花は何時でも憂鬱で

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chapter4

写真の行方

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NO side


ここ旧春栄学園校舎の一室で


一目置かれているし煙たがられているし、ていうか周りからは引かれている



部活のうちの1つ



  【写真部♡】


         _____と教室前のプレートに下げられている
教室の中では、とある交流会が行われていた。



「僕は、白様のお写真と帝様のお写真」

「なぬっ?!それ、俺も狙ってたのにぃ!!どこで、撮ったんスカ?」

「えへへぇ。風紀室からの帰り道を狙ってたのさぁ。」

「ふんっ。甘いね、僕は!なんと書記様こと蓮治様と猫の戯れの瞬間~!」

「いやいや、俺なんて会長様と副会長様とな、な、ななんと会計様のトリプルショットだぁぁああ!!!」


その一生徒の言葉を皮切りに
あたり一帯は静まり返る。



カンカンと木槌のようなものを持ち
教卓にいる生徒がその木槌と対をなす木の丸い皿のようなものを木槌で二度ならす。


使われなくなった教室の真ん中で
机を集め、密集していた生徒は
その音に反応し、教卓を向く。


「これ以上、上質な写真を持つものは_____?」

教卓の上の生徒は
教室内を見回して、軽く頷く。
その生徒が木槌を


_____カンと鳴らしたその瞬間。


「ふっ。待たれよ!グ腐腐腐腐腐腐。」

写真部の扉は開け放たれ
パーカーを下ろして、露わになった顔に一同
驚きを見せる。


「「「佐伯   良    先輩!!!」」」


「恭ちゃんに、写真術を教えられること屈折2年
ついにとったどー!!!噂の白髪少年と会長様のツーショット写真!!」

ドヤ顔をしながらドア前で腕を組み
仁王立ちをする良に、一同は興奮を煽られる。



「そ、それで?写真は!」

集団の中の一人が声をあげる。



良が、懐に手を差し込む、が
一向に出てこない写真にあ、あれ?と着ているパーカーも脱いで確かめ出した時だった。


地獄を這うような声が聞こえてきたのは。



「お前ら、懲りずに何やってんだ。停部にすんぞ。」


そこには、疲れたような顔をして何とか笑みを貼り付けている保険医が立っていた。



にも、関わらず


流石、写真部♡。
されど、写真部♡。


黒河理人を取るために
一斉にシャッターをきったのだ。



これにより、写真部が1ヶ月間の停部をくらったのは
言うまでもなかった。



そして、佐伯良の



「俺の写真ー!!!」


と言う嘆き声は、黒河理人が消灯時間の過ぎた寮へと連れ帰る間、叫ばれ続けた。







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