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ごはん恵んで貰ったよ!
しおりを挟む「これ……」
「学食の人気メニューだよ。
僕にはちょっと、量が多くて。半分こ」
ふうわり笑ってくれるメファは、ほんとに、くんにゃりしちゃうほど、かわいー♡
髪、ふわふわ!
笑顔、ほわほわ!
最高の癒し!
最高のかんばせ!
「……はー……メファ、かわいー……♡」
うっとりしたら、メファが笑う。
「久しぶりに褒められたなあ。
皆、僕が、怖いんだって。
魔力が、強すぎるから」
きょとんとした俺は、頷いた。
「メファ、エルフだもん。当たり前だよな」
「しー。
言ってないんだからね」
め、と怒るメファまで、かわい――――!!
きゃ――――――!!
目を♡にして跳びあがって喜んでたら、ぱふりと大きな掌が降ってくる。
「こら。早速浮気するな。
ゆうべが初夜だぞ!? わかってんのか!」
緋の瞳を吊りあげたディゼが降ってきて、跳びあがった俺は、ディゼの細い腰に
抱きついた。
俺、ちっちゃいから、抱きつくと、ちょうどディゼの腰なんだよ。
ジャストフィット!!
「メファが、かわい――――!!
俺に、サンドイッチ恵んでくれた! 見て、ディー!」
喜ぶ俺に、ぽかんとしたディゼは、溜め息をつきつつ、俺の頭をくしゃくしゃに
した。
「こら。
俺は、怒ってるんだぞ」
「だって、メファ、かわいー!
エ……ごほんこほん。こんなかわいーの初めて見たから!
かわいくて、やさしー!
腹減りの俺に、パン恵んでくれた!」
エルフと言いかけて、あわてて止まった。
初! 生エルフだよ!
憧れのエルフ!
かわい――!
メファのほんとうの姿は、つんと尖った耳で、後ろに透明な羽が生える。
光り輝いて、きらきらして、エルフって感じだった!
今は魔法で、尖った耳も、羽も隠してるみたい。
隠されてても、可愛いメファ!
生で見れるとか、最高!
R18BLゲームだから、そんな可愛いメファとも、えっちがあるんだよ。
凄いよな。
メファとは、してもらうか、するか、選べたよ!
最高に可愛いえっちで、癒しだった。
リバも選べた。最高だった!
「……はー♡……かわい……♡」
涎を垂らしそうな俺に、ほんのり赤い顔で、メファがくすぐったそうに笑う。
「そんなに褒められたの、初めてだよ。
いつも、いじわるそう、冷たそうって言われて、敬遠されるのに」
そうそう、メファ、ツンデレキャラ枠だった!
あれ? でも俺には、最初から、やさしくね?
「メファ、俺には、最初からやさしいよ。
パンくれた! ありがとー!」
照れて熱い頬で笑ったら、メファはちょっと目を見開いた。
ほんのり、メファの耳の先が赤くなる。
「はやく食べて。
お昼休み、終わっちゃうよ」
こくこく頷いた俺は、ぱくりとバゲットに齧りつく。
俺を見つめるはちみつの瞳が、やわらかに細められた。
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