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物理系魔法少女、精霊の森から帰る
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「あんた、どうして⋯⋯」
驚愕の表情を浮かべる炎の精霊。
「いやー物は試しと思って⋯⋯顔面殴ってすみません」
平謝りをしたが、怒らせてしまったのか魔法を顕現させている。
攻撃されるな。
最初から敵対しているのだ。倒しても問題は無いのだろう。
だけど、関係悪化は良くないだろう。
本来なら人間に力を与えている立場なのだから。
だから、少しだけ戦おう。俺が死なん程度に。
アオイさん達に迷惑をかけないために、泉をぐるりと回るように走る。
追って来るのは炎の精霊だけではなく、水の精霊もだ。
「ちょっと興味が出た!」
「くらいなさい!」
炎の魔法が飛んで来るので、蹴り返した。
炎の精霊は自分の魔法に包まれたのだが、ダメージがない様子だ。
「魔法攻撃は通じるのでは?」
「自分の魔法は通じないのよ!」
あ、そんな事を言っている場合じゃなかった。
囲まれた。
「⋯⋯ねぇ。俺が勝ったらあの二人の魔法を強くしてよ」
「勝てたら」
「考えてあげる」
ジャンプしても魔法は撃たれるだろう。
避けるのはかなり難しいだろう。どうやって逃げるか⋯⋯。
今こそ試す時では無いか?
足を高速で動かして、水面を走る実験を。
「⋯⋯これが魔法少女の力じゃあああ!」
炎と水の魔法が同時に放たれた。
すぐさま泉の方に走って、俺は水面を走る。
「嘘でしょ」
「本当に天使の下僕?」
「天使とやらの下僕になったつもりは毛頭ないね」
ゼリーの上を走っているかのような、不思議な感覚だ。
精霊が住んでいる泉だから、これも魔法みたいなモノなのかもしれない。
「ふかげた事を」
「言うな!」
「至って大真面目だ!」
魔法を掻い潜り、水の精霊の懐に入った。
さすがに鈍器は使わない。拳じゃ。
倒す事は考えてない。あの二人の魔法を強化して欲しいのだ。
倒すのではなく、勝つのである。
「ぐっ。どうしてだ」
「よー分からんが、俺は魔法を掴めるんだよ。同じようなモンなら、攻撃できる。あたりまえだろ?」
「我々と魔法を一緒にするな!」
魔法を避けるのも砕くのも思いのほか簡単である。
ただ攻撃する時が辛い。
何が辛いかと言うと、この精霊達、ビジュアルが良すぎるのだ。
美人な女性を殴ると言う行為が辛い。
そう思いながら、誰よりも精霊にダメージを与えているのだが⋯⋯。
辛いけど、魔物だからしかたないと思っている自分がいるのかもしれない。
「はぁ。ここまでダメージを受けたのは初めてだ」
「そりゃあ、今まで争った事がないからじゃないか?」
「調子に乗るなよ?」
「乗ってませんよ? 乗ってるのは泉の上ですね」
それが煽りに繋がったのか、一層激しさを増した魔法が飛んで来る。
隙を見つけては攻撃を繰り返しているが、徐々に回避されるようになった。
「アカツキさん! もう良いです! 行きましょう!」
「⋯⋯ん? 良いのか? 強化して欲しいんだよな。強くなりたいんだよな。こんなところで引き下がって良いのか?」
「はい。今日は諦めます。無理強いてしも時間の無駄でしょうし」
アオイさんの言葉を聞いて、俺は二人のところに戻った。
「待ちな!」
「まだ戦いは終わってないよ!」
俺に敵意を向けながら魔法を顕現させる。
一度戦いの火が付いたら、それは簡単には消えないのだろう。
闘争心と言うのだろうか?
そんな感情が二人の精霊から感じた。
戦う事に高揚感を感じているのだ。
あの、裏のない笑みがそれを物語っている。
「見逃してくれるんじゃなかったのか?」
「何回も攻撃を受けてるんだ」
「ギリギリまで戦おうぞ」
うん。やってしまったかもしれない。
めんどうだな。二人が帰りたがっているのなら俺も帰って違うダンジョンに行きたい。
ここでは金になりそうな物が少ないからな。
それに小さくなった状態で戦うための練習もしておきたいのだ。
「二人の魔法を強化してください」
「それは嫌」
「天使の下僕にやる力など持ち合わせてない」
その理由を問いただそうとしたら、アオイさんが叫んだ。
「どうしてですか! 天使は力の無かった自分達に力をくれました! 悪魔を倒す役目をくれました!」
「だから?」
「悪魔は人の悪い感情を増幅させて、戦争を起こさせて、人類を滅ぼそとしている! その時に出る絶望を欲している! そんなのは間違ってる! それを止めたい、だから悪魔を倒したい! そのための力が、自分には足りないんです!」
「悪魔について、自分の役目については、魔女から聞いたのだろう?」
水の精霊が質問する。アオイさんは肯定する。
「天使から聞いた訳でもない、他者から聞いた内容を鵜呑みにして、それが正しいのだと思い込む」
「自分で物事を考えず、他人の考えに身を委ねる」
「ここも強くなりたい意思はあっても、方法は自ら考えるのでなく他者から聞く」
「実にくだらない。世界平和? 他者にすがって強くなろうとするお前らには随分贅沢な目標だね」
アオイさんの魂からの叫びは、精霊の二人には滑稽に写ったのだろうか?
嘲笑と共に否定する。
ああ、やっぱりムカつく。
俺が抱くのはおこがましいのかもしれないけど、精霊達の態度に腹が立つ。
「今日は帰ります。ですが、いずれ認めてもらいます!」
アオイさんはそう言って、殺気立つミズノの手を引っ張ってゲートに向かう。
「それ以前の問題なんだけどね」
「己を振り返るきっかけに成れば良い」
そんな小さな二人の会話は俺には届かなかった。もしも聞いて二人の表情を見たらきっと俺の考えも変わっていただろう。
ゲートを通り、他のダンジョンで稼いでから帰ろうと思う。
水のある場所で浸かりたい。魔法を使ってもらうの忘れた⋯⋯そんな空気ではなかった。
驚愕の表情を浮かべる炎の精霊。
「いやー物は試しと思って⋯⋯顔面殴ってすみません」
平謝りをしたが、怒らせてしまったのか魔法を顕現させている。
攻撃されるな。
最初から敵対しているのだ。倒しても問題は無いのだろう。
だけど、関係悪化は良くないだろう。
本来なら人間に力を与えている立場なのだから。
だから、少しだけ戦おう。俺が死なん程度に。
アオイさん達に迷惑をかけないために、泉をぐるりと回るように走る。
追って来るのは炎の精霊だけではなく、水の精霊もだ。
「ちょっと興味が出た!」
「くらいなさい!」
炎の魔法が飛んで来るので、蹴り返した。
炎の精霊は自分の魔法に包まれたのだが、ダメージがない様子だ。
「魔法攻撃は通じるのでは?」
「自分の魔法は通じないのよ!」
あ、そんな事を言っている場合じゃなかった。
囲まれた。
「⋯⋯ねぇ。俺が勝ったらあの二人の魔法を強くしてよ」
「勝てたら」
「考えてあげる」
ジャンプしても魔法は撃たれるだろう。
避けるのはかなり難しいだろう。どうやって逃げるか⋯⋯。
今こそ試す時では無いか?
足を高速で動かして、水面を走る実験を。
「⋯⋯これが魔法少女の力じゃあああ!」
炎と水の魔法が同時に放たれた。
すぐさま泉の方に走って、俺は水面を走る。
「嘘でしょ」
「本当に天使の下僕?」
「天使とやらの下僕になったつもりは毛頭ないね」
ゼリーの上を走っているかのような、不思議な感覚だ。
精霊が住んでいる泉だから、これも魔法みたいなモノなのかもしれない。
「ふかげた事を」
「言うな!」
「至って大真面目だ!」
魔法を掻い潜り、水の精霊の懐に入った。
さすがに鈍器は使わない。拳じゃ。
倒す事は考えてない。あの二人の魔法を強化して欲しいのだ。
倒すのではなく、勝つのである。
「ぐっ。どうしてだ」
「よー分からんが、俺は魔法を掴めるんだよ。同じようなモンなら、攻撃できる。あたりまえだろ?」
「我々と魔法を一緒にするな!」
魔法を避けるのも砕くのも思いのほか簡単である。
ただ攻撃する時が辛い。
何が辛いかと言うと、この精霊達、ビジュアルが良すぎるのだ。
美人な女性を殴ると言う行為が辛い。
そう思いながら、誰よりも精霊にダメージを与えているのだが⋯⋯。
辛いけど、魔物だからしかたないと思っている自分がいるのかもしれない。
「はぁ。ここまでダメージを受けたのは初めてだ」
「そりゃあ、今まで争った事がないからじゃないか?」
「調子に乗るなよ?」
「乗ってませんよ? 乗ってるのは泉の上ですね」
それが煽りに繋がったのか、一層激しさを増した魔法が飛んで来る。
隙を見つけては攻撃を繰り返しているが、徐々に回避されるようになった。
「アカツキさん! もう良いです! 行きましょう!」
「⋯⋯ん? 良いのか? 強化して欲しいんだよな。強くなりたいんだよな。こんなところで引き下がって良いのか?」
「はい。今日は諦めます。無理強いてしも時間の無駄でしょうし」
アオイさんの言葉を聞いて、俺は二人のところに戻った。
「待ちな!」
「まだ戦いは終わってないよ!」
俺に敵意を向けながら魔法を顕現させる。
一度戦いの火が付いたら、それは簡単には消えないのだろう。
闘争心と言うのだろうか?
そんな感情が二人の精霊から感じた。
戦う事に高揚感を感じているのだ。
あの、裏のない笑みがそれを物語っている。
「見逃してくれるんじゃなかったのか?」
「何回も攻撃を受けてるんだ」
「ギリギリまで戦おうぞ」
うん。やってしまったかもしれない。
めんどうだな。二人が帰りたがっているのなら俺も帰って違うダンジョンに行きたい。
ここでは金になりそうな物が少ないからな。
それに小さくなった状態で戦うための練習もしておきたいのだ。
「二人の魔法を強化してください」
「それは嫌」
「天使の下僕にやる力など持ち合わせてない」
その理由を問いただそうとしたら、アオイさんが叫んだ。
「どうしてですか! 天使は力の無かった自分達に力をくれました! 悪魔を倒す役目をくれました!」
「だから?」
「悪魔は人の悪い感情を増幅させて、戦争を起こさせて、人類を滅ぼそとしている! その時に出る絶望を欲している! そんなのは間違ってる! それを止めたい、だから悪魔を倒したい! そのための力が、自分には足りないんです!」
「悪魔について、自分の役目については、魔女から聞いたのだろう?」
水の精霊が質問する。アオイさんは肯定する。
「天使から聞いた訳でもない、他者から聞いた内容を鵜呑みにして、それが正しいのだと思い込む」
「自分で物事を考えず、他人の考えに身を委ねる」
「ここも強くなりたい意思はあっても、方法は自ら考えるのでなく他者から聞く」
「実にくだらない。世界平和? 他者にすがって強くなろうとするお前らには随分贅沢な目標だね」
アオイさんの魂からの叫びは、精霊の二人には滑稽に写ったのだろうか?
嘲笑と共に否定する。
ああ、やっぱりムカつく。
俺が抱くのはおこがましいのかもしれないけど、精霊達の態度に腹が立つ。
「今日は帰ります。ですが、いずれ認めてもらいます!」
アオイさんはそう言って、殺気立つミズノの手を引っ張ってゲートに向かう。
「それ以前の問題なんだけどね」
「己を振り返るきっかけに成れば良い」
そんな小さな二人の会話は俺には届かなかった。もしも聞いて二人の表情を見たらきっと俺の考えも変わっていただろう。
ゲートを通り、他のダンジョンで稼いでから帰ろうと思う。
水のある場所で浸かりたい。魔法を使ってもらうの忘れた⋯⋯そんな空気ではなかった。
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