詩・騒ぎ出す

桐原まどか

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詩・騒ぎ出す

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騒ぎ出す

騒ぎ出す

春だから?

違うよ。

君が笑う。

「わたしだからだよ、君」

そう言って、彼女は桜の樹の下で微笑む。

あぁ、高鳴る

高鳴る

この想い

届けられるだろうか?

この花吹雪が終わるまでに。
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