翔龍記 =電子版=

落合涼太朗

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第8章 令和(二年)弥生/3月

悪夢

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 連日、ニュースは〝新型コロナウイルス〟関連のモノばかり!いい加減、うんざりする。でも、音楽や動画に目を向けても〝ある程度の時間〟の現実逃避げんじつとうひしているだけ――――

 〝悪夢〟から覚醒かくせいして、バラ色の現実に迎えられることはない。

 とてつもなく長い〝悪夢〟を延々とみているような感覚が、続いている。どこかに、希望の光は見えるのだろうか?

 睡眠中に見る〝悪夢〟は、どんなに絶望的な展開であっても・・・目覚めれば、日常生活に戻れる。しかしながら〝新型コロナウイルスの感染拡大〟という悪夢は、目覚めても平穏な生活には戻れない。


 誰かが、神様は乗り越えられない壁はお与えにならない、と言ったことを思い出す。今は試練しれんの時なのだ。でも、超えられない試練ではない。

 与えられた現実に、立ち向かって乗り越えなければならない。我々には、出来る――――
そう信じて生き抜くしかない。

 
 まない雨はない。明けない夜はない。

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