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……はじめてさん……?*
しおりを挟む「……あ、あぁっ……ひぁ……あ、あ──……♡」
悲鳴みたいな声が溢れる。
それは、確かに、悦びの声だった。
絶対無理なのに、ふつうなら間違いなく裂けてるのに、出し入れなんかしちゃったりしたら、内臓までおかしくなって、命の危険を感じると思うのに。
伝説の香油、すごい。
はじめてさんなのに、痛くないよ!
というか、気持ちよくて、こわい。
なにこれ!!
きもちいいんですけど!
お尻に巨大なの入れるの、こんなに気持ちいいの?
え、うそ、皆そうなの?
こ、これはちょっと違うと思う!
伝説の香油、ありがとう!
「ルル、痛い? くるしい?」
泣きだしそうなレトゥリアーレに、首を振る。
「レリアの、熱くて、おっきくて、きもちいぃよぅ」
発火しそうに真っ赤になったレトゥリアーレが、先走りでとろとろの僕のを触ってくれる。
「……ルルの、かわいい。
でも、お尻が気持ちいいなら、お尻でイこうね」
するりと撫でて、すぐ離れた手に、さみしくなる暇もなかった。
「あ、あ──! ひぁ──♡」
ぐちゅり。
抜かれて、
ずぷり。
刺される。
おっきくて、熱くて、硬くて、ゴリゴリ、ナカを擦ってくれる。
めちゃくちゃ気持ちいいところがあるらしいけど、なんか、全部が気持ちよくて、どこなのか、わからない。
「はん♡……はん♡……ぁ、あっ……あ、あぁん♡」
自分の声だなんて信じられない、高くて、甘い、とろけそうな声が、自分の口から、あふれてく。
そのたび、レトゥリアーレの瞳が、やさしく細められて、情欲の炎が揺らめいた。
「つらくない?」
こくこく頷いた僕は、ぎゅうぎゅう、レトゥリアーレに縋りつく。
開いた足は、大しゅきホールドだ。
はずかしい……!
けど
「レリアのおっきぃの、きもちいぃよぅ♡」
初めてなのに、すんごいのをずっぷり嵌められて、目を♡にして、涎を垂らしてよがってるなんて、口から零れるのは、悦びの声だなんて、自分のことだと思えないのに、恥ずかしくてたまらないのに。
気持ちよくて、たまらない。
揺れる腰に、レトゥリアーレが、やさしく笑って、僕の頭をなでてくれる。
「ルル、えっちで、かわい♡」
ちゅっちゅしてくれたら、僕の♡の目が、さらにとろけた。
ずちゅん。
「あぁあん♡」
奥を突かれるたび、伝説の香油が擦り込まれてしまうのか、奥がきゅんきゅん、切なくなる。
無茶をしてしまったから、伝説の香油頑張れ! という気持ちなのか、レトゥリアーレはずるりと引き抜いては香油を塗り直して、奥まで捻じ込んでくれるから、僕のなかは、奥の奥まで香油まみれだ。
「あ、や、……レリア、香油、だ、め……!」
「くるしい?」
あわあわしたレトゥリアーレが顔を覗き込んでくれるのに、僕はふるふる首を振った。
「奥……きゅんきゅんしちゃう……」
見開かれた蒼の瞳に、炎が揺らめいたのが、見えた気がした。
「いっぱい、香油塗ろうね、ルル」
だばだば、香油をなすりつけたおっきいのを、ぐりぐり、奥まで捻じ込まれる。
「あぁああ──♡」
気持ちよくて仰け反った身体の一番奥が、えっちな期待に、蠢いた。
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