翔龍記 =電子版=

落合涼太朗

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第26章 2021(令和3)年 9月/長月

09月27日(月曜日)朝版02

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 ◇◇◇きのうときょうのトピック◇◇◇

 ∇朝ドラ『おかえりモネ』第19週「島へ」の総括

 ◎モネとみーちゃん
 
 第94話(9月23日)、突風被害を心配し、橋を渡って実家に戻った百音は、気仙沼に帰りたい気持ちを未知に伝えた。

 未知「なんで、私に聞くの?『戻ってきていいか?』なんて」

 百音「それは…この家、ずっと守ってきたのは、みーちゃんだから」

 未知「私がヤだって言ったら、戻ってくんのやめるの?そんなこと聞かれても困るか」

 百音「やめる。みーちゃんがヤだって言うなら戻んない。それは当然だと思う」

 未知「なんで?」

 百音「私はここから逃げたから」

 未知「違う。いられなくしたの、私だよ」

 百音「違う」

 未知「でも、私ひどいこといっぱい言った(回想『お姉ちゃん、津波見てないもんね』)」

 百音「みーちゃんは悪くない。あの時、ホントはもっと受け止めてあげたかった。でも、できなかった。自分のことで、精いっぱいで。もう一度、やり直させてほしい」

 未知「お姉ちゃん…。いいよ、戻ってきなよ、何言ってんの。いいに決まってる。2人で島ごと、気仙沼ごと、盛り上げよ。盛り上げるって柄でもないけど。私、この後、出勤なんだ。ちょっと寝とこうかな」

 ――チーフプロデューサーによると、 

 永浦姉妹については、ドラマの軸でもある百音と未知の2人。自分が何をしたいのかわからずにいた百音が、ようやく故郷に戻り、やりたいことを明確にしていきます。対照的に、今まで家業のため勉強や仕事に打ち込んでいた未知にも、変化がやってきます。2人が、どう互いを理解し合っていくのか、ご期待ください」と言うことだった。

 ∇モネと菅波・・・遠距離恋愛のふたりのゆくえ

 第95話(9月24日)、ウェザーエキスパーツの新規事業審査会。全国に地域密着型の気象予報士を、という百音の企画は新事業としては通らなかったが、地方営業所の扱いにし、百音は社員のまま。基本給と初期費用30万円を支給。朝岡(西島秀俊)は「ただし、2年で結果を出してください」と安西社長(井上順)の意向を伝えた。

 菅波(坂口健太郎)は外科医としてのキャリアを積むため、地域医療に専念していた登米の診療所から東京に戻ることになり、結婚は保留。再び遠距離になる2人の関係が最終章の注目ポイントとなる。

 ふたたびチーフプロデューサーによると、、、
 
「物語も、残すところ約1カ月となりました。気仙沼で百音が何をするのか、百音が地元に帰ったことで、気仙沼の人々の人間関係がどう変化していくのかが、毎週描かれます」

 また百音と菅波については「それぞれが新しい土地で新しい目標を見つけ動き出します。第95回の2人の会話でもありましたが、遠距離がこの2人にとってはマイナスな要素ではありません。離れていても、お互いを思いやりながら、気持ちを通わせて生きる2人を、是非見守ってください」とおっしゃている。

 ∇第20週「気象予報士に何ができる?」のあらすじ

 9月27日からは第20週「気象予報士に何ができる?」に突入する。

 百音は仲間たちと互いの健闘を祈り、会社を後にする。そして市役所に勤める悠人(高田彪我)の協力で、まずはコミュニティFMで、気象情報を伝えることに。そんななか、永浦家に亮(永瀬廉)や三生(前田航基)ら幼なじみたちが集まる。

 そこで、亮から「なぜ島へ戻ってきたのか?」と百音は問われ、地元のために働きたかったからと答えると、亮からは思わぬ言葉を突き付けられる。

 最終章の「気仙沼編」に突入する「おかえりモネ」も残り5週です。モネや菅波、それに他の登場人物の動向に要チェックですね。

 
 ▼後記

 きょうからの「気仙沼編」も見逃せません。

 はたして亮は、百音に未練があるのだろうか?だとするとみーちゃんはつらいよね。

 与えられた時間は、2年しかない(2年もあるとも解釈はできるが・・・)
会社に、新規事業として認められる実績を残せるか、百音の能力が試される2年。

 2年後って、設定上「ことし」じゃない。

 ――いろんな意味で楽しみな最終章「気仙沼編」です。






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