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婚約破棄
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騎士団長候補とも言われた騎士フレンは、イケメンで優しい性格で人気だった。そんな彼を私は射止めた。
婚約も交わしたのに。
「……エレナ、婚約破棄してくれ」
「なぜ、突然……」
「君は確かに美しいが、僕はもっと派手な女性が好きでね。それに、君に接触したのは“金”の為だ。恋だの愛だの、そんな為じゃない。君が貢いでくれたおかげで、借金も無くなったし、新しいパートナーと上手くやれそうだよ」
ニヤリと笑うフレン。
……分かっていたけれど、あまりにも酷い。
ここ最近、彼の行動が怪しいと思っていた。だから、騎士団長にお願いして彼の行動を監視してもらっていた。
その結果がこれだった。
フレンは、わたしのお金目当てだったんだ……。信じたくなかったけど、もうおしまいね。
「最低ですね、フレン」
「なんとでも言えばいいさ」
背を向けるフレンは、屋敷から去ろうとした。
こうなることは予知できていた。
念のためと“準備”を整えておいて良かった。
フレンが庭に出た瞬間、複数の騎士がフレンを取り囲んだ。
「フレン・アークエット。お前を殺人の容疑で連行する」
「な……なんだと!?」
婚約も交わしたのに。
「……エレナ、婚約破棄してくれ」
「なぜ、突然……」
「君は確かに美しいが、僕はもっと派手な女性が好きでね。それに、君に接触したのは“金”の為だ。恋だの愛だの、そんな為じゃない。君が貢いでくれたおかげで、借金も無くなったし、新しいパートナーと上手くやれそうだよ」
ニヤリと笑うフレン。
……分かっていたけれど、あまりにも酷い。
ここ最近、彼の行動が怪しいと思っていた。だから、騎士団長にお願いして彼の行動を監視してもらっていた。
その結果がこれだった。
フレンは、わたしのお金目当てだったんだ……。信じたくなかったけど、もうおしまいね。
「最低ですね、フレン」
「なんとでも言えばいいさ」
背を向けるフレンは、屋敷から去ろうとした。
こうなることは予知できていた。
念のためと“準備”を整えておいて良かった。
フレンが庭に出た瞬間、複数の騎士がフレンを取り囲んだ。
「フレン・アークエット。お前を殺人の容疑で連行する」
「な……なんだと!?」
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