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終わりと始まり
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戦争と言うのはなんだろうか。ただ争って、命を削り合い、結果意味の無い戦いになる。
俺から見たら、ただの地獄だった。
俺達の使う武器は所謂『旧式』である。
そして、ごく稀に人間は『魔力』と呼ばれる特別なエネルギーを持つ。
そんな魔力を使って扱う武器を『新型』或いは『魔道具』と呼ぶ。
そんな俺も魔力を持って生まれた。だが、我が国は魔力を嫌い、魔力を使った発展はしていない。
故に、新型の武器は無い。
そして、今相手にしているのは、新型が発展し、最強の国となった相手だった。
「なんだよ、あれ」
誰が発した言葉かは分からない。
目の前に居るのを一言で表せば『巨人』である。目の前と言っても、とても遠くに居る。
しかし、はっきりと見える。そんぐらいに大きい。
そんな巨人が大きな口を開けて、そこに魔力を溜めて放って来た。
それが、地獄の始まりだった。
「やば──」
一瞬の光が全てを覆い尽くす。大地を溶かし、空気を振動させる。
そして、積み重ねた経験も、築き上げた信頼も、憧れの先輩達も、大切な友達も、そして家族も失った可能性がある、そんな一瞬だった。
◆
一夜にして俺達の国は終わった。
たった一つの兵器により。
何とか生き残った俺は生き残りの仲間を探している。
衝撃波だけで気絶したので、辺りには死体が転がっていた。
そう言いたかった。
確かに死体はあるが、少し歩けば、抉れた大地が広がっていた。死体すら残らない一撃。殆どの死体は無いと思う。
「誰か! 誰か起きてないか!」
俺の叫びに反応してくれる人は居ない。
待て! 今回の戦には妹も来ている。
違う部隊で、まだ新人だから後ろの部隊だ。
「はぁはぁ。ユウキ!」
「テオ!」
テオ、俺の友人である。
仲間の亡骸を見て、嫌な顔をする。今更死体を見ても、悲しみは来ても吐き気は来ない。
「なんだよ、アレ! 皆、あんなので、クソ!」
「⋯⋯生き残りを探そう」
「だな。ユウキはあっちを見てくれ」
「ああ」
そして次々に生き残りが出て来る。
兵器の攻撃を諸に受けず、衝撃波だけの人達だったのだろう。
「お兄ちゃん!」
「のわ!」
後ろから飛びつかれた。
死体の上に倒れそうになるが、それはダメなので、必死に耐える。
涙を流しながら妹が喜んでいる。
銀髪の前髪から覗く目は腫れている。
「ミアちゃんも、アヤちゃんも。皆、みんなああ!」
「サナ! 大丈夫、大丈夫だから」
流石に隊長レベルの人達は居なかった。中心に居たので、諸に攻撃を受けたのだろう。
取り敢えず、国に戻ると言う選択肢を取った。
だが、見てしまったのはおぞましいモノだった。
サナが膝から崩れ落ちる。
予想はしていたさ。違うな。予想以上だ。だけど、やはり見ると辛いな。
「俺達の国には魔力持ちが生まれる事は本当に稀だ。そして、あいつらが望むのは魔力保有者。持たざる者は用無し、ゴミは処分される⋯⋯そう言う事か、クソっ!」
老人赤ちゃん関係なく、殺されている国の姿だった。
中に入って俺達が向かうのは王城である。
王城を探索して仲間の一人が報告する。
「陛下は秘密の道から逃げていたよ」
「お兄ちゃん、私達の王様はクズだね」
「皆我が身が一番だ。そう責めるな」
サナの頭に手を乗せる。怒りの顔は簡単には緩まなかった。
そして、残った武器を掻き集め、各々の道を考える。
家族を失った者は泣き叫び、友を失った人も泣き叫ぶ。
俺も例に漏れず、泣いた。
死んだ人を弔った後、また来る可能性があり、俺達は歩みを進める事にする。
「テオはどうすんの?」
「東の方に、従兄弟が住んでる村があるんだ。一応そこに向かう予定。ユウキ、お前らそう言うの居ないだろ? 俺と来ないか?」
「サナはどうする?」
「お兄ちゃんに任せるよ」
「そっか。ごめん。俺は違う場所に向かう」
「どこに行くんだ?」
「全ての生命が平和に暮らすって言う、理想郷」
「おとぎ話じゃねぇか」
「どうせ行先は無い。それに、お邪魔したら確実に俺らは迷惑だ。友にそんな迷惑は掛けられない。じゃ、また会おう」
「ああ。ちゃんと生きろよ」
そして、俺達は宛のない旅を始める。
◆
あれから何日経ったのだろうか?
今は川で体を洗いながら服も洗っている。
武器は剣とナイフとライフル、弾は120発って所だ。
基本的に剣で獣を倒して、研石できちんと手入れする。
「お兄ちゃんに髪を洗って貰うの好きー」
「そっか」
最初の方は暗い顔で毎晩泣いていたサナもだいぶ落ち着いて、笑顔が出る様に成った。それでもどこか、寂しそうだ。
と言う俺も心のどこかで夢では無いのか、そう考えている。
旅を通して、心が癒えると良いな。
サナの裸を見ても何も思わない。妹だしね。
「にしても、旅にその体は不便じゃないか?」
「胸を削ぎ落とせと?!」
それから串に肉を刺して、焼いて頃合いを見て食べる。
肉汁しか味が無く、正直不味い。
「魔力持ちって言っても、所詮は体の作りが強固に成っただけか」
サナも一応魔力持ちだ。
判別方法は雑だがな。幼い頃から体が丈夫だったりと、魔力持ちは普通ではないのだ。
例えば俺の黒髪、これは俺にだけ出た特徴だ。
黒い目もそう。両親の顔は知らないので、遺伝かもしれんがな。
『おおお』
「「ッ!」」
武器を持って木陰に隠れる。
木々を倒しながら現れる大きな二足歩行の豚、魔物の『オーク』!
初めて見たけど、めっちゃ大きい。
鼻をヒクヒクさせながら俺達が泊まっていたテントを見る。
不味いな。豚は鼻が良い。
魔物は獣が魔力を持って生まれた姿だ。
そして、魔物と魔物が交配して新たな魔物を生む。当然、環境に寄って魔物は進化を遂げる。
オークはでっかい棍棒を持っている。
ライフルは一丁で、今は俺が持っている。
弾は確か二発装填されている筈。きちんとリロードしておけば良かった!
妹にジェスチャーで合図を送る。
背後から回り込んで相手の注意を集めてくれ、と。
そしてどう受け取ったのか、大きく顔を倒してオークに向かって進む。
「へ?」
「行くぞぉ!」
「違ううう!」
剣を抜いてオークへと肉薄するサナ。
棍棒が空気を潰しながら振り下ろされ、それを髪一重で避ける。
危なかっしいな。
ライフルを構えて照準を合わせる。
狙いは頭一発だ。
サナが剣で攻撃し、返り血を受けない様に止まらない。
横払いで振るわれる棍棒は跳躍で避ける。
魔力持ちだから出来る、超高いジャンプだ。
「今だよお兄ちゃん!」
「サンキューサナ!」
引き金を引いて、バンと言う乾いた音を響かせて、オークの頭を撃ち抜く。
脳天一発だ。
今は亡き、俺の憧れの先輩の一人から教わった銃撃の技術は高いと思う。
だから、こんな土壇場でも見事に狙い通りに命中させる事が出来た。
「え」
「へ?」
魔物は、魔力持ち。魔力持ちは強靭だ。
そして、脳天を撃たれても、死なないらしい。
俺から見たら、ただの地獄だった。
俺達の使う武器は所謂『旧式』である。
そして、ごく稀に人間は『魔力』と呼ばれる特別なエネルギーを持つ。
そんな魔力を使って扱う武器を『新型』或いは『魔道具』と呼ぶ。
そんな俺も魔力を持って生まれた。だが、我が国は魔力を嫌い、魔力を使った発展はしていない。
故に、新型の武器は無い。
そして、今相手にしているのは、新型が発展し、最強の国となった相手だった。
「なんだよ、あれ」
誰が発した言葉かは分からない。
目の前に居るのを一言で表せば『巨人』である。目の前と言っても、とても遠くに居る。
しかし、はっきりと見える。そんぐらいに大きい。
そんな巨人が大きな口を開けて、そこに魔力を溜めて放って来た。
それが、地獄の始まりだった。
「やば──」
一瞬の光が全てを覆い尽くす。大地を溶かし、空気を振動させる。
そして、積み重ねた経験も、築き上げた信頼も、憧れの先輩達も、大切な友達も、そして家族も失った可能性がある、そんな一瞬だった。
◆
一夜にして俺達の国は終わった。
たった一つの兵器により。
何とか生き残った俺は生き残りの仲間を探している。
衝撃波だけで気絶したので、辺りには死体が転がっていた。
そう言いたかった。
確かに死体はあるが、少し歩けば、抉れた大地が広がっていた。死体すら残らない一撃。殆どの死体は無いと思う。
「誰か! 誰か起きてないか!」
俺の叫びに反応してくれる人は居ない。
待て! 今回の戦には妹も来ている。
違う部隊で、まだ新人だから後ろの部隊だ。
「はぁはぁ。ユウキ!」
「テオ!」
テオ、俺の友人である。
仲間の亡骸を見て、嫌な顔をする。今更死体を見ても、悲しみは来ても吐き気は来ない。
「なんだよ、アレ! 皆、あんなので、クソ!」
「⋯⋯生き残りを探そう」
「だな。ユウキはあっちを見てくれ」
「ああ」
そして次々に生き残りが出て来る。
兵器の攻撃を諸に受けず、衝撃波だけの人達だったのだろう。
「お兄ちゃん!」
「のわ!」
後ろから飛びつかれた。
死体の上に倒れそうになるが、それはダメなので、必死に耐える。
涙を流しながら妹が喜んでいる。
銀髪の前髪から覗く目は腫れている。
「ミアちゃんも、アヤちゃんも。皆、みんなああ!」
「サナ! 大丈夫、大丈夫だから」
流石に隊長レベルの人達は居なかった。中心に居たので、諸に攻撃を受けたのだろう。
取り敢えず、国に戻ると言う選択肢を取った。
だが、見てしまったのはおぞましいモノだった。
サナが膝から崩れ落ちる。
予想はしていたさ。違うな。予想以上だ。だけど、やはり見ると辛いな。
「俺達の国には魔力持ちが生まれる事は本当に稀だ。そして、あいつらが望むのは魔力保有者。持たざる者は用無し、ゴミは処分される⋯⋯そう言う事か、クソっ!」
老人赤ちゃん関係なく、殺されている国の姿だった。
中に入って俺達が向かうのは王城である。
王城を探索して仲間の一人が報告する。
「陛下は秘密の道から逃げていたよ」
「お兄ちゃん、私達の王様はクズだね」
「皆我が身が一番だ。そう責めるな」
サナの頭に手を乗せる。怒りの顔は簡単には緩まなかった。
そして、残った武器を掻き集め、各々の道を考える。
家族を失った者は泣き叫び、友を失った人も泣き叫ぶ。
俺も例に漏れず、泣いた。
死んだ人を弔った後、また来る可能性があり、俺達は歩みを進める事にする。
「テオはどうすんの?」
「東の方に、従兄弟が住んでる村があるんだ。一応そこに向かう予定。ユウキ、お前らそう言うの居ないだろ? 俺と来ないか?」
「サナはどうする?」
「お兄ちゃんに任せるよ」
「そっか。ごめん。俺は違う場所に向かう」
「どこに行くんだ?」
「全ての生命が平和に暮らすって言う、理想郷」
「おとぎ話じゃねぇか」
「どうせ行先は無い。それに、お邪魔したら確実に俺らは迷惑だ。友にそんな迷惑は掛けられない。じゃ、また会おう」
「ああ。ちゃんと生きろよ」
そして、俺達は宛のない旅を始める。
◆
あれから何日経ったのだろうか?
今は川で体を洗いながら服も洗っている。
武器は剣とナイフとライフル、弾は120発って所だ。
基本的に剣で獣を倒して、研石できちんと手入れする。
「お兄ちゃんに髪を洗って貰うの好きー」
「そっか」
最初の方は暗い顔で毎晩泣いていたサナもだいぶ落ち着いて、笑顔が出る様に成った。それでもどこか、寂しそうだ。
と言う俺も心のどこかで夢では無いのか、そう考えている。
旅を通して、心が癒えると良いな。
サナの裸を見ても何も思わない。妹だしね。
「にしても、旅にその体は不便じゃないか?」
「胸を削ぎ落とせと?!」
それから串に肉を刺して、焼いて頃合いを見て食べる。
肉汁しか味が無く、正直不味い。
「魔力持ちって言っても、所詮は体の作りが強固に成っただけか」
サナも一応魔力持ちだ。
判別方法は雑だがな。幼い頃から体が丈夫だったりと、魔力持ちは普通ではないのだ。
例えば俺の黒髪、これは俺にだけ出た特徴だ。
黒い目もそう。両親の顔は知らないので、遺伝かもしれんがな。
『おおお』
「「ッ!」」
武器を持って木陰に隠れる。
木々を倒しながら現れる大きな二足歩行の豚、魔物の『オーク』!
初めて見たけど、めっちゃ大きい。
鼻をヒクヒクさせながら俺達が泊まっていたテントを見る。
不味いな。豚は鼻が良い。
魔物は獣が魔力を持って生まれた姿だ。
そして、魔物と魔物が交配して新たな魔物を生む。当然、環境に寄って魔物は進化を遂げる。
オークはでっかい棍棒を持っている。
ライフルは一丁で、今は俺が持っている。
弾は確か二発装填されている筈。きちんとリロードしておけば良かった!
妹にジェスチャーで合図を送る。
背後から回り込んで相手の注意を集めてくれ、と。
そしてどう受け取ったのか、大きく顔を倒してオークに向かって進む。
「へ?」
「行くぞぉ!」
「違ううう!」
剣を抜いてオークへと肉薄するサナ。
棍棒が空気を潰しながら振り下ろされ、それを髪一重で避ける。
危なかっしいな。
ライフルを構えて照準を合わせる。
狙いは頭一発だ。
サナが剣で攻撃し、返り血を受けない様に止まらない。
横払いで振るわれる棍棒は跳躍で避ける。
魔力持ちだから出来る、超高いジャンプだ。
「今だよお兄ちゃん!」
「サンキューサナ!」
引き金を引いて、バンと言う乾いた音を響かせて、オークの頭を撃ち抜く。
脳天一発だ。
今は亡き、俺の憧れの先輩の一人から教わった銃撃の技術は高いと思う。
だから、こんな土壇場でも見事に狙い通りに命中させる事が出来た。
「え」
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