エリートなΩと心の折れたα ~疲れたオメガとやさぐれたアルファ

河まきじ

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はじまり、(バイト、派遣とか)

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「僕、一人でですか?」
「そう、いろいろややこしいけど、仕方ないから」
「それって、大丈夫なんですか?」
「たぶんね」

 バイト先で、急に大学の用務員?のようなことをしてこいと言われた。僕のバイト先、元の造園関係だったらしいが、今までは何でも屋のような事をしている。(片付けサービスやその他らしい。僕はあまり見ていないから、わからないが)

「バイトなんですか?派遣とか?」
「まあ、そんな感じかな」
「けど、大学ってそんな事できるんですか?」
「らしいよ」

 言葉のはしばしに、なにか引っ掛かりを覚えるけど、あきらめて行くことになった。

「明日からですか?」
「そうだね、くわしいことは向こうで聞いてみて、場所とか、わからなくなったら、向こうで電話で聞いてみて」
「わかりました」
「とりあえず、明日9時だったかな?いってみたら、わかるとおもうよ」
「…はい」

(大丈夫なのか?)
 前にの仕事でも、こんなことがあった。その時は気にもしていなかったが、いつの間にか僕が悪いという事になり、なんだかんだですべての責任をとらされ、腹が立ったから、起こった問題を片付けて、辞めた。止められても嫌だった。

   もう少し、人とかかわりを持てばいいのかもしれない。けど、もうたくさんだ。関わるとろくなことがない。(帰ろう、明日の事は明日考えよう)
  
(とりあえず、明日は作業着みたいなのでいいか、場所もそんなに遠くないし、なんでもできるような服でいいか)
 そんな事を考えて、アパートに帰っていった。
どう考えても、嫌な事はおきるときは、おきてしまうのだから。いつもそうだったから。










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