翔龍記 ＝電子版＝

第２章 令和（元年）長月

目撃者となる！

　お昼に、用事で郵便局に出向いたときでした。

　ガシャーンという鈍い音が、聞こえたので前の道路に目を向けると、スクーターに乗っていた男性が自動車に巻き込まれて地面に崩れ落ちるところでした。

　見る限り出血はなく、その男性は仰向けに寝転がり動きませんでした。打ちどころが悪かったのか？巻き込んだクルマの運転手は、携帯電話で「119」か「110」に連絡を取っていました。

　とっさの時って、意外と動けないものですね。反対車線の路肩から歩道で、起きている出来事で交通量も多く横断歩道もないところだったので、わたしは傍観者となりました。

　そして、道路に横たわっている男性が起き上がるのを確認してその場を後にした。

　果たして目の前で、事故が発生したらちゃんと動けるだろうか？


　傍観者には、ならないぞ！と意を新たにしました。