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上級騎士カサノヴァ『結婚してくれないか』
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「結婚してくれないか」
上級騎士カサノヴァの第一声に驚いた。あまりに真剣な眼差しで、どう反応してよいか迷った。
それにしても彼の青い瞳は吸い込まれそうになるほど美しい。
その青い髪も魅力的。
「嬉しく思います。わたくしも真剣なお付き合いを考えていますから。でも、その前にカサノヴァ様のご身分などを改めて教えていただきたいのです」
彼は『上級騎士』という特殊な立場。それは貴族にしかなれないということは知っている。わたくしの知る情報はそれだけ。だからもっと知りたいと思った。
「なるほど、僕のことを知りたいと」
「はい、ぜひとも」
「実は僕には婚約者がいたんだ。だが、三年前の戦争に遠征。敵国の将軍を討ち取ったところまではよかったんだけどね……。残念ながら期間が空きすぎて浮気されてしまった」
情けない話だとカサノヴァは恥ずかしそうに頬を掻く。当時は無名の騎士だっただけに、彼女にも愛想をつかされたのだとか。
なんだか不憫ね。
というか、こんなイケメンを捨てるだなんてその女性は見る目がなさすぎる。
今や数人しかなれないという上級騎士。
そんな人から結婚を申し込まれるなんて、そうあることではない。これはまたとないチャンス。
「心中お察しします」
「ありがとう、エレイナ」
「あとひとつ聞きたいのですが、どうしてわたくしを?」
「戦友が教えてくれてね。『氷の令嬢』で有名なエレイナが婚約破棄されたと……そのウワサはあっという間に広がっていたよ」
そうだったのね。きっとお父様が広めたのでしょう。わたくしのことを憂いてこのようなことを。
でもおかげでイイ相手が見つかりそうな予感。
残るは豪商の息子エドワード。
上級騎士カサノヴァの第一声に驚いた。あまりに真剣な眼差しで、どう反応してよいか迷った。
それにしても彼の青い瞳は吸い込まれそうになるほど美しい。
その青い髪も魅力的。
「嬉しく思います。わたくしも真剣なお付き合いを考えていますから。でも、その前にカサノヴァ様のご身分などを改めて教えていただきたいのです」
彼は『上級騎士』という特殊な立場。それは貴族にしかなれないということは知っている。わたくしの知る情報はそれだけ。だからもっと知りたいと思った。
「なるほど、僕のことを知りたいと」
「はい、ぜひとも」
「実は僕には婚約者がいたんだ。だが、三年前の戦争に遠征。敵国の将軍を討ち取ったところまではよかったんだけどね……。残念ながら期間が空きすぎて浮気されてしまった」
情けない話だとカサノヴァは恥ずかしそうに頬を掻く。当時は無名の騎士だっただけに、彼女にも愛想をつかされたのだとか。
なんだか不憫ね。
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