5 / 179
物理系魔法少女、リアル変身する
しおりを挟む
まさかの展開が現実で起きていた。
「それにしても、数年会ってないだけで人ってあんなに変わるんだなぁ。オムライス、美味かった」
そういや、身体に似合わない力を使っていたけど、あれはなんなのかな?
ネットで調べたら何か出てくるかも。
「あ、これか」
外でもスキルなどは使えるけど、魔法系などは使えない⋯⋯か。
限定的なんだね。
「⋯⋯え、待って? それって俺のスキルにある魔法少女、ここでなれるの?」
でもなぁ、ダンジョンの中に入ったら急に変身して外に出たら解除された。
つまり、強制変身な訳だ。
そんな自由自在に変身できたりしない!
「ま、そう思ったら出てくるよなステッキちゃん」
俺が最初に持っていたステッキが右手に出現した。
だけど、俺はまだ男のままだ。
「へ、変身」
俺の身体が光に包まれ⋯⋯る事はなく骨格や皮膚が変わり、俺の服が徐々に魔法少女風の格好になる。
なんって言うか、目線が少しばかり下がるのも体験できる。
ぶっちゃけ気持ち悪いね。
俺は鏡に向かう。
「面の良い女になりました⋯⋯待てよ?」
これってさ、合法的に女風呂に行けるんじゃないか?
だって見た目は女なんだしさ。
「まずは服を脱がないとな」
でもこれどうやって脱ぐんだ?
⋯⋯あ、そうだ。
俺の天才的な頭脳が見事に閃いた。
まずは服をバスタオル一枚にする。
テレビであるだろ、バスタオルを身体に巻くの。
あれをイメージすると、見事にバスタオル一枚の状態になった。
「あとはこれを外せ⋯⋯外せば⋯⋯くっそ!」
と、取れねぇ。
仕方ない。
ならば水着でどうだ!
うーんなれたけどなんか羞恥心がある。
だけどそんな心はぶち殺して俺は脱ぐね!
「くっそ脱げねぇな!」
まさかこの魔法少女の服は脱げない仕様だと言うのか?
ふざけるな!
裸をイメージすれば⋯⋯ちくしょう変わらねぇ。
「うんだよクソがっ! サービスは紐水着かよ!」
俺が叫んでいると、隣からドンっと殴られる音がする。
「るっせぇぞ!」
「すみません!」
ん~私生活でこの姿を使う事はないかな?
俺は元に戻り、消えろと心の中で思えばステッキは消えた。
「今日は寝るか。明日もギルドに行かないとな。でも、今のペースだと金を稼ぐのに時間が掛かる」
そこで調べてみると、『サポーター』と言う人を雇えば沢山のアイテムを持ち帰れて、報酬が増えるらしい。
あとはチームメンバーと協力して⋯⋯そんな相手は居ないので無視だ無視。
それと、ステータスは評価であり、大まかに分けられているので、同じランクのステータスでもその間には差が存在する。
レベルはゲームみたいにポンポン上がる仕様ではなく、強敵を倒したり経験を積んだりしてようやく上がる。
レベルが上がると壁を越えた事と同義で、一気にパワーアップするらしい。
故に、レベル1と2ではかなりの差が生まれるとの事。
スキルやその人の才能しだいで全てが変わるらしい。
「さて、結局どうやって金を稼いだモノかね」
脳筋戦法でとにかく金になる相手を倒しまくるのも良いかもだが、それだと効率が悪い気がする。
何か良い案はないのか?
「クラン⋯⋯も無理かな。他には⋯⋯」
そこで俺はとある動画を発見した。
それはダンジョンの攻略風景を撮影して、実況しながら魔物と戦ったりダンジョンを探索するモノだった。
かなり再生されている。
「きちんと広告収入が入るのか⋯⋯」
ダンジョンの動画で求められるのは色々とあるらしいが、それは普通の動画でもあまり変わらない。
見る人の欲求を満たせる動画を撮れる、作れる人が沢山稼げるのだ。
「魔法少女って動画映えするかな?」
つーか、あんなとこでどうやって撮影とかやってるんだ?
そこも調べてみよう。
「へ~そんな感じなんだ」
このダンジョン配信者にも事務所的なモノが存在して、色々なサポートを受けられるらしい。
クランとはまた別。
カメラマンを用意したりなどなど。
個人でやる時にカメラマンを雇えない時は、追尾型ドローンを使用して、撮影するのが主流らしい。
だが、どちらも俺が手を出せるレベルではない。
やるとなるとかなりの金がかかるので、片手のスマホ撮影になるだろう。
しかし、一人でスマホ撮影はかなり過酷であり、そのような動画はあまり伸びている印象が見受けられない。
「やると決まった訳じゃないけど、ダンジョンで手に入る金の他に広告収入があれば、より安定しやすい⋯⋯いや、俺にそんな力」
それもまた違うか。
「既に地に足着いた安定した職は俺には無い。後が無いって事は失敗しても問題ない。今の俺は無敵! 当たって砕けろ! やれる事はとことんやったりましょうか!」
その為にも今日は明日への英気を養う為に寝る事にしよう。
布団を広げて横になる。
あ、スマホの充電も忘れないでね。
「そういや。ステッキで布団とかやったらどうなるんだろ?」
結果として、布団に変更できる事はなかったぜ。
ちくしょう。
ふわっふわの布団を一瞬でも期待した俺の気持ちを返してくれ。
おやすみなさい!
メッセージで紗奈ちゃんからも『おやすみメッセージ』が来たので、返しておいた。
「それにしても、数年会ってないだけで人ってあんなに変わるんだなぁ。オムライス、美味かった」
そういや、身体に似合わない力を使っていたけど、あれはなんなのかな?
ネットで調べたら何か出てくるかも。
「あ、これか」
外でもスキルなどは使えるけど、魔法系などは使えない⋯⋯か。
限定的なんだね。
「⋯⋯え、待って? それって俺のスキルにある魔法少女、ここでなれるの?」
でもなぁ、ダンジョンの中に入ったら急に変身して外に出たら解除された。
つまり、強制変身な訳だ。
そんな自由自在に変身できたりしない!
「ま、そう思ったら出てくるよなステッキちゃん」
俺が最初に持っていたステッキが右手に出現した。
だけど、俺はまだ男のままだ。
「へ、変身」
俺の身体が光に包まれ⋯⋯る事はなく骨格や皮膚が変わり、俺の服が徐々に魔法少女風の格好になる。
なんって言うか、目線が少しばかり下がるのも体験できる。
ぶっちゃけ気持ち悪いね。
俺は鏡に向かう。
「面の良い女になりました⋯⋯待てよ?」
これってさ、合法的に女風呂に行けるんじゃないか?
だって見た目は女なんだしさ。
「まずは服を脱がないとな」
でもこれどうやって脱ぐんだ?
⋯⋯あ、そうだ。
俺の天才的な頭脳が見事に閃いた。
まずは服をバスタオル一枚にする。
テレビであるだろ、バスタオルを身体に巻くの。
あれをイメージすると、見事にバスタオル一枚の状態になった。
「あとはこれを外せ⋯⋯外せば⋯⋯くっそ!」
と、取れねぇ。
仕方ない。
ならば水着でどうだ!
うーんなれたけどなんか羞恥心がある。
だけどそんな心はぶち殺して俺は脱ぐね!
「くっそ脱げねぇな!」
まさかこの魔法少女の服は脱げない仕様だと言うのか?
ふざけるな!
裸をイメージすれば⋯⋯ちくしょう変わらねぇ。
「うんだよクソがっ! サービスは紐水着かよ!」
俺が叫んでいると、隣からドンっと殴られる音がする。
「るっせぇぞ!」
「すみません!」
ん~私生活でこの姿を使う事はないかな?
俺は元に戻り、消えろと心の中で思えばステッキは消えた。
「今日は寝るか。明日もギルドに行かないとな。でも、今のペースだと金を稼ぐのに時間が掛かる」
そこで調べてみると、『サポーター』と言う人を雇えば沢山のアイテムを持ち帰れて、報酬が増えるらしい。
あとはチームメンバーと協力して⋯⋯そんな相手は居ないので無視だ無視。
それと、ステータスは評価であり、大まかに分けられているので、同じランクのステータスでもその間には差が存在する。
レベルはゲームみたいにポンポン上がる仕様ではなく、強敵を倒したり経験を積んだりしてようやく上がる。
レベルが上がると壁を越えた事と同義で、一気にパワーアップするらしい。
故に、レベル1と2ではかなりの差が生まれるとの事。
スキルやその人の才能しだいで全てが変わるらしい。
「さて、結局どうやって金を稼いだモノかね」
脳筋戦法でとにかく金になる相手を倒しまくるのも良いかもだが、それだと効率が悪い気がする。
何か良い案はないのか?
「クラン⋯⋯も無理かな。他には⋯⋯」
そこで俺はとある動画を発見した。
それはダンジョンの攻略風景を撮影して、実況しながら魔物と戦ったりダンジョンを探索するモノだった。
かなり再生されている。
「きちんと広告収入が入るのか⋯⋯」
ダンジョンの動画で求められるのは色々とあるらしいが、それは普通の動画でもあまり変わらない。
見る人の欲求を満たせる動画を撮れる、作れる人が沢山稼げるのだ。
「魔法少女って動画映えするかな?」
つーか、あんなとこでどうやって撮影とかやってるんだ?
そこも調べてみよう。
「へ~そんな感じなんだ」
このダンジョン配信者にも事務所的なモノが存在して、色々なサポートを受けられるらしい。
クランとはまた別。
カメラマンを用意したりなどなど。
個人でやる時にカメラマンを雇えない時は、追尾型ドローンを使用して、撮影するのが主流らしい。
だが、どちらも俺が手を出せるレベルではない。
やるとなるとかなりの金がかかるので、片手のスマホ撮影になるだろう。
しかし、一人でスマホ撮影はかなり過酷であり、そのような動画はあまり伸びている印象が見受けられない。
「やると決まった訳じゃないけど、ダンジョンで手に入る金の他に広告収入があれば、より安定しやすい⋯⋯いや、俺にそんな力」
それもまた違うか。
「既に地に足着いた安定した職は俺には無い。後が無いって事は失敗しても問題ない。今の俺は無敵! 当たって砕けろ! やれる事はとことんやったりましょうか!」
その為にも今日は明日への英気を養う為に寝る事にしよう。
布団を広げて横になる。
あ、スマホの充電も忘れないでね。
「そういや。ステッキで布団とかやったらどうなるんだろ?」
結果として、布団に変更できる事はなかったぜ。
ちくしょう。
ふわっふわの布団を一瞬でも期待した俺の気持ちを返してくれ。
おやすみなさい!
メッセージで紗奈ちゃんからも『おやすみメッセージ』が来たので、返しておいた。
0
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる