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第10章 令和(二年)皐月/5月
みんなが焦っている。
しおりを挟む緊急事態宣言の全面解除を前に、首相が焦っていたが――――
都知事も、プロスポーツ関係者、経営者の一部も全面解除を待ってました、と言わんばかりに続々と事業再開を発表している。
確かに、経営者などにとっては自粛で売り上げが著しく減っていたから、1日でも早く再開したいのも理解できる。
しかし、相手は手強い感染症です。もっと冷静に敵を分析して、傾向と対策を練ったうえで慎重に対処すべきではないだろうか。
都知事などは、感染確認数が連日増えているにもかかわらず経済活動の緩和を、追い立てられるようにどんどん緩和させている。
〝東京アラート〟が、発令される日も近いのではないかと心配になる。
第1波を抑え込んだからと言って、安心しすぎではないか・・・今回は、臆病ぐらいでちょうど良いのではと思えてならない。
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