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皇子の婚約者候補
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ストレイくんは、エンパイア様とアポロさんを担いで何処かへと消えた。……あんな可愛い少年なのに力持ちなのね。
「……わたくしは一人ぼっちに……ちょっと寂しい」
そんな寂しさを吹き飛ばすような人がやって来た。また人~!?
「これはこれは……こんな所にエイダじゃないの」
ギロっとした目つきでわたくしを睨む女性。美しいドレスに身を包んではいるけれど、なんだろう……なんか怖いな。
「あ、貴女は……?」
「ふっ、どうやら、元々おかしい頭がもっとおかしくなったようね、エイダ。私は皇子の婚約者候補の予定だったバローネよ」
「予定だった……? まさか予定すらも無くなったのね」
「う、うるさい! とにかく、エイダ……貴女をこのお城から追い出してやるわ。覚悟する事ね!!」
プンプン怒ってバローネは去っていく。
何なんだろう、あの人。
――ひとりぼっちが寂しので……お城の探索に向かった。
そういえば、まだこのお城内部を理解していなかった。城内は、広くて廊下もとびっきり大きい。青や赤の絨毯が果てまで続き、その通路には豪華な装飾。
奥まで進んで行くと玉座が見えてきた。
今は扉がオープン状態だった。
「……王様……いえ、帝国らしいから皇帝陛下がいらっしゃるのかな」
わたくしは、そのまま中へ入っていく。
「……わたくしは一人ぼっちに……ちょっと寂しい」
そんな寂しさを吹き飛ばすような人がやって来た。また人~!?
「これはこれは……こんな所にエイダじゃないの」
ギロっとした目つきでわたくしを睨む女性。美しいドレスに身を包んではいるけれど、なんだろう……なんか怖いな。
「あ、貴女は……?」
「ふっ、どうやら、元々おかしい頭がもっとおかしくなったようね、エイダ。私は皇子の婚約者候補の予定だったバローネよ」
「予定だった……? まさか予定すらも無くなったのね」
「う、うるさい! とにかく、エイダ……貴女をこのお城から追い出してやるわ。覚悟する事ね!!」
プンプン怒ってバローネは去っていく。
何なんだろう、あの人。
――ひとりぼっちが寂しので……お城の探索に向かった。
そういえば、まだこのお城内部を理解していなかった。城内は、広くて廊下もとびっきり大きい。青や赤の絨毯が果てまで続き、その通路には豪華な装飾。
奥まで進んで行くと玉座が見えてきた。
今は扉がオープン状態だった。
「……王様……いえ、帝国らしいから皇帝陛下がいらっしゃるのかな」
わたくしは、そのまま中へ入っていく。
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