そのうち結婚します

夜桜

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婚約破棄

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 そのうち結婚しようと考えていたら、婚約破棄されてしまった。
 でも別に悲しいだとかそういう感情は一切出なかった。うん、正直どうでもよかったかな。あの彼はそれほど魅力のある男性ではなかったし、わたくしをそこまで本気で愛してくれなかった。

 君は氷のような人だね、とか言われた日には冷めちゃった。

 だからそれほど執着しなかった。むしろ清々した。

 ある日、屋敷でくつろいでいると三人の男性貴族がわたくしの目の前に現れた。

 ①エフォード伯爵
 ②上級騎士カサノヴァ
 ③世界的有名な豪商の息子エドワード


 エフォード伯爵は赤髪隻眼でとても飄々としている。カッコいいし、身分も高い。

 上級騎士カサノヴァは美しい青い髪をポニーテールにまとめあげている。高身長でイケメン。悪くない。

 最後に豪商の息子エドワード。黄金のような金髪は見とれてしまうほどに美しい。身に着けているアクセサリーは宝石ばかり。宝石商のようだ。


「エレイナ、君はなんて美しいんだ」
「あなたを後悔させません。真剣なお付き合いを」
「どうか僕と将来を考えていただけませんか!」


 どの殿方も魅力的……!
 どうしましょう。
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