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ぴかぴか
しおりを挟むやさしくリトを包んでくれた桜の光が、消えてゆく。
ぎゅうぎゅう抱きしめてくれるアリアスの背に、リトはそっと腕を回した。
「ふぇ、アリアス、しゃま、ご負担、ごめなしあ」
泣いて謝るリトに、アリアスはぶんぶん首を振る。
「リトがいてくれたから、気を失った後に覚醒できたんだよ! リトがいなかったら、気を失ったまま死んでたよ、痛すぎて!」
きもちわかるほど痛かったのが、アリアスの光魔法で楽になってる!
「痛いの、平気。アリアスしゃま、は?」
「……ほんとだ。痛みが消えてる!」
桜の瞳をきらきらさせる主人公に、光の方が目を細める。
「へぇえ、自力で光魔法が使えるなんて、優秀だねえ。えらいえらい」
頭をなでなでされたアリアスが、ぽぅっとしてた。
おそらくチョロインではないと思われるアリアスだが、光の方の輝くかんばせは凄い。
目に痛いほどだよ。
ほんとに発光してるよ!
「……あのぅ、僕たち、どうしてここに来たんでしょうか」
リトの血が止まったから、根本的疑問を解決する気になったらしいアリアスに、光の方は微笑んだ。
「かわいーから」
きらきらしてる。
にこにこしてる。
「………………は!?」
アリアスのかわいー額に、血管がビキビキしてる。
ち、違うお話になっちゃうよ!
「僕が、かわいーなって思った子は、光魔法を使わせてあげるの」
えへんと胸を張る光の方が、輝いてる。
ぴかぴかだ。
「……え、えと、あの、もしかして、光の精霊さまですか」
アリアスの問いに、光が瞬いた。
「うん!」
にこにこしてる。
光ってる。
間違いなく、光の精霊だ!
今気づいたとか、違うもん。
そうかなって思ってたもん!
頭、よわくないもん!
……中身、ジゼ父とおなじくらいとか、かなしくなるから考えないでおこう。
いいんだもん、5歳だもん!
あ、逃げないで──!
ひとりでわたわたするリトのしっぽがふさふさ揺れるのを、光の精霊さんが面白そうにぎゅむぎゅむしてる。
「はぅあ──!」
きゅ、急所なのですよ!
おさわりは、ジゼだけの特権なのです──!
……アリアスもはすはすしてたけど、あれは励ますためだから!
「セクハラ反対──!」
精霊に対して抗議の声を挙げてくれるアリアスが、勇者だ。
「なんか、動いてた」
不思議そうに光の方が首を傾げる。
「しっぽ、なのでし。急所、でし」
「そかそか」
頭をなでなでしてくれる。
しっぽもなでなでしてくれる。
「ふあふあだー♡」
悪気は微塵もなさそうだ。
人外だからね。
常識とかも違うよね。
ふわふわの耳も、なでなでなでなでしてくれた。
「もふもふだ──♡」
「セクハラセクハラ!」
抗議してくれるアリアスが、羨ましそうに唇を尖らせた。
ぽふぽふリトを抱きしめて、堪能したらしい光の方は、にこにこした。
「かわいーから、加護、あげちゃう!」
ちゅ、とやわらかな光が、おでこに触れる。
パァアァアァア──!
あふれゆくまばゆい光が、リトを包んだ。
「きみにもあげる」
にこにこした光の方が、アリアスの額に口づける。
ファアァアア──!
桜の光に包まれるアリアスの周りに、桜吹雪が舞い踊る。
まさにBLゲームのスチル、魔力覚醒だ!
「困ったことがあったら、呼べばいいよ。楽しい時にもね!」
光の方が、笑って手を振ってくれた。
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