40 / 47
魔王城編
2
しおりを挟む
そんな朝食?を終えると、魔王城の中を見てまわりたいと言った俺に、旅人がじゃあ、案内するね、と言ってついてきた。
部屋にいたメイドゴーレムも一緒に行動することになるようだ。
「広い……迷いそう」
「城内でご主人様が迷うことは想定されておりますので、呼べば誰しもが駆けつけます」
「呼べば……?」
どう呼べばいいのだろう?彼らの名前を、俺は知らない。
えっと、と考え、そっと空に向かって、ねぇ、と声をかけてみた。
すると、ガサガサ、と音がして庭から庭師のような格好をしたゴーレムが出てくる。
「あ、本当にきた……ご、ごめんね。呼んでみただけ、なんだ……君は庭師?」
ギッギギっ、と音を立てて動く彼は、一つ首を縦に動かした。
戻ってもいいの?と言うように機械音がピロピロリン、と流れる。
戻っていいよ、と言えばじゃあね、と手をふって彼は戻っていく。
「可愛い、な」
「でしょ?メイド型があまり可愛くない形になっちゃったから、庭師とかは仕草とかにも拘ったんだよ」
「可愛くない人形で申し訳ございません、元ご主人様」
真面目に嫌味を返しているような気もするが、他のゴーレムたちに比べ、メイド型の彼女はどこか精度が違うというか、特別製な気がする。
「これが趣味とか思われたくないよね……」
「作ったのはご主人様ですが?」
「いや、そうだけど……」
そうして話して歩いているうちに、何やら大きな扉の前に来た。
メイド型の彼女がその扉を押して開くと、そこは天井までぎっしりと詰まった、書庫になっていた。
書庫には、司書であろうゴーレムたちが働いていた。
時止めの魔法がかかっているとは言え、本も劣化するということなのだろう。
劣化した本の修正などもしているようだ。新しく製本したりと、彼らはまた多才である。
「ここは、魔王城の大書庫であります。地上三階、地下二階の計五階から形成されており、地上三階については、一般書、地下二階に関しては禁術書などが保管されております」
「禁術書?」
「反魂の秘術や、人体創造術などになります」
人体創造術、と言われ、ビクッ、と体が跳ねた。
禁術、と言われているほど、危険な術なのだろう。
「大丈夫だよ、オビト。大丈夫、只人にはその身を滅ぼす危険があって、禁術となっているだけだから。今では、知っている人も居ないんじゃないかな?」
「……人の世界では、廃れてしまった?」
「そう言った書物も多いね。ほら、魔王は暇だったから世界各国から本を集めて読んだりしてたし」
そっと、一冊手に取った彼は、ふっと笑う。
覗き込んでみるが、何と書いてあるのか分からない。どこかの国の古代語のようだ。
「この文字はもう使われていない、って……」
「あー、まぁずいぶん前の事だしなぁ……ほら、この国、作り直す前からずっとあるけど、文字は変わってるし」
見たことのない文字だが、微妙に違う二冊の本の文字。
ずっとある国だというのに、文字は変わっていくのか、と少し意外に思った。
「地下には向かいますか?」
「いや、今日はいいや」
ずっとこの城にいるのならば、今でなくても見にいくことはできるだろう。
読めるかどうかは別として。
「じゃあ、次の部屋に向かおうか」
大書庫を後にすると、次は煌びやかな扉の部屋に連れて行かれた。
中には大量の絵画などが納められている。美術室、と言うらしいが、これも魔王のコレクションだったみたいだ。
定期的に、絵画の入れ替えがされているらしい。
「……あ、れ?」
見覚えのある顔が描かれた絵画の前で立ち止まる。
ずいぶんと丁寧に飾られているそれだけは、色褪せることなくそこにあった。
「魔王?」
「あぁ、自画像だね。ほら、ここ見て?って、これ古代語だった」
旅人が指差す場所には文字らしきものが書かれているが、何と書いてあるのかは分からない。
古代語で書かれていると言うのだから、それがどれぐらい前か、なんて想像もつかない。
「血の兄弟より、原初の魔王へって書かれてるんだよ。原初の魔王に、魔王が血を分けた魔王の一人が送ったものだね」
「血を分けた、魔王……」
「魔王が、自分の子供が欲しかったのは知ってるでしょ?だから、魔族に血を与えて親族にしたんだよ。まぁ、本当の子供にはなりえなかったけど……」
知っている、と頷けば、そうだよね、と笑う。
そりゃ、魔王の記憶を見てきたのだ、知っているに決まっている。
黒い髪で、赤い瞳……旅人に、よく似ていると思う。
ねぇさんにも、似ている気がした。
「さて、そろそろ次の部屋に行こうか」
まだまだ部屋は沢山あるんだよ、と笑う。
この城を案内できるのが楽しいのだと言わんばかりの旅人の姿に、くすりと笑ってしまう。
こっちこっち、という彼が手をひく。
「ここ、俺が目覚めた部屋だ」
「そう、ここは魔王の居室だったところ。落ち着かない?」
そう聞かれてみれば、落ち着く気がする。
だが、魔王ではないなぜ自分がこの部屋で眠っていたのか。
「ここは、この魔王城の主の居室にございます。つまり、今は貴方様の居室となります」
「へぇ……旅人……えっと、おる、ふぇ?はどこに?」
ブフッ!と旅人が吹き出した。
「オルフェレウス様でしたら、お隣のお部屋です」
「あ、相変わらず、俺の名前覚えられないの?旅人って……昔からそうだよね」
覚えられないものは仕方がない。
「オビト、そう言えばお姉さんの名前、覚えてるの?」
「……姉ちゃん?姉ちゃんは……えっと……?」
あれ?と首をかしげる。
そう言えば、村の人の名前も覚えていない。
あれ?あれ?と頭を抱える。
増えた知識とは裏腹に失ったものも多いのかもしれないと気付かされた。
「お、オルフェ……なんで……」
「そっか……侵食がここまで進んでるとは思わなかったな」
「オルフェ……?」
「いや、こっちの話。ああ、こっちに来て見て」
そう、カーテンを開く旅人。
そこに近づくと、見て、と窓の外を指さした。
わぁ、と思わず声が溢れるぐらいの絶景だ。
魔王城としてはあまり高い建物ではないはずなのに、付近の森を一望できる。
魔王城の近くに人間の街や村が一つもないのは、見たらすぐにわかった。すごく、澄んだ空気だ。
「何もないでしょ?でもね、魔王はこの景色が何よりも好きで、何よりも嫌いだった」
「何よりも?」
「そう、何よりも。だって、そこに映る生きとし生けるもの全て、明日にはなくなってしまうかもしれない。自分は、死ねないのに」
魔王は、死ねない。
不老長寿なんてものじゃない、不老不死だから。
「魔王は、死にたがっていたから?」
「そう……魔王の本当の願いは、自らの、死」
部屋にいたメイドゴーレムも一緒に行動することになるようだ。
「広い……迷いそう」
「城内でご主人様が迷うことは想定されておりますので、呼べば誰しもが駆けつけます」
「呼べば……?」
どう呼べばいいのだろう?彼らの名前を、俺は知らない。
えっと、と考え、そっと空に向かって、ねぇ、と声をかけてみた。
すると、ガサガサ、と音がして庭から庭師のような格好をしたゴーレムが出てくる。
「あ、本当にきた……ご、ごめんね。呼んでみただけ、なんだ……君は庭師?」
ギッギギっ、と音を立てて動く彼は、一つ首を縦に動かした。
戻ってもいいの?と言うように機械音がピロピロリン、と流れる。
戻っていいよ、と言えばじゃあね、と手をふって彼は戻っていく。
「可愛い、な」
「でしょ?メイド型があまり可愛くない形になっちゃったから、庭師とかは仕草とかにも拘ったんだよ」
「可愛くない人形で申し訳ございません、元ご主人様」
真面目に嫌味を返しているような気もするが、他のゴーレムたちに比べ、メイド型の彼女はどこか精度が違うというか、特別製な気がする。
「これが趣味とか思われたくないよね……」
「作ったのはご主人様ですが?」
「いや、そうだけど……」
そうして話して歩いているうちに、何やら大きな扉の前に来た。
メイド型の彼女がその扉を押して開くと、そこは天井までぎっしりと詰まった、書庫になっていた。
書庫には、司書であろうゴーレムたちが働いていた。
時止めの魔法がかかっているとは言え、本も劣化するということなのだろう。
劣化した本の修正などもしているようだ。新しく製本したりと、彼らはまた多才である。
「ここは、魔王城の大書庫であります。地上三階、地下二階の計五階から形成されており、地上三階については、一般書、地下二階に関しては禁術書などが保管されております」
「禁術書?」
「反魂の秘術や、人体創造術などになります」
人体創造術、と言われ、ビクッ、と体が跳ねた。
禁術、と言われているほど、危険な術なのだろう。
「大丈夫だよ、オビト。大丈夫、只人にはその身を滅ぼす危険があって、禁術となっているだけだから。今では、知っている人も居ないんじゃないかな?」
「……人の世界では、廃れてしまった?」
「そう言った書物も多いね。ほら、魔王は暇だったから世界各国から本を集めて読んだりしてたし」
そっと、一冊手に取った彼は、ふっと笑う。
覗き込んでみるが、何と書いてあるのか分からない。どこかの国の古代語のようだ。
「この文字はもう使われていない、って……」
「あー、まぁずいぶん前の事だしなぁ……ほら、この国、作り直す前からずっとあるけど、文字は変わってるし」
見たことのない文字だが、微妙に違う二冊の本の文字。
ずっとある国だというのに、文字は変わっていくのか、と少し意外に思った。
「地下には向かいますか?」
「いや、今日はいいや」
ずっとこの城にいるのならば、今でなくても見にいくことはできるだろう。
読めるかどうかは別として。
「じゃあ、次の部屋に向かおうか」
大書庫を後にすると、次は煌びやかな扉の部屋に連れて行かれた。
中には大量の絵画などが納められている。美術室、と言うらしいが、これも魔王のコレクションだったみたいだ。
定期的に、絵画の入れ替えがされているらしい。
「……あ、れ?」
見覚えのある顔が描かれた絵画の前で立ち止まる。
ずいぶんと丁寧に飾られているそれだけは、色褪せることなくそこにあった。
「魔王?」
「あぁ、自画像だね。ほら、ここ見て?って、これ古代語だった」
旅人が指差す場所には文字らしきものが書かれているが、何と書いてあるのかは分からない。
古代語で書かれていると言うのだから、それがどれぐらい前か、なんて想像もつかない。
「血の兄弟より、原初の魔王へって書かれてるんだよ。原初の魔王に、魔王が血を分けた魔王の一人が送ったものだね」
「血を分けた、魔王……」
「魔王が、自分の子供が欲しかったのは知ってるでしょ?だから、魔族に血を与えて親族にしたんだよ。まぁ、本当の子供にはなりえなかったけど……」
知っている、と頷けば、そうだよね、と笑う。
そりゃ、魔王の記憶を見てきたのだ、知っているに決まっている。
黒い髪で、赤い瞳……旅人に、よく似ていると思う。
ねぇさんにも、似ている気がした。
「さて、そろそろ次の部屋に行こうか」
まだまだ部屋は沢山あるんだよ、と笑う。
この城を案内できるのが楽しいのだと言わんばかりの旅人の姿に、くすりと笑ってしまう。
こっちこっち、という彼が手をひく。
「ここ、俺が目覚めた部屋だ」
「そう、ここは魔王の居室だったところ。落ち着かない?」
そう聞かれてみれば、落ち着く気がする。
だが、魔王ではないなぜ自分がこの部屋で眠っていたのか。
「ここは、この魔王城の主の居室にございます。つまり、今は貴方様の居室となります」
「へぇ……旅人……えっと、おる、ふぇ?はどこに?」
ブフッ!と旅人が吹き出した。
「オルフェレウス様でしたら、お隣のお部屋です」
「あ、相変わらず、俺の名前覚えられないの?旅人って……昔からそうだよね」
覚えられないものは仕方がない。
「オビト、そう言えばお姉さんの名前、覚えてるの?」
「……姉ちゃん?姉ちゃんは……えっと……?」
あれ?と首をかしげる。
そう言えば、村の人の名前も覚えていない。
あれ?あれ?と頭を抱える。
増えた知識とは裏腹に失ったものも多いのかもしれないと気付かされた。
「お、オルフェ……なんで……」
「そっか……侵食がここまで進んでるとは思わなかったな」
「オルフェ……?」
「いや、こっちの話。ああ、こっちに来て見て」
そう、カーテンを開く旅人。
そこに近づくと、見て、と窓の外を指さした。
わぁ、と思わず声が溢れるぐらいの絶景だ。
魔王城としてはあまり高い建物ではないはずなのに、付近の森を一望できる。
魔王城の近くに人間の街や村が一つもないのは、見たらすぐにわかった。すごく、澄んだ空気だ。
「何もないでしょ?でもね、魔王はこの景色が何よりも好きで、何よりも嫌いだった」
「何よりも?」
「そう、何よりも。だって、そこに映る生きとし生けるもの全て、明日にはなくなってしまうかもしれない。自分は、死ねないのに」
魔王は、死ねない。
不老長寿なんてものじゃない、不老不死だから。
「魔王は、死にたがっていたから?」
「そう……魔王の本当の願いは、自らの、死」
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。


王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
【BL】どうやら精霊術師として召喚されたようですが5分でクビになりましたので、最高級クラスの精霊獣と駆け落ちしようと思います。
riy
BL
風呂でまったりしている時に突如異世界へ召喚された千颯(ちはや)。
召喚されたのはいいが、本物の聖女が現れたからもう必要ないと5分も経たない内にお役御免になってしまう。
しかも元の世界へも帰れず、あろう事か風呂のお湯で流されてしまった魔法陣を描ける人物を探して直せと無茶振りされる始末。
別邸へと通されたのはいいが、いかにも出そうな趣のありすぎる館であまりの待遇の悪さに愕然とする。
そんな時に一匹のホワイトタイガーが現れ?
最高級クラスの精霊獣(人型にもなれる)×精霊術師(本人は凡人だと思ってる)
※コメディよりのラブコメ。時にシリアス。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる