詩・ご機嫌な君

桐原まどか

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詩・ご機嫌な君

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にこにこしていて、笑顔が愛らしい君

そんな君が涙している

僕はどうしたらいいか、わからなくて、オロオロするばかり
それを見て、君は言ったね

「笑ってないわたしに、価値なんてないのね」

そう言って、ふいとどこかへ行ってしまった
そんなつもりはなかったのに…


僕は君を探したよ

二人で行った場所

最後の最後の

僕が君に告白した、公園に君はいた

所在なさげにブランコを

揺らしていた

見つけたはものの、どうしたらいいか、困っていたら、スマホが音を立てた

君からのメッセージだ

『そばに来て』

僕はそっと、君のそばに行った。

ねぇ、僕は確かに君の笑顔が好きさ
だけど、泣くな、なんて思わないよ

どんな君でも大好きさ

そんな事をぽつぽつ言い募ったら

君が顔をあげた

涙で汚れた笑顔

ねぇ、僕がそばにいるよ

ご機嫌な君のそばにも

悲しんでる君のそばにも

だから

そばにいておくれ



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