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物理系魔法少女、相談を受ける
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「きょーはどうするの?」
「そうだね」
今日はミズノにダンジョン探索に誘われている。
その場所は確か⋯⋯水底と言うダンジョンである。
「ん~水中の中を普通に移動できるようになる装備が必要なんだけど、大丈夫そう?」
「なんとかなるでしょ」
二階で水中でも呼吸や視界がクリアになる魔道具を購入して、ダンジョンに入る。
その場所は名前の通り、水の底にいるかのような感覚に陥る。
実際に水の中にいる訳だが⋯⋯。
「やっぱり水中だから動きにくいな」
そんな事をぐちりながら、ミズノを待っている。
水の中を泳ぐ魔物は幻想的に見えるが、攻撃的である。
魔道具のおかげでパンチの威力は七割近くは出せている。
「アカツキ、おまたせ」
「うん。待ちましたっと。そんでミズノから誘うってどうしたの?」
「実は⋯⋯」
なんと言うか、予想通りであった。
アオイさんに最近ダンジョン探索が誘われない事を相談された。
「ミズノが弱いから誘われないのかな。嫌われてしまったのだろうか。分からないんだ。どうしたら良い」
「それは俺にも分からないかな。⋯⋯ただ、嫌われてないのは確かだよ。アオイさんは誰かに頼れないんだよ」
俺はミズノと水中を歩きながら、会話を重ねる。
ミズノは魔道具を使わずに水の中を普通に歩いており、外よりもスピードは速かった。呼吸でもできているっぽい。
碧水の魔法少女の特徴なのかもしれない。
「ミズノはアオイさんに依存しちゃってるじゃん? だから弱っている姿を見せたくない。頼りにくいんじゃない?」
「そんな⋯⋯」
ミズノは凹んで、自分に向かってショートソードを向けるので必死に止める。
「ミズノはアオイさんに寄り添って、頼れる存在だよってしたら良いんじゃないかな? アオイさんに必要なのは、辛い事を相談できる相手だよ」
何か辛い事などを誰かと共有できたら、それだけで気分は楽になれる。
問題はその相手がいるかどうか。
ミズノならアオイさんの全てを受け入れられるだろうし、問題ないだろう。
「そうだ。ミズノ実は⋯⋯」
あの話はするべきだと思って、前の話をした。
悪魔によって暴走してしまった事、天使の事などを。
ミズノは憤慨した様子を見せる。
「天使許さない。殺すっ!」
「落ち着いて。多分って言うか絶対勝てないから」
「それもそうか。ならレベルを上げるしかない」
ある程度の相談を終えて、ミズノはアオイさんを今度ダンジョン探索に誘うらしい。
それで話し合って、悩みを聞いてあげるとの事。
行き過ぎてしまう可能性もあるが、ミズノならきっとアオイさんに寄り添えるはずだ。
俺達は金を稼ぐためにダンジョンの中を移動する。
ミズノの移動速度がとても速い。
「全力で走っても、追いつけない!」
俺はこのダンジョン嫌いだわ!
ミズノがタコのような魔物の足を切断して、本体を切り裂く。
なんか俺の知っているミズノよりも斬撃が鋭いと言うか繊細と言うか、綺麗だった。
「アオイちゃんアオイちゃんアオイちゃん!」
「おっと。動きと違って中身は歪んでるな!」
俺の方には海の中を泳ぐ蛇が迫って来た。
パンチの火力が落ちているので、少しだけ戦い方を変えて見る事にした。
まずは突進を受け止めて、力を込めて逃げないようにする。
「おらっ」
そのまま地面に押し当てて、足を頭の上に置いて、下に向かって力を込める。
メキメキと言う音を立てながら、頭の形が変形していく。
最後には砕ける音が鼓膜を揺らして、完全に倒した。
押しつぶすやり方で倒すのだ。
「アカツキ、使ってみて」
ミズノとさらに移動して、新たな魔物を発見した。
おもむろにショートソードを渡されたので、受け取って構える。
切り裂くイメージで全力で剣を振るう。
それは水を切り裂いて魔物を切断した。
基本その後は武器が砕けて終わるのだが、水中だからだろうか、武器の形は保っていた。
「これが一番効率良いね」
「でもミズノの成長に繋がらないのでは?」
「一撃で魔物が倒されるの見てて心がスっとする。それに金欠だし。問題ない。移動はミズノに任せて」
ミズノは地面に手を向ける。
「水の魔、移動式、水車」
「おぉ」
水の渦が生まれて、それに包み込まれる。
力を抜くと水が俺の身体を運んでくれる。
「これは速いな」
「音の使徒に負けてから、技術面を必死に伸ばして来た。そしたら色んな魔法が使えるようになった。その一つ」
「これりゃ便利だ」
「水中なら、ミズノは最強」
それから魔物を倒しまくって、俺達はダンジョンから出る。
帰り際に、感謝された。
水の中だし匂いは気にしなくて良いだろう。紗奈ちゃんも信用してくれって言ってたし。
そうして俺がダンジョンから出ると、めっちゃ疲れたが来た。
プールの後って普段の体育の授業よりも疲れている、そんな感覚に近いのだろうか。
水圧が常に身体にかかる分、疲れやすかったのかもしれない。知らないけどさ。
とにかく疲れたので帰ったらすぐに休みたい。
「お疲れ様。どうだった?」
「ん~一人じゃ行かないって思ったかな」
「へー。誰かと行ったんだ?」
「うん」
「ふーん」
あれ? 紗奈ちゃんの目から光を感じない。
「そうだね」
今日はミズノにダンジョン探索に誘われている。
その場所は確か⋯⋯水底と言うダンジョンである。
「ん~水中の中を普通に移動できるようになる装備が必要なんだけど、大丈夫そう?」
「なんとかなるでしょ」
二階で水中でも呼吸や視界がクリアになる魔道具を購入して、ダンジョンに入る。
その場所は名前の通り、水の底にいるかのような感覚に陥る。
実際に水の中にいる訳だが⋯⋯。
「やっぱり水中だから動きにくいな」
そんな事をぐちりながら、ミズノを待っている。
水の中を泳ぐ魔物は幻想的に見えるが、攻撃的である。
魔道具のおかげでパンチの威力は七割近くは出せている。
「アカツキ、おまたせ」
「うん。待ちましたっと。そんでミズノから誘うってどうしたの?」
「実は⋯⋯」
なんと言うか、予想通りであった。
アオイさんに最近ダンジョン探索が誘われない事を相談された。
「ミズノが弱いから誘われないのかな。嫌われてしまったのだろうか。分からないんだ。どうしたら良い」
「それは俺にも分からないかな。⋯⋯ただ、嫌われてないのは確かだよ。アオイさんは誰かに頼れないんだよ」
俺はミズノと水中を歩きながら、会話を重ねる。
ミズノは魔道具を使わずに水の中を普通に歩いており、外よりもスピードは速かった。呼吸でもできているっぽい。
碧水の魔法少女の特徴なのかもしれない。
「ミズノはアオイさんに依存しちゃってるじゃん? だから弱っている姿を見せたくない。頼りにくいんじゃない?」
「そんな⋯⋯」
ミズノは凹んで、自分に向かってショートソードを向けるので必死に止める。
「ミズノはアオイさんに寄り添って、頼れる存在だよってしたら良いんじゃないかな? アオイさんに必要なのは、辛い事を相談できる相手だよ」
何か辛い事などを誰かと共有できたら、それだけで気分は楽になれる。
問題はその相手がいるかどうか。
ミズノならアオイさんの全てを受け入れられるだろうし、問題ないだろう。
「そうだ。ミズノ実は⋯⋯」
あの話はするべきだと思って、前の話をした。
悪魔によって暴走してしまった事、天使の事などを。
ミズノは憤慨した様子を見せる。
「天使許さない。殺すっ!」
「落ち着いて。多分って言うか絶対勝てないから」
「それもそうか。ならレベルを上げるしかない」
ある程度の相談を終えて、ミズノはアオイさんを今度ダンジョン探索に誘うらしい。
それで話し合って、悩みを聞いてあげるとの事。
行き過ぎてしまう可能性もあるが、ミズノならきっとアオイさんに寄り添えるはずだ。
俺達は金を稼ぐためにダンジョンの中を移動する。
ミズノの移動速度がとても速い。
「全力で走っても、追いつけない!」
俺はこのダンジョン嫌いだわ!
ミズノがタコのような魔物の足を切断して、本体を切り裂く。
なんか俺の知っているミズノよりも斬撃が鋭いと言うか繊細と言うか、綺麗だった。
「アオイちゃんアオイちゃんアオイちゃん!」
「おっと。動きと違って中身は歪んでるな!」
俺の方には海の中を泳ぐ蛇が迫って来た。
パンチの火力が落ちているので、少しだけ戦い方を変えて見る事にした。
まずは突進を受け止めて、力を込めて逃げないようにする。
「おらっ」
そのまま地面に押し当てて、足を頭の上に置いて、下に向かって力を込める。
メキメキと言う音を立てながら、頭の形が変形していく。
最後には砕ける音が鼓膜を揺らして、完全に倒した。
押しつぶすやり方で倒すのだ。
「アカツキ、使ってみて」
ミズノとさらに移動して、新たな魔物を発見した。
おもむろにショートソードを渡されたので、受け取って構える。
切り裂くイメージで全力で剣を振るう。
それは水を切り裂いて魔物を切断した。
基本その後は武器が砕けて終わるのだが、水中だからだろうか、武器の形は保っていた。
「これが一番効率良いね」
「でもミズノの成長に繋がらないのでは?」
「一撃で魔物が倒されるの見てて心がスっとする。それに金欠だし。問題ない。移動はミズノに任せて」
ミズノは地面に手を向ける。
「水の魔、移動式、水車」
「おぉ」
水の渦が生まれて、それに包み込まれる。
力を抜くと水が俺の身体を運んでくれる。
「これは速いな」
「音の使徒に負けてから、技術面を必死に伸ばして来た。そしたら色んな魔法が使えるようになった。その一つ」
「これりゃ便利だ」
「水中なら、ミズノは最強」
それから魔物を倒しまくって、俺達はダンジョンから出る。
帰り際に、感謝された。
水の中だし匂いは気にしなくて良いだろう。紗奈ちゃんも信用してくれって言ってたし。
そうして俺がダンジョンから出ると、めっちゃ疲れたが来た。
プールの後って普段の体育の授業よりも疲れている、そんな感覚に近いのだろうか。
水圧が常に身体にかかる分、疲れやすかったのかもしれない。知らないけどさ。
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「お疲れ様。どうだった?」
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