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ごほうび?*
しおりを挟むくぷり
濡れた音が、隙間風の涼しい、おんぼろ寮のちいさな部屋に響く。
今日はディゼが、防音魔法を掛けてくれた。
3回!
俺も外に出て、ちゃんと掛かってるか確認した!
今日はばっちり!
あんあん♡ 言いまくっても大丈夫!
「ぁ、あん♡ ディー……♡ きもち、ぃ……♡」
安心して、えっちな声が出せるよ!
…………いや、初めての日も、思いきり出してたけど…………
「あーもー、リユィ、部屋に連れ込まれて、いきなり尻開かれて、いきなり指
突っ込まれたら、ふつうは抵抗するの!
なんで縋って目が♡なんだよ!
お仕置きにならないだろ!」
怒るディゼの顔が真っ赤で、にやけてるよ!
はあ、にやけてても、輝くようにかっこいー推し、最高――!!
その推しが、俺のお尻に、指入れて、くちゅくちゅ弄ってくれてるんだよ?
これから俺に、おっきいのを嵌めて、お仕置きしてくれるんだよ?
目が♡にならずして、なんとする!
「だって、うれしぃよぅ、ディー♡」
ぎゅう、とディゼの細い腰に足を絡めたら、真っ赤になったディゼが、
大きな掌に顔を埋めた。
「……リユィには、抵抗とか、ないのか」
「うん♡」
「お仕置きとか、ぜんぶ、ご褒美なのか」
「うん♡」
こくこく頷く僕に、真っ赤な尖った耳で、ぎゅうぎゅうディゼが
抱きしめてくれる。
「あぁああ!! もう、かわい――――!!!」
ちょこっとでも、気に入ってくれてるのかな??
思うと、ふわふわ、顔が熱くなる。
「えへへ。
うれしい。
ディー、大すき♡」
きゅう、と抱きついたら、真っ赤な耳で、ぎゅうぎゅうしてくれた。
「……リユィが可愛くて、食べちゃいたい」
「食べて、ディー♡」
ディゼがいじってくれて、もうきゅんきゅん♡ 濡れ濡れのえっちなお尻を
割り開く。
「いけない俺に、お仕置き、してください♡」
真っ赤になったディゼが、鼻を押さえた。
「…………リユィ、えろ過ぎ…………!
どこで覚えたぁあアア!!」
怒るのに、にやけてるディゼが、かわい――!
「え、えと、前世の、えっちな、オンライン小説?」
「…………なんか、リユィの前世、めちゃくちゃえろいんだな」
俺は、深々と頷いた。
「2次元はね。
3次元は俺、残念で、ひとりぽっちで、何にもなかった。
だからディーが、ぜんぶ、はじめて」
ぎゅうう、とディゼに抱きついて、熱い頬で笑う。
「ディーの傍に生まれて、うれしい。
俺のはじめて、ぜんぶ、ディーがもらってくれた。
めちゃくちゃ、うれしい。
ね、俺に、えっちなお仕置きして、ディー♡」
真っ赤なディゼが、俺の腰を抱き寄せる。
「あああ! もう!!
泣いても知らねーからな!!」
吊りあがる緋の瞳さえ、やさしくて、甘い。
「ディーがしてくれるの、ぜんぶ、ご褒美だもん♡」
ぎゅうぎゅうディゼに抱きついて、熱い頬で、とろけて笑っていた俺は……
えっちなお仕置きの何たるかを、全く解っていませんでしたぁアア――――!!
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