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グレハス編
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ギルドを出れば、辺りはオレンジ色に染まっていて、急がなければ、と言われた方角に歩き出す。
ギルドに寄ってからだから、と考えて歩いていると、それらしい道に出て、言われた通りの噴水があった。
ただ、言われた方向と逆だから、と来た道の反対側の建物にかかっている看板を確認していく。
「あ、あった……」
からんからん、と音を立てて恐る恐る開けば、中は料理屋と言うにふさわしくいい匂いがしていた。
ん?と中にいた店員らしき人が近づいてくる。
「ん?お客さん?あー、でもなぁ、もうすぐ閉店なんだよ」
「あ、えっと、その、セルさんに、宿って」
「あぁ、宿の方のお客さんね。うーん、空いてたっけか」
ちょっと待ってろ、と言って彼はカウンターの中に入って行って、何やら確認している。
「あんた、運がいいな。一部屋だけ空いてる。金はあるのか?」
「あ、ある、よ?」
「一泊銅貨50枚、払える?」
「う、うん。だいじょう、ぶ……えっと、五日、ぶん?」
銀貨三枚を取り出してカウンターの上にあったトレーに乗せれば、まいど、と清算された。
「ただし、五日分じゃなくて六日分な」
「え、あ、そっか」
「ほら、これが部屋の鍵。部屋は一番手前で、出かけるときは一階に誰かしらいるから、声かけて鍵だけ預けて行ってくれ」
従業員の証、と上着の袖に描かれたお玉と包丁のマークを見せてきた。
この店の看板のマークと同じで分かりやすい。
「わ、わかった」
「飯は後で運んでやるから、一階の奥にある風呂にまず入ってこい」
昼に、川で体を洗ったばかりなのだが、匂うだろうか?と体の匂いを嗅ぐ。
「臭いって言ってんじゃねぇよ。体、冷え切ってんだろうが。あったまってこい」
ほれ、と触れた手は痛いくらいに熱くて、自分が冷え切っていることにようやく気が付いた。
鈍感にもほどがあるだろう、と仕方がないな、と言った顔で言われたが、仕方がない。気が付かなかったんだから。
言われた通りに荷物を部屋に置いてから階段下にある風呂に向った。
ちょうど誰も入っていないみたいで、一人体を洗い、湯船につかる。
やはり冷え切った体に、お湯の熱さはちょうどよくて、じわじわと体も温まってくるのを感じた。
それと同時にこみあげてくるものがあって、ぼろぼろと意図せず泣いてしまう。
「ふっ、くっ……っ」
目を閉じれば、今でも笑う姉がそこにいるようで。
湯の中でひざを抱え、顔を隠す。誰に見られているわけでもないのに、誰にも見られたくなくて。
「ねぇさん……」
ぽつり、とこぼした声に「なぁに?」と答えてくれる優しい声は、ない。
どれだけ追い求めたところで、ねぇさんは帰ってこない。
ばしゃっ!と顔にお湯を叩きつけるように浴びて、よし、と風呂から上がった。
着替えて、先ほどの彼に声をかければ、おう、と鍵を手渡される。
どうやら料理屋の方は営業を終了したらしく客の姿は一人として見当たらない。
宿の客は、みんな部屋にいるのだろうか?
「今、用意して持ってってやるから、あったかい格好して、湯冷めなんかするんじゃねぇぞ」
ほら、いけっ!と蹴りだされるように二階へ続く階段へ追いやられてしまう。
あまり気を使わなくて済むからか、ほっと息を吐いた。
ベッドと簡易な机があるだけの部屋で、マジックバッグの中身を整理する。
旅に必要なもの、必要がなくなったもの、お金、薬、など様々なものが入っていた。
必要がなくなったものは、ゴミ捨て場に明日行って処理しよう。
次はどこに向かうか、と真剣に地図を見つめる。
ここは大きな街だけれど、王都に近いわけではない。田舎も田舎だが、栄えている。隣国が近いからだろうか?
ぼんやりと地図を眺めていると、ノックの音がしたので扉を開けた。
「ほら、飯だぞ。ん?何だ、地図なんか眺めて。来たばっかだってのに、もう次の場所に行くつもりか?」
料理を置くために机を覗き込んだ彼は、ふと目に入る地図を見て首を傾げた。
「い、急いだ旅じゃない、けど、目的地、有った方がいいと、思って……」
「ん、そうか……じゃあ、ここなんてどうだ?」
そうして宿屋の店員が、指さしたのは、この街から南に延びる道を辿っていくと王都の少し手前の街があった。
レグラス、そう書いてある街は、ここと同じぐらいの大きさがある街だ。
「この街なら冒険者ギルドもあるし、近くに迷宮も色々あるし、冒険者なら住みよい街だと思うな」
もちろん、この街には負けるがな!と豪快に笑う彼は、自分より小さいのにしっかりした人だと思う。
「お、俺は冒険者じゃ……」
「ん?そうなのか?でも、それ、ギルドカードだろ?」
「こ、これは、受付の人に押し売り、されたから……」
「押し売りって、お前……面白いな!!もしかして、受付の人ってのはグルガスのおっさんか?」
そうだと、頷くとさらに彼は笑った。
「相変わらず見る目はあるけど、押しが強いな!わかるぞ、その気持ち!」
彼も相当、世話焼きだと思う。いやな気はしないけれど。
豪快に笑って、俺の肩を叩いた彼は、予定があるのか、食べた食器は明日片付けに来ると言って部屋を出て行った。
彼が部屋を出ていき、はぁ、と息を吐いた。
部屋の鍵を閉めて、窓際の机の前に座る。いただきます、と手を合わせた。
ふっと、窓の外を眺める。今日は月がない新月の夜だ。
月がないと、夜の移動ができないし、獣に襲われるリスクも高い。
だから、新月になる前にこの街につけた事は幸運だと思う。
「明日から、どうしよう……」
ご飯を食べ終わり、ベッドに腰を掛け空を見上げる。
寒くて、暗いこんな夜は、姉と一緒に抱きしめあって眠ったことを思い出す。
だけど、これからは一人で眠らなくてはいけない。それが、こんなに心細いなんて。
しんと寝静まった夜の街に、昼間の騒々しさは欠片もなくて、余計に寒々しく思い、早々にベッドに入って布団を頭から被った。
目をぎゅっと閉じるけれど、眠くはならない。
こんな時、どうしていたっけ?姉と一緒の時だって、そういった夜はあった。
『仕方がない子』
そう言って、歌を歌ってくれた優しい姉。
姉の歌を思い出していると、不思議と眠れたようだ。
気が付いたら朝になっていた。
姉に、頭を撫でられたような気がするが……気のせいだろう。だってもう、姉はいない。
ギルドに寄ってからだから、と考えて歩いていると、それらしい道に出て、言われた通りの噴水があった。
ただ、言われた方向と逆だから、と来た道の反対側の建物にかかっている看板を確認していく。
「あ、あった……」
からんからん、と音を立てて恐る恐る開けば、中は料理屋と言うにふさわしくいい匂いがしていた。
ん?と中にいた店員らしき人が近づいてくる。
「ん?お客さん?あー、でもなぁ、もうすぐ閉店なんだよ」
「あ、えっと、その、セルさんに、宿って」
「あぁ、宿の方のお客さんね。うーん、空いてたっけか」
ちょっと待ってろ、と言って彼はカウンターの中に入って行って、何やら確認している。
「あんた、運がいいな。一部屋だけ空いてる。金はあるのか?」
「あ、ある、よ?」
「一泊銅貨50枚、払える?」
「う、うん。だいじょう、ぶ……えっと、五日、ぶん?」
銀貨三枚を取り出してカウンターの上にあったトレーに乗せれば、まいど、と清算された。
「ただし、五日分じゃなくて六日分な」
「え、あ、そっか」
「ほら、これが部屋の鍵。部屋は一番手前で、出かけるときは一階に誰かしらいるから、声かけて鍵だけ預けて行ってくれ」
従業員の証、と上着の袖に描かれたお玉と包丁のマークを見せてきた。
この店の看板のマークと同じで分かりやすい。
「わ、わかった」
「飯は後で運んでやるから、一階の奥にある風呂にまず入ってこい」
昼に、川で体を洗ったばかりなのだが、匂うだろうか?と体の匂いを嗅ぐ。
「臭いって言ってんじゃねぇよ。体、冷え切ってんだろうが。あったまってこい」
ほれ、と触れた手は痛いくらいに熱くて、自分が冷え切っていることにようやく気が付いた。
鈍感にもほどがあるだろう、と仕方がないな、と言った顔で言われたが、仕方がない。気が付かなかったんだから。
言われた通りに荷物を部屋に置いてから階段下にある風呂に向った。
ちょうど誰も入っていないみたいで、一人体を洗い、湯船につかる。
やはり冷え切った体に、お湯の熱さはちょうどよくて、じわじわと体も温まってくるのを感じた。
それと同時にこみあげてくるものがあって、ぼろぼろと意図せず泣いてしまう。
「ふっ、くっ……っ」
目を閉じれば、今でも笑う姉がそこにいるようで。
湯の中でひざを抱え、顔を隠す。誰に見られているわけでもないのに、誰にも見られたくなくて。
「ねぇさん……」
ぽつり、とこぼした声に「なぁに?」と答えてくれる優しい声は、ない。
どれだけ追い求めたところで、ねぇさんは帰ってこない。
ばしゃっ!と顔にお湯を叩きつけるように浴びて、よし、と風呂から上がった。
着替えて、先ほどの彼に声をかければ、おう、と鍵を手渡される。
どうやら料理屋の方は営業を終了したらしく客の姿は一人として見当たらない。
宿の客は、みんな部屋にいるのだろうか?
「今、用意して持ってってやるから、あったかい格好して、湯冷めなんかするんじゃねぇぞ」
ほら、いけっ!と蹴りだされるように二階へ続く階段へ追いやられてしまう。
あまり気を使わなくて済むからか、ほっと息を吐いた。
ベッドと簡易な机があるだけの部屋で、マジックバッグの中身を整理する。
旅に必要なもの、必要がなくなったもの、お金、薬、など様々なものが入っていた。
必要がなくなったものは、ゴミ捨て場に明日行って処理しよう。
次はどこに向かうか、と真剣に地図を見つめる。
ここは大きな街だけれど、王都に近いわけではない。田舎も田舎だが、栄えている。隣国が近いからだろうか?
ぼんやりと地図を眺めていると、ノックの音がしたので扉を開けた。
「ほら、飯だぞ。ん?何だ、地図なんか眺めて。来たばっかだってのに、もう次の場所に行くつもりか?」
料理を置くために机を覗き込んだ彼は、ふと目に入る地図を見て首を傾げた。
「い、急いだ旅じゃない、けど、目的地、有った方がいいと、思って……」
「ん、そうか……じゃあ、ここなんてどうだ?」
そうして宿屋の店員が、指さしたのは、この街から南に延びる道を辿っていくと王都の少し手前の街があった。
レグラス、そう書いてある街は、ここと同じぐらいの大きさがある街だ。
「この街なら冒険者ギルドもあるし、近くに迷宮も色々あるし、冒険者なら住みよい街だと思うな」
もちろん、この街には負けるがな!と豪快に笑う彼は、自分より小さいのにしっかりした人だと思う。
「お、俺は冒険者じゃ……」
「ん?そうなのか?でも、それ、ギルドカードだろ?」
「こ、これは、受付の人に押し売り、されたから……」
「押し売りって、お前……面白いな!!もしかして、受付の人ってのはグルガスのおっさんか?」
そうだと、頷くとさらに彼は笑った。
「相変わらず見る目はあるけど、押しが強いな!わかるぞ、その気持ち!」
彼も相当、世話焼きだと思う。いやな気はしないけれど。
豪快に笑って、俺の肩を叩いた彼は、予定があるのか、食べた食器は明日片付けに来ると言って部屋を出て行った。
彼が部屋を出ていき、はぁ、と息を吐いた。
部屋の鍵を閉めて、窓際の机の前に座る。いただきます、と手を合わせた。
ふっと、窓の外を眺める。今日は月がない新月の夜だ。
月がないと、夜の移動ができないし、獣に襲われるリスクも高い。
だから、新月になる前にこの街につけた事は幸運だと思う。
「明日から、どうしよう……」
ご飯を食べ終わり、ベッドに腰を掛け空を見上げる。
寒くて、暗いこんな夜は、姉と一緒に抱きしめあって眠ったことを思い出す。
だけど、これからは一人で眠らなくてはいけない。それが、こんなに心細いなんて。
しんと寝静まった夜の街に、昼間の騒々しさは欠片もなくて、余計に寒々しく思い、早々にベッドに入って布団を頭から被った。
目をぎゅっと閉じるけれど、眠くはならない。
こんな時、どうしていたっけ?姉と一緒の時だって、そういった夜はあった。
『仕方がない子』
そう言って、歌を歌ってくれた優しい姉。
姉の歌を思い出していると、不思議と眠れたようだ。
気が付いたら朝になっていた。
姉に、頭を撫でられたような気がするが……気のせいだろう。だってもう、姉はいない。
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