最後まで

桐原まどか

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最後まで

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―ここまで来たら、最後まで気持ちを隠し通しますわ。

華やかな結婚式。
誓いのくちづけを交わすふたり。

―ここまで来たら、最後まで、気持ちを隠し通すよ。

新婦、新郎ともに、その胸中は複雑なものだった…。

そもそもは親が決めた許嫁同士の二人だ。
特別好きあってもいなければ、嫌ってもいない。
そうしてお互いに心の中には、好きな人が―燃え上がるような想いがある―だが、それを隠しての挙式だ。
二人は生涯『自分の本当の気持ち』に蓋をして生きていく事になる…。
死が二人を別つ、その日まで。
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