26 / 37
拾い者
しおりを挟む
大きな建物に案内され、クランマスターの部屋へと向かって行く。
門の所ではデカデカに『AB』の看板が建ててあった。
中では受け付けを担当する人が見えたり、製作陣の物音が聞こえたり、クランの戦闘メンバーが歩いている。
「「凄い」」
「大規模クランですからね。⋯⋯聞いてませんね」
俺達は目的地に到着した。
そこでは椅子に腰掛けた威厳のある女性が居る。
俺らが入るとにこやかに微笑む。
「先日はウチのメンバーがすまない」
「⋯⋯」
「弁償を渡してやれ」
金を受け取り、懐にしまう。そのまま俺達はトンズラしようとしたら、副マスターが扉を抑えた。
「すまない。まずは話を聞いて欲しい」
「なんですか?」
「うむ。こちらが悪いのは分かっている。だけど、彼も実力者なんだ。だが気絶した⋯⋯」
「つまり?」
「そうだね。回りくどいのは止めよう。君達、アルティメットバハムートのクランに入らないか?」
俺はサナを見る。
サナは「面倒臭いから任せた!」と言う満面の笑みを浮かべた。
なので、俺が対応する。
「俺達は何処かを拠点にするつもりはありません」
「そうか。それは残念だ。話的に君達はまだ魔力の扱いが成ってない。ここに入れば、最高の教育を施そう。寄り強く成れると思うよ?」
「俺は強さに興味無いです。いえ、訂正します。既に必要無いです。ただ、生きる為に学び成長するだけ。ありがたいお話ですが、お断りします」
「そうか。それは非常に残念だ。君達の様な未来がとても明るい人を我々は常に欲しているのでね」
そして、俺が扉に手を掛けた時、サナが刀を抜いて俺の背後の空を斬った。
俺も気づいていたが、懐に隠してあるので、サナの方が速い。だから任せた。
しかし、サナが斬ったのは空気のみ。
「はは。驚く素振りも無いのか。安心してくれ。薄く魔力を込めた殺意の刃だ。当たっても害は無いよ。やっぱり。惜しい。とても惜しい」
「⋯⋯」
本心なのか分からないが、マスターの言葉を聞きながら俺達は黙って外に出た。
その後のクランマスターの部屋での副マスターとの会話。
「宜しかったのですか? 昨日の事で我々の信用はかなり落ちてますよ」
「まぁね。だけど、彼が頑張っていたのも事実。昨日の事を悔い改めてくれたら十分だ。それよりも、あの様な将来有望の若者を逃した方が惜しい。とても惜しい」
「そうですね。マスターの殺気にも気づくとは。あの女の子はとても興味深いです」
「⋯⋯へ? 君は馬鹿なのか? どっちも完全に反応してたぞ?」
「そ、そうなんですか? 男の方は何も感じている様子では無かったのですが」
「はぁ。君は実力はあるし頭も良い。だけど、観察力は本当に低いね。だから他支部を任せられないんだよ」
「すみません」
◆
俺達はその後も魔力の練習をしたりして時間を潰して、夜と成った。
俺達は別れて散歩する事にした。
「お?」
街灯が照らされる街道から外れ、暗い裏路地に倒れている人を発見した。
腹部から血が流れており、黒い服に染み込んでいた。
「ギリギリ致命傷は避けてるな」
腕輪から回復薬を取り出して、傷口に垂らす。
傷が徐々に治って行く。傷が塞がったので、汚れ等を拭いて担いだ。
「⋯⋯女性だったかぁ」
顔が見えずに分からなかったが、担いだ時に感じた感触で完璧に女性だと分かった。
血が染みている服を着た女性を担いでいるなんて目立って仕方がない。
なので、家屋の上を進んで宿に戻り、窓から入る。
「サナがやった方が良いんだけど、許してください!」
俺は悪くない。悪くない。完全に絵面はアウトだが、許して貰いたい。
仕方の無い事なんだ。これはやらなくてはダメな事なんだ。
「シャッラああああ!」
終了したら、一度外に降りて、中央ホールから再び登る。
これできちんと帰って来た扱いになる。
◆
ゆっくりと目を開き、周囲を見渡す。
服装は変わってない。
「ここは」
私はゆっくりと周囲を見渡す。
記憶が朧気で、最後の記憶は任務途中で遭遇した護衛と戦闘になり、深手を負ったところだ。
斬られた部分を確認する。
「回復してあるのか」
完璧とは言わないが、傷だけは塞がっていた。
誰かに拾われたのか?
「お、起きたか?」
「ッ!」
タオルを洗面台から持って出て来た男に私はすぐに反応出来なかった。
普段ならこんな近くの相手なら気配を察知出来る。
だが、気配を一切感じ無かった。疲れているのだろうか?
「むっ?」
私は懐に隠してあるナイフに手を伸ばした。
だが、そこにナイフは無かった。
「チィ」
助けて貰った恩はあるが、私の職業柄良くない。
すぐさま戻らないといけない。その為、私は目の前の男に格闘技を持って攻撃を仕掛ける。気絶させるのに武器は要らない。
だが、私の攻撃の力を利用して絡め技を披露された。
「ふにゅ」
床に優しく押し倒されて拘束される。そのまま傷があった場所をつねられ、激しい痛みを味わう。
「まだ傷は治ってないね。安静にしてな」
ベットに荷物の様に投げられた。私の扱いが雑である。喋り方は年下に向けるモノだ。私は彼よりも年上に感じるのだが⋯⋯。
「⋯⋯何も聞かないのか?」
「名前は?」
「無い」
「分かった。無いさん」
「ふざけているのか! お前なんか本調子なら倒せる!」
「はいはい。俺はユウキ、傷が癒えるまでここに居ると良いよ」
「⋯⋯」
「そう警戒しなくても」
男と二人で警戒しない女は居ない。
それだけでは無く、装備してあった武器が全て没収されている。
きっと相手は私の存在に気づいているだろう。だと言うのにこの場に居させる。
その意味が分かっているのだろうか?
「たっだいまー! お兄ちゃんなんか変な気配するけど、あの子は誰かなぁ?」
「怖い目をするな。拾ったんだよ」
「騎士さん呼ぶね?」
「呼ぶな」
銀色の髪をした女の子が入って来た。
気配は無意識で私は消せる。だと言うのに見破って来た。
元々認識しているならともなく、口振りに入って来る前に私の存在には気づいている。
黒髪の少年、銀髪の少女、この二人は一体何者なんだ?
「あの、変な事されてませんか?」
「⋯⋯絡め技をされました」
「お兄ちゃん!」
「正当防衛だ!」
ジリジリと詰め寄る妹?にちょっと下がる男。
私はどうすれば良いのか分からず、ただ警戒するしか無かった。
痛みはまだ引かない。
外を自由に動ける様に成るには後二日は掛かるだろう。
この二人がもっと高級の回復薬かそれ相当の回復魔法を使ってくれるなら話は変わるが。
きっとそれは無いだろうな。
「だいたい女の子拾って来るとか有り得ないでしょ!」
「仕方ないだろ! 血を流して倒れてたんだから!」
「だからって──」
この二人、何時まで言い争いを続けるんだ?
門の所ではデカデカに『AB』の看板が建ててあった。
中では受け付けを担当する人が見えたり、製作陣の物音が聞こえたり、クランの戦闘メンバーが歩いている。
「「凄い」」
「大規模クランですからね。⋯⋯聞いてませんね」
俺達は目的地に到着した。
そこでは椅子に腰掛けた威厳のある女性が居る。
俺らが入るとにこやかに微笑む。
「先日はウチのメンバーがすまない」
「⋯⋯」
「弁償を渡してやれ」
金を受け取り、懐にしまう。そのまま俺達はトンズラしようとしたら、副マスターが扉を抑えた。
「すまない。まずは話を聞いて欲しい」
「なんですか?」
「うむ。こちらが悪いのは分かっている。だけど、彼も実力者なんだ。だが気絶した⋯⋯」
「つまり?」
「そうだね。回りくどいのは止めよう。君達、アルティメットバハムートのクランに入らないか?」
俺はサナを見る。
サナは「面倒臭いから任せた!」と言う満面の笑みを浮かべた。
なので、俺が対応する。
「俺達は何処かを拠点にするつもりはありません」
「そうか。それは残念だ。話的に君達はまだ魔力の扱いが成ってない。ここに入れば、最高の教育を施そう。寄り強く成れると思うよ?」
「俺は強さに興味無いです。いえ、訂正します。既に必要無いです。ただ、生きる為に学び成長するだけ。ありがたいお話ですが、お断りします」
「そうか。それは非常に残念だ。君達の様な未来がとても明るい人を我々は常に欲しているのでね」
そして、俺が扉に手を掛けた時、サナが刀を抜いて俺の背後の空を斬った。
俺も気づいていたが、懐に隠してあるので、サナの方が速い。だから任せた。
しかし、サナが斬ったのは空気のみ。
「はは。驚く素振りも無いのか。安心してくれ。薄く魔力を込めた殺意の刃だ。当たっても害は無いよ。やっぱり。惜しい。とても惜しい」
「⋯⋯」
本心なのか分からないが、マスターの言葉を聞きながら俺達は黙って外に出た。
その後のクランマスターの部屋での副マスターとの会話。
「宜しかったのですか? 昨日の事で我々の信用はかなり落ちてますよ」
「まぁね。だけど、彼が頑張っていたのも事実。昨日の事を悔い改めてくれたら十分だ。それよりも、あの様な将来有望の若者を逃した方が惜しい。とても惜しい」
「そうですね。マスターの殺気にも気づくとは。あの女の子はとても興味深いです」
「⋯⋯へ? 君は馬鹿なのか? どっちも完全に反応してたぞ?」
「そ、そうなんですか? 男の方は何も感じている様子では無かったのですが」
「はぁ。君は実力はあるし頭も良い。だけど、観察力は本当に低いね。だから他支部を任せられないんだよ」
「すみません」
◆
俺達はその後も魔力の練習をしたりして時間を潰して、夜と成った。
俺達は別れて散歩する事にした。
「お?」
街灯が照らされる街道から外れ、暗い裏路地に倒れている人を発見した。
腹部から血が流れており、黒い服に染み込んでいた。
「ギリギリ致命傷は避けてるな」
腕輪から回復薬を取り出して、傷口に垂らす。
傷が徐々に治って行く。傷が塞がったので、汚れ等を拭いて担いだ。
「⋯⋯女性だったかぁ」
顔が見えずに分からなかったが、担いだ時に感じた感触で完璧に女性だと分かった。
血が染みている服を着た女性を担いでいるなんて目立って仕方がない。
なので、家屋の上を進んで宿に戻り、窓から入る。
「サナがやった方が良いんだけど、許してください!」
俺は悪くない。悪くない。完全に絵面はアウトだが、許して貰いたい。
仕方の無い事なんだ。これはやらなくてはダメな事なんだ。
「シャッラああああ!」
終了したら、一度外に降りて、中央ホールから再び登る。
これできちんと帰って来た扱いになる。
◆
ゆっくりと目を開き、周囲を見渡す。
服装は変わってない。
「ここは」
私はゆっくりと周囲を見渡す。
記憶が朧気で、最後の記憶は任務途中で遭遇した護衛と戦闘になり、深手を負ったところだ。
斬られた部分を確認する。
「回復してあるのか」
完璧とは言わないが、傷だけは塞がっていた。
誰かに拾われたのか?
「お、起きたか?」
「ッ!」
タオルを洗面台から持って出て来た男に私はすぐに反応出来なかった。
普段ならこんな近くの相手なら気配を察知出来る。
だが、気配を一切感じ無かった。疲れているのだろうか?
「むっ?」
私は懐に隠してあるナイフに手を伸ばした。
だが、そこにナイフは無かった。
「チィ」
助けて貰った恩はあるが、私の職業柄良くない。
すぐさま戻らないといけない。その為、私は目の前の男に格闘技を持って攻撃を仕掛ける。気絶させるのに武器は要らない。
だが、私の攻撃の力を利用して絡め技を披露された。
「ふにゅ」
床に優しく押し倒されて拘束される。そのまま傷があった場所をつねられ、激しい痛みを味わう。
「まだ傷は治ってないね。安静にしてな」
ベットに荷物の様に投げられた。私の扱いが雑である。喋り方は年下に向けるモノだ。私は彼よりも年上に感じるのだが⋯⋯。
「⋯⋯何も聞かないのか?」
「名前は?」
「無い」
「分かった。無いさん」
「ふざけているのか! お前なんか本調子なら倒せる!」
「はいはい。俺はユウキ、傷が癒えるまでここに居ると良いよ」
「⋯⋯」
「そう警戒しなくても」
男と二人で警戒しない女は居ない。
それだけでは無く、装備してあった武器が全て没収されている。
きっと相手は私の存在に気づいているだろう。だと言うのにこの場に居させる。
その意味が分かっているのだろうか?
「たっだいまー! お兄ちゃんなんか変な気配するけど、あの子は誰かなぁ?」
「怖い目をするな。拾ったんだよ」
「騎士さん呼ぶね?」
「呼ぶな」
銀色の髪をした女の子が入って来た。
気配は無意識で私は消せる。だと言うのに見破って来た。
元々認識しているならともなく、口振りに入って来る前に私の存在には気づいている。
黒髪の少年、銀髪の少女、この二人は一体何者なんだ?
「あの、変な事されてませんか?」
「⋯⋯絡め技をされました」
「お兄ちゃん!」
「正当防衛だ!」
ジリジリと詰め寄る妹?にちょっと下がる男。
私はどうすれば良いのか分からず、ただ警戒するしか無かった。
痛みはまだ引かない。
外を自由に動ける様に成るには後二日は掛かるだろう。
この二人がもっと高級の回復薬かそれ相当の回復魔法を使ってくれるなら話は変わるが。
きっとそれは無いだろうな。
「だいたい女の子拾って来るとか有り得ないでしょ!」
「仕方ないだろ! 血を流して倒れてたんだから!」
「だからって──」
この二人、何時まで言い争いを続けるんだ?
0
あなたにおすすめの小説
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる