目を細めた。

――ぢゅるるルルるる♡♡

尻穴をこれでもかと強く吸われた。
穴の入口が変わってしまうくらい吸いつかれて、精液がおしっこみたいに垂れ流される。

とどめとばかりに吸引する口から舌を突きこまれ、入口のわずか数センチ。
この数年、とんと他人にいじられることがなかったごく浅い肉ひだをゼリーのように柔らかく熱い舌先でしゃぶられた。

「やァ♡♡ くっ、ンんッ♡ っ♡ ッ♡♡」

ぴゅくくくく♡

愛くるしい音を立てて、盛大にイク。そこへ極めつけとばかりに尻をトントンと優しく小突かれた。

(やっ、お尻、弱いから……っ……だめ……待っ――!!)

しおりを挟む
ここまでお読み頂きどうもありがとうございました。

この他にも男前受けな同人小説をDLsiteがるまにPIXIVで発表しています。
ぜひご覧下さい。
感想 0

あなたにおすすめの小説

大嫌いだったアイツの子なんか絶対に身籠りません!

みづき(藤吉めぐみ)
BL
国王の妾の子として、宮廷の片隅で母親とひっそりと暮らしていたユズハ。宮廷ではオメガの子だからと『下層の子』と蔑まれ、次期国王の子であるアサギからはしょっちゅういたずらをされていて、ユズハは大嫌いだった。 そんなある日、国王交代のタイミングで宮廷を追い出されたユズハ。娼館のスタッフとして働いていたが、十八歳になり、男娼となる。 初めての夜、客として現れたのは、幼い頃大嫌いだったアサギ、しかも「俺の子を孕め」なんて言ってきて――絶対に嫌! と思うユズハだが…… 架空の近未来世界を舞台にした、再会から始まるオメガバースです。

禁断の祈祷室

土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。 アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。 それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。 救済のために神は神官を抱くのか。 それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。 神×神官の許された神秘的な夜の話。 ※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。

仕事ができる子は騎乗位も上手い

冲令子
BL
うっかりマッチングしてしまった会社の先輩後輩が、付き合うまでの話です。 後輩×先輩。

年下くんに堕とされて。

bara
BL
イケメン後輩に堕とされるお話。 3話で本編完結です

用法用量を守って正しくお使いください

煮卵
BL
エリートリーマン✖️老舗の零細企業社長 4月2日J庭にて出した新刊の再録です ★マークがHシーン お気に入り、エールいただけると嬉しいです

平民男子と騎士団長の行く末

きわ
BL
 平民のエリオットは貴族で騎士団長でもあるジェラルドと体だけの関係を持っていた。  ある日ジェラルドの見合い話を聞き、彼のためにも離れたほうがいいと決意する。  好きだという気持ちを隠したまま。  過去の出来事から貴族などの権力者が実は嫌いなエリオットと、エリオットのことが好きすぎて表からでは分からないように手を回す隠れ執着ジェラルドのお話です。  第十一回BL大賞参加作品です。

王様お許しください

nano ひにゃ
BL
魔王様に気に入られる弱小魔物。 気ままに暮らしていた所に突然魔王が城と共に現れ抱かれるようになる。 性描写は予告なく入ります、冒頭からですのでご注意ください。

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

処理中です...