皇帝陛下の精子検査

雲丹はち

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すかさずロイドの肉棒が体内に入ってきた。

ずろろろろ♡♡
ゆっくりと亀頭だけをはめこんだまま、ゆるやかに前後に動かされる。

(ァァ、……男のモノが私の身体を出入りするなど、きもち悪いっ……)

「いいですね。陛下のお口。とてもキツキツで可愛らしい。肉ひだがきゅうきゅう締め付けてくるのが分かりますよ。でもねほら、僕の亀頭にくっつかれると喜んで陛下のひだひだがゆるむの、分かるでしょう?」

――分かりたくもない!

そう思うのにロイドは動きを止めず、じっくりと焦らすように引き抜こうとする。

「おや。入り口でひっかかってしまいましたね。陛下も僕のおちんちんを欲しがってくれていると解釈しても宜しいのでしょうか? ほら」

ぱちゅ♡ぱちゅ♡
空気を孕んだまま、入り口で抜けずにとどまる亀頭の音を聞かされ、耳を塞ぎたくなる。

「ふふ。どこもかしこも可愛いですねぇ。陛下の身体」

へその穴に残っていたロイドの精液を陰毛に塗り付けられ、腰が浮く。
そのゆるんだ隙を突いて、ロイドの性器が竿まで入ってきた。

「ぁ…………くぅ……ッ」
「声、我慢しなくてもいいですよ。僕しか聞いていませんから!」

ど――ちゅん!!
根元まで入り込んだ竿は的確に前立腺を突いてきた。

「――ァ、……はァ……ッ♡」

ロイドの性器に起こされたかのように再びスライムたちが動きを再開する。
さっきはスライムだけだった。けれど今度はスライムにロイドの肉棒まで加わっている。

どちゅん♡どちゅん♡どちゅん♡♡
猛烈なピストンとともにスライムの責め苦が合わさって、もう性器を勃起させることも追いつかない。
それでも快楽は絶えず生まれてきて、射精をせっついてくる。
最後の一滴までふりしぼれ、と……。

「待て…………もぉ、出せな……ッ♡」
「大丈夫。射精できなくても、メスイキならできますからね」

メスイキ……?
そんなやり方は知らない。
だが身体は快楽の放出先をとっくに定めていた。萎えた性器の先っぽに熱が集まり、肌が高ぶる。

「やっ、何か……クル! …………やめ、やめろぉぉぉォ!!」

びゅくん♡ビュルルルルル♡♡
精液は一滴も出ていない。
けれど体内で確かに射精する音が鳴り響いていた。まるで楽器を鳴らすみたいにとめどなく音が噴き出して、やまない。

(いやだ……こんなの経験したくない……ッ♡♡)

極めつけとばかりにロイドの肉棒が前立腺に押し込まれ、グリグリと亀頭ごとスライムを塗りつけてきた。
スライムが激しく収縮を繰り返し、そこへロイドの肉棒がくっつけられた。

(うそ……なんでまだ硬いんだ……?)

身体をずり上げて逃げようとしたが、ロイドに足を抑え込まれる。
結合部からにちゃりと粘着質な音が響いた。

「ではいきますね。皇帝陛下」

その言葉とともに体内でロイドの射精が開始された。

ビュルルルルル♡♡♡♡
ぷっくりとふくらんだ前立腺に烈しく精液を吹きつけられ、その熱さに目が眩んだ。
何度も、何度もしつこく熱い液体を噴き出され、また自分の体内で射精する音だけが鳴った。

「ッ♡ っ♡ ァ♡ くっ、ぅ~~ッ♡♡♡♡」

もはや悲鳴じみた声しか出せなかった。
そのまま熱い快楽の波に溺れ、ロイドの精液を受け止め続ける羽目になった。
ようやく射精が終わった頃には、マクシミリアンの体は疲れ果て、指一本動かすことはできなかった。

「おやおや。ここで眠られてはあとが大変ですよ。陛下。せめて入浴されてから眠りませんと」

にゅぽぉ♡♡
竿の引き抜かれる音が響くと、目の前にロイドが座り込んで肩を揺らしてくる。
視界に射精を終えて満足しきった竿がシーツにどさりと乗っかる。亀頭からは残り汁が出ていて、色の濃い竿はヌラヌラと濡れていた。

(アレがさっきまで私のナカに…………ッ♡)

考えただけでまた腰が揺れてしまう。
もう一度あの全身が痺れるような快楽を体験したい。
ゴクリと唾を飲み込んだ瞬間、己の浅ましさに気がついた。

(…………私は、いま何を考えて……いた?)
「ご安心ください。皇帝陛下専用の浴場にもちゃんと陛下を満足させられるものを準備しておきましたから」

まるでこちらの欲望を見越したような言葉にギョッとさせられる。

「メスイキはしっかりと身体に覚え込ませてからが本番ですよ」

ロイドの嗤い声が寝室に響きわたった。


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