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「多分、普通にやってもメアには届かない。手を貸してくれ」
「もちろん」
短く愛梨お会話を重ねて、メアを助けたいと通じ合う。
「何か作戦はあるの?」
「作戦ってよりも可能性の話だけど⋯⋯やってみる価値はあると思う」
相手の攻撃をいなしながら会話をする。
メアを助けるには、わざとらしくある額のひし形とネックレスが鍵となる。
今まであったメアに対する疑問が全て解消されていく気がした。
蜘蛛との会話が出来たのはメアがアラクネだから。
認めたくないが、認めるしかない。
現実を受け入れて、どう対応するかだ。
この世は弱肉強食でもあり、適者生存でもある。
だからこそ、今のこの現実を受け止めてどう対応するかが重要だ。
「ライトと接近しないと」
あの人がこの場のリーダーであり、まとめ役だ。
その能力も適していた。
相談すれば、きっと乗ってくれる。
説得してみせる。
「しぃ!」
メアの攻撃は糸(歌とセットの星座の形で来るので避けれる)、高速移動からの近接攻撃(そこまでの火力は無いけど脅威)、そして毒の攻撃。
何よりも厄介なのは今までの経験が知識としてあることだ。
俺達の練習を間近で観察している事や言葉を理解していた事から、作戦を大声で伝えて連携しても、相手には分かってしまう。
今のこの場で新たな作戦を作り出し、それを成し遂げるしか方法はない。
「ライトさん。ちょっと良い?」
「なんだ? そんなに、余裕はないぞ」
メアは不規則的に動いて攻撃をしている。
油断しているとすぐに命を刈り取られる。
「少しだけ考えある。手助けが欲しい」
「⋯⋯今は上手く連携出来ていない。そんないきなりの内容に仲間がついて来れるか⋯⋯」
「敗北要素になるかもしれない。⋯⋯だけど、今のままやっても負けるだけだ。決断してくれ」
「⋯⋯」
今は時間を要する。
だから、苦しいと思うが急いで決断を下して貰う。
俺の考えに乗ったら敗北要素が増える事になる。
確実に勝てる訳ではない。
しかも、いきなり用意していた作戦を変えると上手く出来ない可能性もある。
それにより敗北がより濃厚になるかもしれない。
それでも、今のままでもどうせ負けてしまう。
これはギャンブルだ。
「⋯⋯分かった。どのようにすれば良い?」
「ありがとう。め⋯⋯アラクネの胸元に吊るされてるネックレスと額の模様が同じひし形だから、ネックレスを取って押し付ければ何か起こるかもしれない」
「それで強化されるかもしれないよ」
「その時の責任は全部私が持つ。今はとにかく、なにかに賭けるしか方法はない」
少しライトは考える。
「分かった」
「感謝する。動きを止めて欲しい。ネックレスを取るのはこっちでやる」
俺はバフメイドを四体召喚する。
作戦ではチーム連携やバランスを考えて召喚していたが、今はそんな事を考えている暇はない。
とにかくメアを助けたい。
「日陰さん!」
「神楽! 糸は普通に燃やせる、援護を頼む! とにかく相手の攻撃を燃やしながら、空間的に設置された糸も燃やしてくれ。このフィールドを相手に譲るな!」
「わかったす! イフリート、行くよ!」
「私は?」
「一緒に来て」
愛梨と共にメアに接近する。
相手のスピードは速いけど、そのスピードに追いつく。
「バッファーはあの二人にスピードのバフを、デバッファーはアラクネに鈍足のデバフを! ブロッカー班は等間隔に別れて挑発だ! 相手を動かせるな!」
アタッカーは攻撃して、メアを移動させない。
その間に俺達は蜘蛛の下半身を駆け上がる。
大きなバフを得た事により俺のスピードはさらに上がっている。
「まずは私が!」
レベルの高い、愛梨の方が俺よりも速く進めて、メアの頭上まで向かう。
手を伸ばすが、それを弾くように手が動かされる。
「ごめん」
居合の構えをする。
「霧外流、抜刀術、移流霧!」
白銀の閃光が腕に炸裂して、腕を弾いた。
その火力は絶大であり、相手の身体を大きく仰け反らす事に成功する。
「うっし。一気に駆け上がる!」
落下して来る愛梨に向かって俺は跳躍した。
伸ばされた手を、掴み取る。
「行っけ!」
そのまま片手の力だけで吹き飛ぶ。
一気に加速した浮遊感と共に、俺はメアと顔を合わせる。
⋯⋯その目は、涙を流しているように見えた。
すぐに助けてやるからな。
メア、もう少し待ってろ。
「届けぇぇぇぇ!」
俺はネッケルスに手を伸ばし、掴み取った。
来た。掴めた。
「うっらああああ!」
そのまま力任せに引っ張り、引きちぎる。
重力により自由落下で俺は再び着地する。
『あああああああああああ!』
ネックレスを奪われたせいか、メアが大きな絶叫を響かせる。
それは空気を振動させる。
揺らめく空間の中、壁に魔法陣が現れる。
そして聞こえるのはメアの歌。
「嘘⋯⋯でしょ」
「これはさすがに⋯⋯アラクネの範疇を超えてるだろ」
召喚。
かに座とオリオン座。
大きなカニと棍棒を持った巨人が魔法陣から出現した。
『ああああああああああ!』
再び絶叫⋯⋯いや、今度は咆哮だろうか?
その叫びが召喚された奴らを動かした。
糸の攻撃などが止まった訳じゃない。
蜘蛛の脚での攻撃も増えた激化した。
鋭い蜘蛛の前足の鎌は非常に危険だろう。
「班を真ん中で前半と後半で分ける! 前半は巨人を、後半はカニを、一刻でも早く討伐するんだ! アタッカーA班はアラクネの対応を!」
まさかの俺達の班に丸投げだ。
確かに、責任は俺が取るって言ったけどさ。
まぁ良い。
今はメアを止めよう。
「行くよ、神楽、リイア」
「うん!」
「うっす。イフリート、フレアサークル!」
メアを包み込む炎の柱が顕現する。
だが、そんなのはお見通しであろう。
すぐさまメアは愛梨の背後に移動していた。
「くっ! さっきよりも一撃が重い⋯⋯逆鱗!」
愛梨が強化系スキルを発動して、メアの連撃に対応する。
ジリジリと押されたのは⋯⋯愛梨の方だった。
質は相手の方が上だろうけど、やはり味方の数が多いのだろう。
虐滅刀の性能を下げるのは愛梨の弱体化を意味する。
その弱体化分もカバー出来るなら良いのだが、そうでない場合、下手にバフは与えられない。
バッファーのモンスターを召喚解除して、戦闘用のモンスターを四体召喚した。
二体を俺達のところに、他二体を各々召喚獣に向かわせる。
少しでも戦力の足しになってくれ。
「連撃の隙間を通る事は難しいな」
だったら、俺達の得意分野で戦うだけだ。
気配を殺して、後ろから近づく。
『あああっ!』
「反応が良いな!」
気配が消えたからか、俺が視界から消えたからか、メアはすぐに反応して後ろを攻撃して来た。
そう、俺の場所を狙って来たのだ。
これが情報を持っているモンスターの力⋯⋯いや、メアはモンスターじゃない。
って、現実逃避してどうすんだよ。
「マスター!」
モンスターが間に入り攻撃を弾いてくれる。
だが、防御力が足りずに死んでしまった。
「後ろに隠れて!」
愛梨が来て、再び攻撃を開始する。
俺がネックレスを持っているから、愛梨が防御に徹するしかない。
そもそも、愛梨の力じゃないとメアの攻撃は防げない。
「正面から進むしかないのか。守ってくれ」
「うん。いっち」
「にぃ」
「さんっ!」
「「ごー!」」
愛梨が受け流しで攻撃を一度防ぎ、俺達は同時に駆け上がった。
当然振り落とそうとしたり、なぎ倒そうとしてくる。
それらの攻撃は愛梨が弾き、振りは耐える。
「あと少し⋯⋯」
頭まで来た。
このまで来たら、行ける!
「メア、戻って来い!」
俺はネックレスを額の模様ひ押し当てた。
すると、ネックレスが激しく輝き、アラクネの体にヒビが入る。
「ひ、な、た」
「メア!」
皮が剥がれ、メアが見えたので引っ張り出す。
アラクネの体が崩れ落ち、俺達はゆっくりと着地した。
「メア、ねてた?」
「ああ。沢山、寝てたな」
俺と愛梨はただ、ゆっくりとメアの顔を眺めた。
「えへへ、なんか、つかれ⋯⋯」
刹那、メアの心臓目掛けて紫色の光が走った。
「もちろん」
短く愛梨お会話を重ねて、メアを助けたいと通じ合う。
「何か作戦はあるの?」
「作戦ってよりも可能性の話だけど⋯⋯やってみる価値はあると思う」
相手の攻撃をいなしながら会話をする。
メアを助けるには、わざとらしくある額のひし形とネックレスが鍵となる。
今まであったメアに対する疑問が全て解消されていく気がした。
蜘蛛との会話が出来たのはメアがアラクネだから。
認めたくないが、認めるしかない。
現実を受け入れて、どう対応するかだ。
この世は弱肉強食でもあり、適者生存でもある。
だからこそ、今のこの現実を受け止めてどう対応するかが重要だ。
「ライトと接近しないと」
あの人がこの場のリーダーであり、まとめ役だ。
その能力も適していた。
相談すれば、きっと乗ってくれる。
説得してみせる。
「しぃ!」
メアの攻撃は糸(歌とセットの星座の形で来るので避けれる)、高速移動からの近接攻撃(そこまでの火力は無いけど脅威)、そして毒の攻撃。
何よりも厄介なのは今までの経験が知識としてあることだ。
俺達の練習を間近で観察している事や言葉を理解していた事から、作戦を大声で伝えて連携しても、相手には分かってしまう。
今のこの場で新たな作戦を作り出し、それを成し遂げるしか方法はない。
「ライトさん。ちょっと良い?」
「なんだ? そんなに、余裕はないぞ」
メアは不規則的に動いて攻撃をしている。
油断しているとすぐに命を刈り取られる。
「少しだけ考えある。手助けが欲しい」
「⋯⋯今は上手く連携出来ていない。そんないきなりの内容に仲間がついて来れるか⋯⋯」
「敗北要素になるかもしれない。⋯⋯だけど、今のままやっても負けるだけだ。決断してくれ」
「⋯⋯」
今は時間を要する。
だから、苦しいと思うが急いで決断を下して貰う。
俺の考えに乗ったら敗北要素が増える事になる。
確実に勝てる訳ではない。
しかも、いきなり用意していた作戦を変えると上手く出来ない可能性もある。
それにより敗北がより濃厚になるかもしれない。
それでも、今のままでもどうせ負けてしまう。
これはギャンブルだ。
「⋯⋯分かった。どのようにすれば良い?」
「ありがとう。め⋯⋯アラクネの胸元に吊るされてるネックレスと額の模様が同じひし形だから、ネックレスを取って押し付ければ何か起こるかもしれない」
「それで強化されるかもしれないよ」
「その時の責任は全部私が持つ。今はとにかく、なにかに賭けるしか方法はない」
少しライトは考える。
「分かった」
「感謝する。動きを止めて欲しい。ネックレスを取るのはこっちでやる」
俺はバフメイドを四体召喚する。
作戦ではチーム連携やバランスを考えて召喚していたが、今はそんな事を考えている暇はない。
とにかくメアを助けたい。
「日陰さん!」
「神楽! 糸は普通に燃やせる、援護を頼む! とにかく相手の攻撃を燃やしながら、空間的に設置された糸も燃やしてくれ。このフィールドを相手に譲るな!」
「わかったす! イフリート、行くよ!」
「私は?」
「一緒に来て」
愛梨と共にメアに接近する。
相手のスピードは速いけど、そのスピードに追いつく。
「バッファーはあの二人にスピードのバフを、デバッファーはアラクネに鈍足のデバフを! ブロッカー班は等間隔に別れて挑発だ! 相手を動かせるな!」
アタッカーは攻撃して、メアを移動させない。
その間に俺達は蜘蛛の下半身を駆け上がる。
大きなバフを得た事により俺のスピードはさらに上がっている。
「まずは私が!」
レベルの高い、愛梨の方が俺よりも速く進めて、メアの頭上まで向かう。
手を伸ばすが、それを弾くように手が動かされる。
「ごめん」
居合の構えをする。
「霧外流、抜刀術、移流霧!」
白銀の閃光が腕に炸裂して、腕を弾いた。
その火力は絶大であり、相手の身体を大きく仰け反らす事に成功する。
「うっし。一気に駆け上がる!」
落下して来る愛梨に向かって俺は跳躍した。
伸ばされた手を、掴み取る。
「行っけ!」
そのまま片手の力だけで吹き飛ぶ。
一気に加速した浮遊感と共に、俺はメアと顔を合わせる。
⋯⋯その目は、涙を流しているように見えた。
すぐに助けてやるからな。
メア、もう少し待ってろ。
「届けぇぇぇぇ!」
俺はネッケルスに手を伸ばし、掴み取った。
来た。掴めた。
「うっらああああ!」
そのまま力任せに引っ張り、引きちぎる。
重力により自由落下で俺は再び着地する。
『あああああああああああ!』
ネックレスを奪われたせいか、メアが大きな絶叫を響かせる。
それは空気を振動させる。
揺らめく空間の中、壁に魔法陣が現れる。
そして聞こえるのはメアの歌。
「嘘⋯⋯でしょ」
「これはさすがに⋯⋯アラクネの範疇を超えてるだろ」
召喚。
かに座とオリオン座。
大きなカニと棍棒を持った巨人が魔法陣から出現した。
『ああああああああああ!』
再び絶叫⋯⋯いや、今度は咆哮だろうか?
その叫びが召喚された奴らを動かした。
糸の攻撃などが止まった訳じゃない。
蜘蛛の脚での攻撃も増えた激化した。
鋭い蜘蛛の前足の鎌は非常に危険だろう。
「班を真ん中で前半と後半で分ける! 前半は巨人を、後半はカニを、一刻でも早く討伐するんだ! アタッカーA班はアラクネの対応を!」
まさかの俺達の班に丸投げだ。
確かに、責任は俺が取るって言ったけどさ。
まぁ良い。
今はメアを止めよう。
「行くよ、神楽、リイア」
「うん!」
「うっす。イフリート、フレアサークル!」
メアを包み込む炎の柱が顕現する。
だが、そんなのはお見通しであろう。
すぐさまメアは愛梨の背後に移動していた。
「くっ! さっきよりも一撃が重い⋯⋯逆鱗!」
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ジリジリと押されたのは⋯⋯愛梨の方だった。
質は相手の方が上だろうけど、やはり味方の数が多いのだろう。
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その弱体化分もカバー出来るなら良いのだが、そうでない場合、下手にバフは与えられない。
バッファーのモンスターを召喚解除して、戦闘用のモンスターを四体召喚した。
二体を俺達のところに、他二体を各々召喚獣に向かわせる。
少しでも戦力の足しになってくれ。
「連撃の隙間を通る事は難しいな」
だったら、俺達の得意分野で戦うだけだ。
気配を殺して、後ろから近づく。
『あああっ!』
「反応が良いな!」
気配が消えたからか、俺が視界から消えたからか、メアはすぐに反応して後ろを攻撃して来た。
そう、俺の場所を狙って来たのだ。
これが情報を持っているモンスターの力⋯⋯いや、メアはモンスターじゃない。
って、現実逃避してどうすんだよ。
「マスター!」
モンスターが間に入り攻撃を弾いてくれる。
だが、防御力が足りずに死んでしまった。
「後ろに隠れて!」
愛梨が来て、再び攻撃を開始する。
俺がネックレスを持っているから、愛梨が防御に徹するしかない。
そもそも、愛梨の力じゃないとメアの攻撃は防げない。
「正面から進むしかないのか。守ってくれ」
「うん。いっち」
「にぃ」
「さんっ!」
「「ごー!」」
愛梨が受け流しで攻撃を一度防ぎ、俺達は同時に駆け上がった。
当然振り落とそうとしたり、なぎ倒そうとしてくる。
それらの攻撃は愛梨が弾き、振りは耐える。
「あと少し⋯⋯」
頭まで来た。
このまで来たら、行ける!
「メア、戻って来い!」
俺はネックレスを額の模様ひ押し当てた。
すると、ネックレスが激しく輝き、アラクネの体にヒビが入る。
「ひ、な、た」
「メア!」
皮が剥がれ、メアが見えたので引っ張り出す。
アラクネの体が崩れ落ち、俺達はゆっくりと着地した。
「メア、ねてた?」
「ああ。沢山、寝てたな」
俺と愛梨はただ、ゆっくりとメアの顔を眺めた。
「えへへ、なんか、つかれ⋯⋯」
刹那、メアの心臓目掛けて紫色の光が走った。
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