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魔王城編
6 END
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起きれば、ベッドの上にいた。
どうして、ここに眠っていたのか、ここはどこなのか。
「おはようございます、ご主人様」
「誰?」
「ご主人様が作り上げた一体、メイド型ゴーレム、侍女長型一号機でございます」
「メイド型ゴーレム?俺が、作った?」
彼女は何を言っているのだろう?と首をかしげる。
作った記憶など、ない。
そもそも、ここはどこなのだろう?
「オビト?起きたの?」
ひょっこりと部屋に顔を出したオルフェ。
キョトン、とした顔でオビトは首を傾げる。
「旅の人?ここは、旅の人の家なの?」
「オビト……?」
オルフェは首をかしげ、オビトを見ていた。
どうにも、オビトらしくない。らしくない、というよりも奪われてしまっている気がする。
「オビト、フラムドは覚えている?」
「フラムド……?だれ?」
「……っ、オビト、ニュクスのことは?」
「ニュクス……?誰のこと?」
オルフェは、息を呑み、悲しげに、顔を歪める。
どうして、そんな顔をするのかオビトには分からない。
「旅の人?」
「オルフェ、でしょ?全く、君は、名前を覚えない子、だね」
どこかで、聞いたことのあるセリフを吐きながら、オルフェはオビトを抱きしめた。
もう時間がない、とつぶやいたオルフェはチラリとゴーレムたちをみる。
彼女たちは、弁えたように頭を下げ、部屋を出て行った。
「どうして、進んじゃったのかな……?」
「オルフェ?」
「本当は、こんな風にしたかったわけじゃないのに」
ごめんね、と囁くオルフェはオビトに口付けた。
驚き、一瞬固まったオビトは、顔を段々と赤く染め、目を見開いた。
「なっ、なぁっ!?」
「あぁ、良かった。羞恥心はまだあったのか」
ほっとした顔をしたオルフェは、それでも手を止めることもなく。
オビトも抵抗してみるものの、それでもオルフェ相手だからか、本気で抵抗できない。
「ぁっ、んっ!オルフェ、なに?なん、で?」
「オビトが好きだから、じゃだめ?」
だめだって言っても、止められないんだけど、と笑う。
抵抗しても、無駄だってわかったから、手で自分のものとは思えない声が漏れる口を塞ぐ。
「んっ、ふっ、ぁっ……、ぅぅ……」
「可愛いな、オビト」
必死に声を抑える姿を可愛いという。こっちは必死なのに、と睨めば、オルフェは楽しそうに笑う。
可愛い、可愛いというけれど、オビトにはそれどころではない。
オルフェの手がオビトの体を弄るたび、オビトは何も考えられなくなってしまう。
「ア、ゃ、ぅ……っ、ひっ、アッアァッ!」
中に入ってきた指が震え、中を弄るたびに腰をくねらせ、オビトは逃げるように動くが、オルフェはそんなオビトの様子も楽しそうに見ていた。
「ん~、そろそろいいかな?」
ずるずると中から指が抜けていくと、体を震わせながらもオビトはほっと息を吐く。
「ねぇ、オビト。覚めない夢は無いと思わない?」
「ふぇっ?ゆ、め……?ぁっ、アァーーっ!!」
問われた事を頭で理解しようとするうちに、ぐぷっ、と音を立てながら中にオルフェのものが入ってきた。
オビトは訳も分からず、目の前のオルフェの体にしがみつく。
中をオルフェの熱いそれがこすり上げるたびに、声が止まらない。
移動していくそれが、リアルに感じられて息を詰める。そんなオビトをよしよしとオルフェは頭を撫でた。
オビトの中が緩むたびに、オルフェのモノが進む。
どれだけの時間がたっただろうか?奥に、オルフェのモノが付いたのが分かる。
はぁ、はぁ、と荒い息が漏れ、少し動くだけでも体が震えた。
「はっ……、はぁ、……んっ?」
オビトは少し落ち着いてくると、中にあるその存在を、少し、懐かしいと感じた。
「オビト?」
「おれ、どこかで……ぁ、んっ!」
「そっか……でも、今は俺に集中して?」
そうして、口を塞がれ少しずつ中も動く。
オルフェに抱き着き、少しでもぞわぞわとする感覚を逃がそうと、体を揺らす。
ゆっくり、確実にオルフェの動きは早くなっていく。
中のしこりが突かれるたびに声は酷く上がり、余計にオルフェへと抱き着いた。
「ん、くっ、だす、よ?」
「ん、あ、ぁああぁあああああっ!!」
中で、出された熱いしぶきにびくびくと体が震えた。
はぁはぁと息が上がる中、悲しそうな顔をしたオルフェは、そっとオビトの顔を撫でて額を合わせる。
「オビト……おやすみ、そして……さよなら」
「おる、ふぇ……っ?」
視界から消え入りそうなオルフェへと手を伸ばしたかったが、オビトの体は先ほどまでオルフェの体をつかんでいた筈なのに、鉛でもついているかのように動かない。
ぼやける視界、ぴしっ、ぴしっ、と世界が軋む音。
行かないで、と言いたくでも出ない声で、もがき続けながら闇の中に落ちた。
起きれば、ベッドの上にいた。
どうして、ここに眠っていたのか、ここはどこなのか。
「おはようございます、ご主人様」
「誰?」
「ご主人様が作り上げた一体、メイド型ゴーレム、侍女長型一号機でございます」
「メイド型ゴーレム?俺が、作った?」
彼女は何を言っているのだろう?と首をかしげる。
作った記憶など、ない。
そもそも、ここはどこなのだろう?
「オビト?起きたの?」
ひょっこりと部屋に顔を出したオルフェ。
キョトン、とした顔でオビトは首を傾げる。
「旅の人?ここは、旅の人の家なの?」
「オビト……?」
オルフェは首をかしげ、オビトを見ていた。
どうにも、オビトらしくない。らしくない、というよりも奪われてしまっている気がする。
「オビト、フラムドは覚えている?」
「フラムド……?だれ?」
「……っ、オビト、ニュクスのことは?」
「ニュクス……?誰のこと?」
オルフェは、息を呑み、悲しげに、顔を歪める。
どうして、そんな顔をするのかオビトには分からない。
「旅の人?」
「オルフェ、でしょ?全く、君は、名前を覚えない子、だね」
どこかで、聞いたことのあるセリフを吐きながら、オルフェはオビトを抱きしめた。
もう時間がない、とつぶやいたオルフェはチラリとゴーレムたちをみる。
彼女たちは、弁えたように頭を下げ、部屋を出て行った。
「どうして、進んじゃったのかな……?」
「オルフェ?」
「本当は、こんな風にしたかったわけじゃないのに」
ごめんね、と囁くオルフェはオビトに口付けた。
驚き、一瞬固まったオビトは、顔を段々と赤く染め、目を見開いた。
「なっ、なぁっ!?」
「あぁ、良かった。羞恥心はまだあったのか」
ほっとした顔をしたオルフェは、それでも手を止めることもなく。
オビトも抵抗してみるものの、それでもオルフェ相手だからか、本気で抵抗できない。
「ぁっ、んっ!オルフェ、なに?なん、で?」
「オビトが好きだから、じゃだめ?」
だめだって言っても、止められないんだけど、と笑う。
抵抗しても、無駄だってわかったから、手で自分のものとは思えない声が漏れる口を塞ぐ。
「んっ、ふっ、ぁっ……、ぅぅ……」
「可愛いな、オビト」
必死に声を抑える姿を可愛いという。こっちは必死なのに、と睨めば、オルフェは楽しそうに笑う。
可愛い、可愛いというけれど、オビトにはそれどころではない。
オルフェの手がオビトの体を弄るたび、オビトは何も考えられなくなってしまう。
「ア、ゃ、ぅ……っ、ひっ、アッアァッ!」
中に入ってきた指が震え、中を弄るたびに腰をくねらせ、オビトは逃げるように動くが、オルフェはそんなオビトの様子も楽しそうに見ていた。
「ん~、そろそろいいかな?」
ずるずると中から指が抜けていくと、体を震わせながらもオビトはほっと息を吐く。
「ねぇ、オビト。覚めない夢は無いと思わない?」
「ふぇっ?ゆ、め……?ぁっ、アァーーっ!!」
問われた事を頭で理解しようとするうちに、ぐぷっ、と音を立てながら中にオルフェのものが入ってきた。
オビトは訳も分からず、目の前のオルフェの体にしがみつく。
中をオルフェの熱いそれがこすり上げるたびに、声が止まらない。
移動していくそれが、リアルに感じられて息を詰める。そんなオビトをよしよしとオルフェは頭を撫でた。
オビトの中が緩むたびに、オルフェのモノが進む。
どれだけの時間がたっただろうか?奥に、オルフェのモノが付いたのが分かる。
はぁ、はぁ、と荒い息が漏れ、少し動くだけでも体が震えた。
「はっ……、はぁ、……んっ?」
オビトは少し落ち着いてくると、中にあるその存在を、少し、懐かしいと感じた。
「オビト?」
「おれ、どこかで……ぁ、んっ!」
「そっか……でも、今は俺に集中して?」
そうして、口を塞がれ少しずつ中も動く。
オルフェに抱き着き、少しでもぞわぞわとする感覚を逃がそうと、体を揺らす。
ゆっくり、確実にオルフェの動きは早くなっていく。
中のしこりが突かれるたびに声は酷く上がり、余計にオルフェへと抱き着いた。
「ん、くっ、だす、よ?」
「ん、あ、ぁああぁあああああっ!!」
中で、出された熱いしぶきにびくびくと体が震えた。
はぁはぁと息が上がる中、悲しそうな顔をしたオルフェは、そっとオビトの顔を撫でて額を合わせる。
「オビト……おやすみ、そして……さよなら」
「おる、ふぇ……っ?」
視界から消え入りそうなオルフェへと手を伸ばしたかったが、オビトの体は先ほどまでオルフェの体をつかんでいた筈なのに、鉛でもついているかのように動かない。
ぼやける視界、ぴしっ、ぴしっ、と世界が軋む音。
行かないで、と言いたくでも出ない声で、もがき続けながら闇の中に落ちた。
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