毒殺されそうになりました

夜桜

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第1話 婚約破棄しないから……!

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 妹のルーナは変わってしまった。
 わたしに嫌がらせをするようになっていた。

 幼馴染のアレクと婚約を交わして以来……。

 ずっと仲良くしていたのに。
 もしかしたらと思ったけど、でも……そんなはずはないと思って考えないようにしていた。でも、嫌がらせは日に日にエスカレート。

 困り果てていた。

 ある日、テーブルの上にお菓子が置いてあった。
 手紙が添えてあり、妹のルーナがわたしに贈ってくれたものだった。

 仲良くしようってこと?

 でも、嬉しい。
 昔のようになれるのならと、わたしはお菓子をいただくことに。

 一口かじると、ルーナがこちらを見てニヤリと微笑んでいた。え……なに、どういうこと?

 ま、まさか……お菓子に毒を?


「お姉様がいけないのよ。婚約破棄しないから……!」
「え…………うぅッ」

 舌がピリピリしたと思えば、急に体調が悪化。こ、これは……毒!

「そう、それは猛毒の入ったお菓子よ」
「……く、苦しい」
「死んでしまいなさい、お姉様!!」

 意識が遠のいていく。
 わたし、ここで死ぬの?

 ……誰か、たすけ…………て。
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