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おしおきの次の日も、登校するよ!

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 次の朝、替えのシーツと制服のリボンを持ってきてくれた寮監ゾイは、筋肉を
もりもり盛りあげて笑う。


「防音魔法は、最高強度のを掛けような!
 3重掛けは、意外に穴が多い。
 盛大に潮を吹くのもいいが、掃除はきちんとするように!
 シーツは、毎日替えると洗濯料金が追加される。
 制服のリボンは、えろい用途に使用しないこと!!」


 ディゼと一緒に、燃える頬で項垂れた。


 丸聞こえだ――――――!!!







 かあちゃんの天下一な尻には遥かに及ばない能力しかない俺は、ちょっと、
へろへろだ。

 いや、あんだけ結腸ずぽずぽされて、潮吹きまくって失神して、歩けてるだけで
凄いだろう!

 学校行けるとかすごい!
 かあちゃん、ありがとう!


 よれよれしてる俺に、ディゼがにやにやしてるのは、ちょっとくやしくて、
なのに、ちょっと、うれしい。

 めちゃくちゃ愛しあった……というより、めちゃくちゃお仕置きされた?


 あれ? 愛??

 いや、たぶん、愛!!

 ♡♡♡


 …………死ぬほど気持ちよかった…………♡

 どうなっちゃうのかなって怖いけど、またえっちなお仕置きしてくれるって
言ってくれたら、目が♡になって、はあはあ♡ しちゃうと思う。

 ……人間て、あんなに潮吹けるんだなあ。

 あ、俺、人間じゃなかった!


 縛られて腫れあがってた俺のも、何とか無事みたいだ。

 えらい! よく耐えて頑張った!
 さすが、淫魔の血を継ぐ俺! えろ特化だからね!



 ちょっぴしよれよれしつつも、ふんふん、キォタナ学園のBGMを歌いながら
登校していると、トエが肩を叩いてくれる。

「おはよー、リユィ!
 鼻歌? かーわい♡」

 にこにこするトエに、俺は早速500円玉を取り出した。
 寮監のゾイに頼んで、両替も済ませてある!


「トエ、昨日はありがとー。
 これ、500円」

「お! 文無しじゃなくなったんだね」

 銀の硬貨を受け取ったトエが、瓶底眼鏡をずり上げて、笑ってくれる。


「へへ。先輩が、バイトさせてくれたんだ!」

「へえ! 誰?」

「メファ先輩」

 瓶底眼鏡の向こうの目が、見開かれた気がした。


「……ものすんごく可愛いけど、ものすんごく冷たい?」

「いや、やさしかったけど。
 昼飯半分くれたし」


「…………うわあ。メファルート、確実に進んでるな……」

 ぼそりと呟かれた声に、俺は目を瞠る。


「トエ、やっぱり、転生者……」

「早く校舎に入れ――――!!
 遅刻だぞ――――!!」

 テチが大声で手を振って、俺とトエは慌てて駆けだした。



「ご、ごめん! 遅刻寸前だったのに!」

「謝る前に、走れ――――!!」

 テチの声に、わたわた駆ける。

 めちゃくちゃ頑張って走ってるのに、トエより遅いのは、今日の俺は、ちょっと
よれっとしてるのと、俺の足が、ちょぴっとトエより短いからだと思う!!


 俺の足が遅いんじゃないもん!






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