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第19話 聖女の力
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……なぜ、この男が。
「今、なぜこの男が? って顔をしていたね」
「……ッ!」
「いいさ、答えてやる。昨晩だ……インフラマラエ侯爵の時点から事は始まっていた」
ニヤリとヘルブラオが不敵に笑う。
「え……」
「あのインフラマラエ侯爵は、私の変装だよ。そうさ、もうあの時点で変装していたのさ。エキャルラット辺境伯の姿を真似る為にね。
いいかい、実際の侯爵はあんな乱暴な事は言わないお淑やかな女性なんだよ。婚約していたから分かる。……とはいえ、全部奪って捨ててしまったけどネ。今の彼女は廃人になって、精神病棟さ」
「この……ッ!!」
思わず感情が高ぶって、わたしはヘルブラオに掴みかかろうとするけれど――彼はひょっと軽快に回避。
「やれやれ、スピラ・ネルウス。わざわざヨリを戻しにきてやったのに、乱暴だなぁ。けどね、スピラ……君は今まで付き合ってきた中で一番美しかった……それに性格も悪くなかった。でも、物欲がありすぎたな。おかげで、私の稼ぎがパ~になりかけた。まあ、結局は全て奪ってやったけどな」
「うるさいッ!! なによ、突然現れて! 本物の辺境伯はどこ!!」
さあね、とヘルブラオは悪魔のように笑い、カエルム様の方へ。
「それにしても、私がこの兄弟を決闘するように誘導したわけだが、こんな見事に殺し合いをしてくれるとは……馬鹿な兄弟だ。おかげで強敵であったインペリアルガーディアンがここまで弱ってくれた!! チャンスだとは思わないかな、スピラ」
……こ、この男……
どこまでも卑怯! 卑劣! 悪魔!!
「最低……あんたなんか大嫌いよ……」
「――あぁ、分かってないなぁ、スピラ。そんな口答えをする子は――こうだ」
と、ヘルブラオは地面に倒れられているカエルム様を踏んづけた。
「――――ッ!!」
出血しているお腹に足が……酷い。
「や、やめて……! 分かった……な、なんでもいう事を聞くから……カエルム様のお命だけは……」
「へぇ~!? なんでも……だな」
「――――く……、はい」
「よし、じゃあここで思いを添い遂げよう。夫婦の誓いを立てるんだ……そして、コイツ等の目の前でスピラを楽しむ。さあ、おいで……隅々まで楽しんでやる」
……これしかない。
これしかないんだ。
カエルム様もユーデクス様も助ける方法は、わたしの身を捧ぐしか。
「……分かりました」
「良い子だ! 以前と違って丸くなった所もいい。スピラ、お前を一生愛してやるさ……!」
ヘルブラオに抱かれる。
……こんな男に……気持ち悪い。
――助けて、カエルム様。
涙を零したその時だった。
黄金の剣がヘルブラオの右足に突き刺さる。
「――――へ……ぎゃああああああああああッ!!!」
「その方に……気安く、触れるなッ!!」
カエルム様が気合で剣を投げたらしい。なんて無茶を。今のうちにわたしは彼のお傍へ。
「カエルム様!! 酷い出血……どうしたら」
「…………今のうちに逃げて下さい」
「逃げるだなんて」
「はやく……ヤツはまだ右足に傷を負っただけ。僕の事は気にせず……逃げて」
「嫌です!! 貴方を置いていけない。だって、わたしはカエルム様を愛しているから……」
微笑むカエルム様はわたしの右頬に手を添えてくる。
「ありがとう……」
またドンと体を押される。
ヘルブラオが迫ってきた。
「この死にぞこないのインペリアルガーディアンが!!」
激昂し、息を荒くしたヘルブラオが剣を持って向かて来た。……させない。わたしがカエルム様の盾となり、守る。
「スピラ! 邪魔するな! カエルムにトドメを刺してやる……ッ!!」
「させません。ここを通りたくば――――え」
空の色合いがおかしいと思って、視線を逸らすと――羽根ペンが浮いていた。こ、これってユーデクス様の……!
『カラムス・グラディオ・フォルティオル!』
「――――なッ、グハハハぁあッ!!」
大量のペンがヘルブラオに襲い掛かり、その体に穴を開けていく。
「やめ、やめろぉぉぉォォォ、ぎゃああああああああああ!! わ、私の体が、体があぁぁぁぁ……穴が……うああああああああああああ!!!」
更に、カエルム様も最後の力を振り絞られ――
『コーギトー・エルゴー・スム!!』
光を放たれた。
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――――ッ!!!」
ヘルブラオはついに倒れた。
……いえ、もう原形すらない。消し炭。
「…………がふッ」
「カエルム様!! 死なないで……」
「もういいのです……ぼくは……万物の源・カルブンクルスへ参ります。スピラ、貴女に恋したこと……愛したこと…………悔いはなか――――」
コトっとカエルム様は力尽き……
「いやよ……そんなの嫌。わたしは聖女よ。聞いた事がある。聖女には人を癒す力があるって……カエルム様を死なせはしないわ」
彼の為に祈る。
目を閉じ、祈り続ける。
……お願い、どうか。彼をまだ連れていかないで……
「――――」
気づけば白い光がわたしの全身を覆っていた。
「これは……」
「スピラ様、それは『ヒール』だ! それも特級の……聖女にしか扱えない奇跡の治癒魔法『マグナヒール』だ!」
お腹を押さえたユーデクス様が現れ、そう説明してくれた。ヒール……そうだ、聖女なんだからそれくらい出来て当たり前!
「ありがとう、ユーデクス様。わたし、聖女としての役目を果たします」
「ああ……スピラ様なら出来る。愚弟を頼む」
頷き、わたしはヒールをカエルム様に掛ける。
『マグナヒール……!』
彼の傷が全部癒えていく。
すごい、これが聖女の力なの……。
これならきっとカエルム様を救える。
救ってみせる。
「今、なぜこの男が? って顔をしていたね」
「……ッ!」
「いいさ、答えてやる。昨晩だ……インフラマラエ侯爵の時点から事は始まっていた」
ニヤリとヘルブラオが不敵に笑う。
「え……」
「あのインフラマラエ侯爵は、私の変装だよ。そうさ、もうあの時点で変装していたのさ。エキャルラット辺境伯の姿を真似る為にね。
いいかい、実際の侯爵はあんな乱暴な事は言わないお淑やかな女性なんだよ。婚約していたから分かる。……とはいえ、全部奪って捨ててしまったけどネ。今の彼女は廃人になって、精神病棟さ」
「この……ッ!!」
思わず感情が高ぶって、わたしはヘルブラオに掴みかかろうとするけれど――彼はひょっと軽快に回避。
「やれやれ、スピラ・ネルウス。わざわざヨリを戻しにきてやったのに、乱暴だなぁ。けどね、スピラ……君は今まで付き合ってきた中で一番美しかった……それに性格も悪くなかった。でも、物欲がありすぎたな。おかげで、私の稼ぎがパ~になりかけた。まあ、結局は全て奪ってやったけどな」
「うるさいッ!! なによ、突然現れて! 本物の辺境伯はどこ!!」
さあね、とヘルブラオは悪魔のように笑い、カエルム様の方へ。
「それにしても、私がこの兄弟を決闘するように誘導したわけだが、こんな見事に殺し合いをしてくれるとは……馬鹿な兄弟だ。おかげで強敵であったインペリアルガーディアンがここまで弱ってくれた!! チャンスだとは思わないかな、スピラ」
……こ、この男……
どこまでも卑怯! 卑劣! 悪魔!!
「最低……あんたなんか大嫌いよ……」
「――あぁ、分かってないなぁ、スピラ。そんな口答えをする子は――こうだ」
と、ヘルブラオは地面に倒れられているカエルム様を踏んづけた。
「――――ッ!!」
出血しているお腹に足が……酷い。
「や、やめて……! 分かった……な、なんでもいう事を聞くから……カエルム様のお命だけは……」
「へぇ~!? なんでも……だな」
「――――く……、はい」
「よし、じゃあここで思いを添い遂げよう。夫婦の誓いを立てるんだ……そして、コイツ等の目の前でスピラを楽しむ。さあ、おいで……隅々まで楽しんでやる」
……これしかない。
これしかないんだ。
カエルム様もユーデクス様も助ける方法は、わたしの身を捧ぐしか。
「……分かりました」
「良い子だ! 以前と違って丸くなった所もいい。スピラ、お前を一生愛してやるさ……!」
ヘルブラオに抱かれる。
……こんな男に……気持ち悪い。
――助けて、カエルム様。
涙を零したその時だった。
黄金の剣がヘルブラオの右足に突き刺さる。
「――――へ……ぎゃああああああああああッ!!!」
「その方に……気安く、触れるなッ!!」
カエルム様が気合で剣を投げたらしい。なんて無茶を。今のうちにわたしは彼のお傍へ。
「カエルム様!! 酷い出血……どうしたら」
「…………今のうちに逃げて下さい」
「逃げるだなんて」
「はやく……ヤツはまだ右足に傷を負っただけ。僕の事は気にせず……逃げて」
「嫌です!! 貴方を置いていけない。だって、わたしはカエルム様を愛しているから……」
微笑むカエルム様はわたしの右頬に手を添えてくる。
「ありがとう……」
またドンと体を押される。
ヘルブラオが迫ってきた。
「この死にぞこないのインペリアルガーディアンが!!」
激昂し、息を荒くしたヘルブラオが剣を持って向かて来た。……させない。わたしがカエルム様の盾となり、守る。
「スピラ! 邪魔するな! カエルムにトドメを刺してやる……ッ!!」
「させません。ここを通りたくば――――え」
空の色合いがおかしいと思って、視線を逸らすと――羽根ペンが浮いていた。こ、これってユーデクス様の……!
『カラムス・グラディオ・フォルティオル!』
「――――なッ、グハハハぁあッ!!」
大量のペンがヘルブラオに襲い掛かり、その体に穴を開けていく。
「やめ、やめろぉぉぉォォォ、ぎゃああああああああああ!! わ、私の体が、体があぁぁぁぁ……穴が……うああああああああああああ!!!」
更に、カエルム様も最後の力を振り絞られ――
『コーギトー・エルゴー・スム!!』
光を放たれた。
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――――ッ!!!」
ヘルブラオはついに倒れた。
……いえ、もう原形すらない。消し炭。
「…………がふッ」
「カエルム様!! 死なないで……」
「もういいのです……ぼくは……万物の源・カルブンクルスへ参ります。スピラ、貴女に恋したこと……愛したこと…………悔いはなか――――」
コトっとカエルム様は力尽き……
「いやよ……そんなの嫌。わたしは聖女よ。聞いた事がある。聖女には人を癒す力があるって……カエルム様を死なせはしないわ」
彼の為に祈る。
目を閉じ、祈り続ける。
……お願い、どうか。彼をまだ連れていかないで……
「――――」
気づけば白い光がわたしの全身を覆っていた。
「これは……」
「スピラ様、それは『ヒール』だ! それも特級の……聖女にしか扱えない奇跡の治癒魔法『マグナヒール』だ!」
お腹を押さえたユーデクス様が現れ、そう説明してくれた。ヒール……そうだ、聖女なんだからそれくらい出来て当たり前!
「ありがとう、ユーデクス様。わたし、聖女としての役目を果たします」
「ああ……スピラ様なら出来る。愚弟を頼む」
頷き、わたしはヒールをカエルム様に掛ける。
『マグナヒール……!』
彼の傷が全部癒えていく。
すごい、これが聖女の力なの……。
これならきっとカエルム様を救える。
救ってみせる。
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