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テスト来た!
しおりを挟むディゼとたっぷりいちゃいちゃして、らぶ嵌めえっちしてもらって♡
めちゃくちゃあんあん啼いて失神した次の日の朝、胡乱な目のゾイに
シーツを渡されるまでが、一日のルーティンになってきた!
ゆ、揺らしてごめんね、ゾイ!
かあちゃんも、耐震魔法は管轄外みたいだよ。
しかし、俺が、しあわせすぎる!
毎日、毎晩、ディーといちゃらぶ♡♡♡♡♡
……悪役なのに、いいのかな。
♡の目で登校した俺は、教室に張り出された春試験の日程に、愕然とする。
何にも勉強してないよ!
頭のなか、えっちな薬でいっぱいだった!
しかし、俺には、チートがあるのです。
いでよ、前世の記憶!
という訳で、試験問題、丸わかりなんだなー♪
ディゼに逢うまでに、何巡もしてやりこんだから、試験問題、丸憶え!
ふつうさ、触手産卵エンドとか、出てくる隠しキャラとか、行ったらだめな
闇エンドとか、そっちを憶えてると思うのに、試験問題をばっちり憶えてるとかね。
違う方向に頑張ってる気がする俺の脳みそのおかげで、試験はばっちしだ!
どーんと来い!!
勉強皆無なのに、ふんふん鼻歌な俺を、トエは残念なものを見る目で見てた。
「ひ、ひどい!
見てろよ!」
俺のチートが、火を噴くぜ!
自信満々でテストに臨んだのは、俺と主人公だけっぽい。
転生仲間ね。
……転生敵??
うん。
転生敵。
ふんふん鼻歌を歌いながら、ぺらんと試験問題をひっくり返した俺は、固まった。
「………………うそ…………」
前世の知識、壊滅…………!!
一問も、一緒の問題がない――――!!
ぎゃぁああああアアア――――――!!
魔力最高クラスの主人公の心の叫びも、一緒に聞こえた気がする。
で、でも、授業、頑張って聞いてたから!
ノート頑張って取ってたから!
俺は懸命に鉛筆を走らせた。
試験結果は1週間後に玄関を入ってすぐの掲示板に張り出される。
ぴかぴかの真っ白な御殿に輝く成績順位表に、引き攣った。
い、一問も記憶と一緒じゃなかったけど、で、でも、俺、頑張ったよ!
このキォタナ魔法学園の恐ろしいところは、成績上位10名じゃなくて、
最下位までばっちり貼り出されることだ。
しかも、1年と2年と3年で皆同じテストを受けるとか、酷すぎない?
いや、ゲーム上、3つもテスト作って、更に成績順位決めるとか、
めんどくさかっただけだって、解ってるよ!
だから、テストはひとつ、成績順位表もひとつの、シンプル設計だ。
うわあん!
い、一番になるはずだったのにぃいいいい――――!
名前張り出しとか、真剣にやめてほしいよ――――!
ど、どきどきする――――――!!
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