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第4話 妹の悪事を暴け
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アレクは、ずっと寄り添って看病してくれた。
おかげでわたしは精神的にも楽になり、元気を取り戻しつつあった。
「気分はどうだい、イリス」
「だいぶ楽になりました。でも、まだ動けそうにありません」
「だろうね。ある山脈にしか自生しない猛毒草の毒だからね」
それは『カブトギク』という植物らしい。
その毒は、呼吸困難、幻覚や麻痺、激しい嘔吐や不整脈を引き起こすという恐ろしいものだという。
ルーナはその毒をお菓子に混ぜていた。酷い……。
「……これからどうすれば……」
「大丈夫。俺がルーナの悪事を暴く。レオンハルト伯にこのことを伝える」
「お父様に? なら、わたしが一緒の方がいいかと思います」
「そうだね。イリスの力も借りたい。俺ひとりだと追い返されるかもしれない」
お父様は、わたしとアレクの婚約に反対したほど。
今でもきっとアレクのことをよく思っていないはず。
「では、体が治ったら一緒に」
「ぜひお願いしたい。それまではルーナの動向を探るよ」
「分かりました。……無理はなさらず」
「ありがとう、イリス」
彼はたまに外出し、ルーナの行動を監視しているようだった。
今すぐにでも、わたしが生きているという事実をお父様に報告したいけど、アレクがきっとルーナの犯罪の証拠を突き止めてくれるはず。
その時を待つ。
確実にルーナを追い詰めるためにも。
おかげでわたしは精神的にも楽になり、元気を取り戻しつつあった。
「気分はどうだい、イリス」
「だいぶ楽になりました。でも、まだ動けそうにありません」
「だろうね。ある山脈にしか自生しない猛毒草の毒だからね」
それは『カブトギク』という植物らしい。
その毒は、呼吸困難、幻覚や麻痺、激しい嘔吐や不整脈を引き起こすという恐ろしいものだという。
ルーナはその毒をお菓子に混ぜていた。酷い……。
「……これからどうすれば……」
「大丈夫。俺がルーナの悪事を暴く。レオンハルト伯にこのことを伝える」
「お父様に? なら、わたしが一緒の方がいいかと思います」
「そうだね。イリスの力も借りたい。俺ひとりだと追い返されるかもしれない」
お父様は、わたしとアレクの婚約に反対したほど。
今でもきっとアレクのことをよく思っていないはず。
「では、体が治ったら一緒に」
「ぜひお願いしたい。それまではルーナの動向を探るよ」
「分かりました。……無理はなさらず」
「ありがとう、イリス」
彼はたまに外出し、ルーナの行動を監視しているようだった。
今すぐにでも、わたしが生きているという事実をお父様に報告したいけど、アレクがきっとルーナの犯罪の証拠を突き止めてくれるはず。
その時を待つ。
確実にルーナを追い詰めるためにも。
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