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ベンチに人が座ってた!
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あまり気にせず、もくもくと作業をしていたら、結構な時間になっていた。
見たところ、毛虫もいるようには見えないが。
それでも仕事なので剪定を進めていく。道路脇の街路樹ほど、切ってしまうのは樹がかわいそうだなとも思いながら、ノコギリの音が耳に響いてくる。あと少しで、だいたい完了するなと目算をつけていた時だった。
今日はこれで最後にしようと、一番太い枝を切り始めた。後片付けも考えるとそろそろ終わるようにしないと。足場も悪くなり、やけに集中していたので、ベンチに人がいたのも気がつかなかった。
「········」
「ちょっとまって!」
「?」
バキバキっと音がして、最後の枝が落ちた。
それはよかったけど、いつの間にかベンチには、人が座っていた。
(ヤバい!!)
ギリギリ落ちた枝は、座っていた人をかすりベンチの横に落ちていた。見れば、その人は固まっていた。
(マズイ、怪我でもしてたら大変な事になる)
あわてて、脚立を降りてその人のそばにいった。
「すいません!!大丈夫ですか!!」
怪我はしていないようだが、悪いのはこっちだ。迷惑をかけたのだから。
「大丈夫ですか?怪我とか、していないですか?」
体を見ても、スーツに葉っぱがついてしまったが、怪我をしている様子は見えなかった。
(助かった)
人がいたことに、気がつかなかった自分に呆れる。
「だっ、だっ、だいじょうぶです」
その人は変な返事をした。
「怪我はないですか?」
改めて、もう一度聞いた。
「ぜんぜん、大丈夫です。」
「?」
ぜんぜん大丈夫って、なに?
そういう、言いかたあったっけ。
見たところ、毛虫もいるようには見えないが。
それでも仕事なので剪定を進めていく。道路脇の街路樹ほど、切ってしまうのは樹がかわいそうだなとも思いながら、ノコギリの音が耳に響いてくる。あと少しで、だいたい完了するなと目算をつけていた時だった。
今日はこれで最後にしようと、一番太い枝を切り始めた。後片付けも考えるとそろそろ終わるようにしないと。足場も悪くなり、やけに集中していたので、ベンチに人がいたのも気がつかなかった。
「········」
「ちょっとまって!」
「?」
バキバキっと音がして、最後の枝が落ちた。
それはよかったけど、いつの間にかベンチには、人が座っていた。
(ヤバい!!)
ギリギリ落ちた枝は、座っていた人をかすりベンチの横に落ちていた。見れば、その人は固まっていた。
(マズイ、怪我でもしてたら大変な事になる)
あわてて、脚立を降りてその人のそばにいった。
「すいません!!大丈夫ですか!!」
怪我はしていないようだが、悪いのはこっちだ。迷惑をかけたのだから。
「大丈夫ですか?怪我とか、していないですか?」
体を見ても、スーツに葉っぱがついてしまったが、怪我をしている様子は見えなかった。
(助かった)
人がいたことに、気がつかなかった自分に呆れる。
「だっ、だっ、だいじょうぶです」
その人は変な返事をした。
「怪我はないですか?」
改めて、もう一度聞いた。
「ぜんぜん、大丈夫です。」
「?」
ぜんぜん大丈夫って、なに?
そういう、言いかたあったっけ。
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