55 / 179
物理系魔法少女、嫌な事は酒で流す
しおりを挟む
魔物のドロップアイテムの収入が15万円となり、借りてた数万円を返した。
これを見ると、本部長の謎の指名依頼の報酬が破格な事が分かる。
てかさ、紗奈ちゃん?
いや、紗奈さん?
手を繋ぐのは良いんだけどさ、氷で固定しないでいただけますか?
周りからの目は気にしなくても、とても冷たいし手の感触がしない。
ただ冷たいのだ。
「今日は機嫌が良くないの?」
「⋯⋯そうですね」
敬語⋯⋯これは相当だ。
こんな時、一番楽な解決方法を知っている。
だが、試したくない。絶対に。
「⋯⋯紗奈ちゃん、家の道はこっちじゃないよ?」
「外食ですっ!」
珍しい事だ。
だけど、ほとんどの店に言えるのだが、紗奈ちゃんが再現した方が普通に美味しい。
忖度抜きにしても、だ。いや、少なからず忖度はあるのかもしれない。
まぁ紗奈ちゃんの決定なら俺は従うまでなのだが、金払えるかな?
「ここです」
「そろそろこの手の氷を消してくれないか? 冗談抜きで左手の感覚が無くなってるんだわ」
笑い事ですら無いのだよ、もうね。
「あ、ごめんなさい。力みすぎて気づかなかった」
「不便よね」
「レベルの弊害だね。昔は問題なかったんだけど、今は感情の起伏で冷気が出ちゃうんだ。⋯⋯安心して、同棲までには何とかするから!」
同棲をしたくない唯一の理由ができてしまったかもしれない。
家族連れの多い焼肉チェーン店に入り順番が来るのを待つ。
平日の六時くらいなのですんなり入れた。
適当に焼肉を注文して、ビールも頼む。
「紗奈ちゃん。愚痴なら聞くから、ほれ吐いて楽になりな」
アルコールで流すのが一番、紗奈ちゃんは酔わせたくないので、試したくはなかった。
「別に愚痴って程じゃないよ。私をなんだと思ってるのさ」
来たビールのジョッキを掴み、ごくごくと流し込んで行く紗奈ちゃん。
そんな飲み方は危険だと思うのだが⋯⋯変に刺激してはダメだろう。
「そもそも本部長からの指名依頼ってなんなのよ。あの方は基本的にお使い頼む時は自分の直属の部下に頼むじゃない!」
知らないけどね。
「なーのに。一ヶ月そこらの初心者のレベル2に、適正レベルを無視して、本部長の肩書きを全面に出しての指名依頼ってなんなのよ!」
「⋯⋯酔った?」
「酔ってない!」
酔ってないそうです。
少し顔を赤くして、目が座っているけど、酔ってないそうだ。
一ヶ月⋯⋯探索者になってからもうそのくらい経過するのか。
じゃあもうすぐ広告が付けれるようになるな。やったぜ。
スパチャも開放されるだろうから、ライブをするか、それとも広告をたくさん付ける為に長編を撮影するか。
考えものだ。
「しかも、適正レベルを無視した上にイレギュラー発生中なんだよ! バカかよ!」
「ちょ、紗奈ちゃん口悪いよ! 落ち着いて⋯⋯」
「下の魔物が上に来た可能性もあるし、出現場所がバグって、上層で中層の魔物が生まれた可能性もあるのよ!」
「後者の場合だと少し弱かったりする?」
酔っ払い気味になっている彼女に質問しても、適切な答えは帰って来ないかもしらないけど。話を少しでも逸らして、口悪紗奈ちゃんを戻したい。
「そうですね。やっぱり、出現場所が弱い場所だと、少しだけ弱くなりますね」
一瞬仕事モードになったが、すぐにへにゃりと身体を机に倒す。
「火、危ないからね」
「少しでも当たったら、この辺が凍るので大丈夫でーす」
「あ、それ全然だいじょばないやつや」
ちなみに俺はまだ左手の感覚が戻ってないので、暖かいスープ系を頼んでいる。
はよ来い。
「依頼品もエレキトルギアじゃない良く分からない物だったし、ごめんね誤情報与えちゃって」
「あ、そうなの?」
ビリビリした何か、しか覚えてなかったから問題なかったけどね。
「あ、肉来た」
「たべるぞぉ」
紗奈ちゃんってアルコールに弱いんかな?
一時間ほど経過して、俺は店を出た。
酔い潰れた紗奈ちゃんをおんぶしながら。
「⋯⋯紗奈ちゃんが全く自制しなかったな」
寝顔可愛いな。
ほっぺつんつんしてやろうかな? 写真には絶対に残しておく。
これからは予備電も買わないとな。クッソが!
「ふへへ。せいやしゃん。そんにゃとこにゃめたら、しにましゅよ」
「え、何を舐めてるの? 夢の中の俺何してんの?」
このままおんぶして帰るの大変だな。
身体強化の魔法をイメージしながらおんぶして移動するの結構大変。
ここら辺来ないし、なおさらだ。
「しゃーない」
人気のない場所に入って、変身した。
こっちの方が速い。
屋根を足場に移動して、まっすぐ帰った。
紗奈ちゃんの家はセキュリティが強いので、俺の家で寝かせておく。
「おやすみ」
俺は捨てないでおいた、ボロい布団を広げて、寝た。
「おはよう」
揺らされて起きると、制服姿の紗奈ちゃんが朝ごはんを作り終えていた。
「昨日はごめんね。やな事あってさ」
「良いよ。誰だって、酒に逃げたい時はあるさ」
「ありがと。それで私決めたんだ」
「ん?」
覚悟を決めた顔だ。まるで、魔王に戦いを挑む勇者の仲間の騎士のようだ。
「出張頼まれちゃったけど、断るね!」
「それは仕事だからちゃんとしなさい」
てか出張だったのね。
「いーや! 星夜さんと離れたくない!」
そんな駄々をこねる子供じゃないんだし。嬉しいけど。
「ドアに移動するの早いね」
「経験則」
もしも凍らされる事があれば、ここから即脱出だ。
「星夜さん暇だし、一緒に行こうよ」
「心にダイレクトアタックだよ。否定できんけど。んで、どこ?」
「沖縄」
「楽しんでおいで」
紗奈ちゃんが俺の手を掴もうとするので、全力で回避する。
好きな人の抱きつきやらなどの愛情表現(?)を躱す人は少ないだろう。
だが俺は躱す。なぜなら命の危険を感じるからだ。
「なんでさ!」
「修学旅行が沖縄だった事があってな。俺だけ皆とは違う集合場所言われてさ、沖縄に置いてかれた事があんだよ」
「⋯⋯」
なんか銀髪になっていた気がする紗奈ちゃんの髪の毛が黒色に戻っていた。⋯⋯一瞬だったし、多分気のせいだろう。
この、なんのも言えない空気。
くっそ。忘れていたあのクソ教師の顔を思い出しちゃった。
なーにが「する相手を間違えた」だ。どっちにしろ悪いわ。
クラスメイト達と団結して、クビに追い込んだけど。
「⋯⋯はぁ。トラウマの地か。新婚旅行はハワイの予定だったので大丈夫だよ!」
親指を伸ばしている。ドヤ顔だ。ドヤドヤのドヤだ。
「新婚旅行が計画されている事に驚きだわ」
紗奈ちゃんは窓を開けて、そこから飛び出した。
空中に立っている⋯⋯空気を凍らせて足場にしているっぽいが、重量は関係ないのかな?
「それじゃ、死ぬ程嫌だけど行って来るね。最速で帰ってくるから!」
「ああ。行ってらっしゃい」
「帰ったら北海道旅行しよーねー!」
手を振る。
紗奈ちゃんは沖縄だと思われる方向に向かって、走って消えた。
「アカツキちゃんもあんな事できるのかな? 足を高速で動かしたら水面を走れる⋯⋯試してみるか」
え、旅行?
これを見ると、本部長の謎の指名依頼の報酬が破格な事が分かる。
てかさ、紗奈ちゃん?
いや、紗奈さん?
手を繋ぐのは良いんだけどさ、氷で固定しないでいただけますか?
周りからの目は気にしなくても、とても冷たいし手の感触がしない。
ただ冷たいのだ。
「今日は機嫌が良くないの?」
「⋯⋯そうですね」
敬語⋯⋯これは相当だ。
こんな時、一番楽な解決方法を知っている。
だが、試したくない。絶対に。
「⋯⋯紗奈ちゃん、家の道はこっちじゃないよ?」
「外食ですっ!」
珍しい事だ。
だけど、ほとんどの店に言えるのだが、紗奈ちゃんが再現した方が普通に美味しい。
忖度抜きにしても、だ。いや、少なからず忖度はあるのかもしれない。
まぁ紗奈ちゃんの決定なら俺は従うまでなのだが、金払えるかな?
「ここです」
「そろそろこの手の氷を消してくれないか? 冗談抜きで左手の感覚が無くなってるんだわ」
笑い事ですら無いのだよ、もうね。
「あ、ごめんなさい。力みすぎて気づかなかった」
「不便よね」
「レベルの弊害だね。昔は問題なかったんだけど、今は感情の起伏で冷気が出ちゃうんだ。⋯⋯安心して、同棲までには何とかするから!」
同棲をしたくない唯一の理由ができてしまったかもしれない。
家族連れの多い焼肉チェーン店に入り順番が来るのを待つ。
平日の六時くらいなのですんなり入れた。
適当に焼肉を注文して、ビールも頼む。
「紗奈ちゃん。愚痴なら聞くから、ほれ吐いて楽になりな」
アルコールで流すのが一番、紗奈ちゃんは酔わせたくないので、試したくはなかった。
「別に愚痴って程じゃないよ。私をなんだと思ってるのさ」
来たビールのジョッキを掴み、ごくごくと流し込んで行く紗奈ちゃん。
そんな飲み方は危険だと思うのだが⋯⋯変に刺激してはダメだろう。
「そもそも本部長からの指名依頼ってなんなのよ。あの方は基本的にお使い頼む時は自分の直属の部下に頼むじゃない!」
知らないけどね。
「なーのに。一ヶ月そこらの初心者のレベル2に、適正レベルを無視して、本部長の肩書きを全面に出しての指名依頼ってなんなのよ!」
「⋯⋯酔った?」
「酔ってない!」
酔ってないそうです。
少し顔を赤くして、目が座っているけど、酔ってないそうだ。
一ヶ月⋯⋯探索者になってからもうそのくらい経過するのか。
じゃあもうすぐ広告が付けれるようになるな。やったぜ。
スパチャも開放されるだろうから、ライブをするか、それとも広告をたくさん付ける為に長編を撮影するか。
考えものだ。
「しかも、適正レベルを無視した上にイレギュラー発生中なんだよ! バカかよ!」
「ちょ、紗奈ちゃん口悪いよ! 落ち着いて⋯⋯」
「下の魔物が上に来た可能性もあるし、出現場所がバグって、上層で中層の魔物が生まれた可能性もあるのよ!」
「後者の場合だと少し弱かったりする?」
酔っ払い気味になっている彼女に質問しても、適切な答えは帰って来ないかもしらないけど。話を少しでも逸らして、口悪紗奈ちゃんを戻したい。
「そうですね。やっぱり、出現場所が弱い場所だと、少しだけ弱くなりますね」
一瞬仕事モードになったが、すぐにへにゃりと身体を机に倒す。
「火、危ないからね」
「少しでも当たったら、この辺が凍るので大丈夫でーす」
「あ、それ全然だいじょばないやつや」
ちなみに俺はまだ左手の感覚が戻ってないので、暖かいスープ系を頼んでいる。
はよ来い。
「依頼品もエレキトルギアじゃない良く分からない物だったし、ごめんね誤情報与えちゃって」
「あ、そうなの?」
ビリビリした何か、しか覚えてなかったから問題なかったけどね。
「あ、肉来た」
「たべるぞぉ」
紗奈ちゃんってアルコールに弱いんかな?
一時間ほど経過して、俺は店を出た。
酔い潰れた紗奈ちゃんをおんぶしながら。
「⋯⋯紗奈ちゃんが全く自制しなかったな」
寝顔可愛いな。
ほっぺつんつんしてやろうかな? 写真には絶対に残しておく。
これからは予備電も買わないとな。クッソが!
「ふへへ。せいやしゃん。そんにゃとこにゃめたら、しにましゅよ」
「え、何を舐めてるの? 夢の中の俺何してんの?」
このままおんぶして帰るの大変だな。
身体強化の魔法をイメージしながらおんぶして移動するの結構大変。
ここら辺来ないし、なおさらだ。
「しゃーない」
人気のない場所に入って、変身した。
こっちの方が速い。
屋根を足場に移動して、まっすぐ帰った。
紗奈ちゃんの家はセキュリティが強いので、俺の家で寝かせておく。
「おやすみ」
俺は捨てないでおいた、ボロい布団を広げて、寝た。
「おはよう」
揺らされて起きると、制服姿の紗奈ちゃんが朝ごはんを作り終えていた。
「昨日はごめんね。やな事あってさ」
「良いよ。誰だって、酒に逃げたい時はあるさ」
「ありがと。それで私決めたんだ」
「ん?」
覚悟を決めた顔だ。まるで、魔王に戦いを挑む勇者の仲間の騎士のようだ。
「出張頼まれちゃったけど、断るね!」
「それは仕事だからちゃんとしなさい」
てか出張だったのね。
「いーや! 星夜さんと離れたくない!」
そんな駄々をこねる子供じゃないんだし。嬉しいけど。
「ドアに移動するの早いね」
「経験則」
もしも凍らされる事があれば、ここから即脱出だ。
「星夜さん暇だし、一緒に行こうよ」
「心にダイレクトアタックだよ。否定できんけど。んで、どこ?」
「沖縄」
「楽しんでおいで」
紗奈ちゃんが俺の手を掴もうとするので、全力で回避する。
好きな人の抱きつきやらなどの愛情表現(?)を躱す人は少ないだろう。
だが俺は躱す。なぜなら命の危険を感じるからだ。
「なんでさ!」
「修学旅行が沖縄だった事があってな。俺だけ皆とは違う集合場所言われてさ、沖縄に置いてかれた事があんだよ」
「⋯⋯」
なんか銀髪になっていた気がする紗奈ちゃんの髪の毛が黒色に戻っていた。⋯⋯一瞬だったし、多分気のせいだろう。
この、なんのも言えない空気。
くっそ。忘れていたあのクソ教師の顔を思い出しちゃった。
なーにが「する相手を間違えた」だ。どっちにしろ悪いわ。
クラスメイト達と団結して、クビに追い込んだけど。
「⋯⋯はぁ。トラウマの地か。新婚旅行はハワイの予定だったので大丈夫だよ!」
親指を伸ばしている。ドヤ顔だ。ドヤドヤのドヤだ。
「新婚旅行が計画されている事に驚きだわ」
紗奈ちゃんは窓を開けて、そこから飛び出した。
空中に立っている⋯⋯空気を凍らせて足場にしているっぽいが、重量は関係ないのかな?
「それじゃ、死ぬ程嫌だけど行って来るね。最速で帰ってくるから!」
「ああ。行ってらっしゃい」
「帰ったら北海道旅行しよーねー!」
手を振る。
紗奈ちゃんは沖縄だと思われる方向に向かって、走って消えた。
「アカツキちゃんもあんな事できるのかな? 足を高速で動かしたら水面を走れる⋯⋯試してみるか」
え、旅行?
0
お気に入りに追加
159
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる