翔龍記 =電子版=

落合涼太朗

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第23章 2021/令和3年 6月/水無月

6月13日(日曜日)深夜版

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 日々の中で〝こんや目を閉じて眠ったら、二度と目を覚まさないという事はないだろうか〟と考えた方は、いらっしゃらないだろうか・・・

 わたしは明確に何歳の時とは記憶していないのですが、幼い頃(たぶん、保育園児か小学校の1~3年)に歯磨きを済ませて寝床に入って、目を閉じようとしたときに――

 こんや、目を閉じたら明日の朝にちゃんと目を覚ますだろうか、という命題に真剣に真っ正面から向き合った時代があった。

 「死」という概念が、自分の中で確立していなくて毎晩〝死を覚悟して就寝〟していた。

 しばらく忘れていた〝この疑問〟を最近、感じるようになった。とくに大病を患っているわけでもないのに、こんや寝たらあしたは、もう無いのかもしれない。

 上記のように、あしたは無いかもしれない。と覚悟を決めて眠るようになってきた。100%目覚めるって保証は、どこにもない。

 でも、二度と目覚めなくても、その時はその時だと達観できるようになった。


 しかしながら、生きることに諦めを感じているわけではない。



 「死」と共生できるようになったのではないか、と自己分析しています。


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